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ほんっと多いですよね。同じ悩み。

これは誰のセリフかというと
うちの会社のスタッフYさんの発言。

あかちゃんえほんやの店の裏側?
壁を隔てた向こう側は、事務スペースになってます。
(いずれ本屋スペースになります。ご期待ください)

そこでYさんは連日、かなり難題な事務作業に従事してます。
パソコン💻パチパチ(パチパチとは言わんか)
あれこれ調べもの、資料作成、数字も、作文と
大忙し。

さて
私はというと、
私も一応、仕事してます。笑。
あかちゃんえほんやの店番の日
お客さんがいないときは
店のレジカウンターの中にある椅子に座って、カウンターにパソコン置いてパチパチやってます。

次から次に
とは言えませんが、ぽつりぽつりと
お客さまが来店されます。

「◯ヶ月なんですけど、どんな絵本がいいですか?」
そんなふうに質問されることがほとんどです。
なので、絵本のご提案をします。
そんなこんなで話をしているうちに、ママが
質問や悩みを話し出す率はかなり高い。

そんな中、
ほんとーーーーーに
多い悩み&ママたちの質問ってなんだと思いますか?
もちろん、悩みや相談や質問内容って多岐に渡るんです。
そんな中でも、共通して多い悩みがあるんですよ。

その悩み(質問)
私は、絵本講師になってから12年、
ほんとーーに多い実感があります。


私からその話をきいて
知ってはいたけど

ほんとに多いですね。

と、実感してるのは
壁を隔てた向こう側で書類作成してるYさん。
だって私とママの会話、聞こえるからね。
来るママの8割が共通して話すことがあります。

さて
どんな共通の悩み、疑問かというと

(絵本読む時)あんなに色々、子どもに話しかけたりしないといけないんですか。

つまりは
絵本の読み聞かせをしている
よそのママを見ていると
子どもに話しかけたり問いかけたり
つんつんしたり、こちょこちょしたり
(ふれあいあそびって言うんですかね)
楽しそうに読んでいて
やっぱり、親はあのくらいできないとだめなんでしょうか。

と話すママ(パパ)
がとても多いのです。
あんなふうにはできない自分に
自信が持てないママはとても多いのです。

もうひとつ
いわゆる「おはなし会」
あの場の読み聞かせ、おばちゃんの
嬉々とした様子を見て
「絵本ってそんな感じなのね」
と心のシャッターガラガラガラと閉じるママは
とても多い。

あのテンション無理

という感情です。

私はそんな感情を抱くママたちに
言い続けてきたことがあります。

絵本は普段話すように、書いてあるとおり
読めばいい。

その理由として次のように話します。

書いてある以上の語りかけが必要なら
絵本の文章は
そこまで文章にしてあるはず。
付け足しなんかなくても
赤ちゃんが心地よいと感じる文章でこの世に送り出されているんです。

あれやこれや付け足したり
ママが書いてあること以上のことを頑張らないといけないなんて、
楽しみどころか、プレッシャーでしょ。
付け足して楽しんでる人は、やりたくてやってるだけ。
やりたくてやる人はどうぞお好きなようにやればいい。
だけど、あの読み方や子どもとの接し方が優れていて、何も付け足さないことが劣っているなんてことはないですよ。

私、慰めのためにこの話をしてるんじゃないんですよ。
付け足さないでも、赤ちゃんをよく見て、丁寧に言葉をかけて赤ちゃん自身がどう楽しむかを待ってあげられるのは、とてもいい赤ちゃんとの接し方。
付け足したり、飽きさせないためにオーバーに声出したり、やたら指差しして「ここ、ここ見て!」と赤ちゃんの視線の誘導したり、それはもしかしたら赤ちゃんが望んでることではないかもしれない。

繰り返し同じこと言いますが
絵本は書いてあるとおり読めばじゅうぶん
赤ちゃん(子ども)の心を動かし、満たし
望みを叶えることができるようになっています。
だから私は絵本は子育ての味方と話してるんですよ。使う人によって難易度に違いがあるなんて味方でもなんでもない。
だいたい読む人を選ぶ絵本があったとしたら、その絵本は絵本が悪いんですよ。
付け足したり、テンション高めて読まないとダメな絵本なら表紙か帯かに説明書きが必要ですよね。書いとけよって。
でも「これは子どもと上手におしゃべりできる人用です」って説明書きをしてる絵本を見たことあります?
ないんですよ。
絵本の1番の魅力と言ってもいいのは
誰でも読める。という点です。
絵本は読むだけで子どもの望みを叶えるようにできてます。
子どもの望みはとてもシンプルで、親が読んでくれること。
それだけなんですよ。


絵本に関して、何歳までに何冊読んだら成績にこう影響あった、なんてエビデンスは存在しないし、ましてや親の読み方の違いで何かしら子どもの発達や成長に「差」が出たなんてエビデンスもないんですよ。ないです。

それで
悩み(質問)してくれたママのほぼ全員が
安堵して
「それなら自分でも読める」と納得して
絵本を買っていきます。

私、思うんですけど
ごく一部の「絵本好き」が
その他
「私は大人だから絵本にはさほど興味ないけど子どもにはいいらしいから読もうと思う」
という最もマトモな多数派のやる気を削いでいる可能性がかなり高いということです。

子どもに絵本を読んであげるために
まずは大人(親)が絵本好きになってもらう。
なんて話もよく聞きますが、そんなめんどくさいことも気にしなくていいです。

大人なんだし、
絵本なんか好きにならなくたっていいですよ。
赤ちゃんに絵本読む理由は
「赤ちゃんにいい」からでいい。
他の育児グッズと一緒ですよ。
ベビーメリー買うのに「大人も楽し〜」なんてないでしょ?

あかちゃんえほんやに来れば
赤ちゃんに絵本が良い理由を端的にお伝えすることができます。
講演会や講座なら、もっと詳しくお伝えできます。

でも、もし
あかちゃんえほんやに来ることもできないし
講座や講演会を受ける機会がなくても
たったひとつだけ知っておいてほしいです。

絵本は
読めばそれだけでいい。

それだけです。

選び方?そんなもん
「◯歳絵本」って検索したら
絵本ナビさんが丁寧に教えてくれる。

あとは読むだけだ。

赤ちゃんに絵本がいい理由は私が伝えることもできるが、
読んでいれば赤ちゃんが親に教えてくれる。
それが感じられるかどうか。

なんやかんや調べたり
他の人の読み方気にしたり
全人口のうちほんの少しの絵本好きのテンションに合わさずとも、
ただ読めばいい。

やり方
効果(数値、結果など)
がわかりやすいものしか信じられない人には
絵本は読めない。

赤ちゃんに絵本を読むことができる親は
赤ちゃんの心の存在を真から信じて
尊重することができる人です。

信じられない人は
読み方や読んだあとの効果が気になるのです。

読み方なんかどうだっていい。
ただ読めばいい。

読めますか?

2024.3.22
待ちよみ絵本講師
内田早苗









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