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居場所とはこころここにありの場所

自分の居場所がある。


この感覚は人が生きていくのに
欠かせない感情だと思います。
だから逆にこれがないことが
どれだけしんどいことか。

絵本と子育てについて
話すことを一生の仕事にしよう。
そう決めて起業した一昨年。

「なぜ内田さんは今のお仕事(ご活動)をされようと思われたのですか?」
この質問はメディア各社の取材時に良く聞かれます。
その際に私の頭の中を逡巡するのは
「さて、どこから話そうか」
ということです。

そして、こんな言い方申し訳ないが
私が
「この人になら話してもいい」とジャッジした人にだけは私の仕事への思いの源泉から話します。
それ以外の人には、絵本講師になったきっかけくらいから話すことにしています。

そして、記事になるのは
どちらにしても、絵本講師になったきっかけくらいからで源泉に触れられた記事は今のところありません。
それは私が「私の考えや思いを理解してもらうために話しますが、親が生きているうちは記事にはしないでほしい」と皆さんにお伝えしているからです。

私には子どもの頃から
就職して家をでるまで、ここが居場所だ。
という感情が湧く場はありませんでした。
一人暮らしをはじめて、仕事を終えアパートの小さな一室に帰ったときに、
「あー、帰ってきたー!飲むどー!」
と心から「ここ、私の、居場所」
という感覚を得たのを覚えています。

その後、私には
私の存在を必要としてくれる場や人に恵まれて
その結果、今の私が存在するのですが、
それはつまり
非常に運が良かったのです。

では
運が悪かったらどうなっていたか。
あまり考えたくありません。
ですが、運が悪かったパターンも
ごく身近に存在しているのは事実です。

子どもに確たる居場所を作るのは
親のしなければならないことの
最重要項目で、
むしろ、それだけできていれば
他がめちゃくちゃな
世間から見て低ポテンシャルな親でも
全く問題ない。というのが
私の考えで思いです。

ただひたすら可愛がればいい。
可愛がるだけでいい。
本気でそう思ってます。

子どもの居場所は
自分をただひたすら可愛がってくれる場です。

もしかしたら、
すごく運が良ければそんな場所が
親以外の人のところで得ることが
できるかもしれない。
でもそれは、運任せの子育てです。

私は子育ては
運任せではいけないと考え、常日頃から
そう発信しています。

親が子どもにしてあげられること。
その思いを表した言葉が
「待ちよみ」です。

4月24日に株式会社きいろいおうちが運営する
農園「きいろいおうちfarm」が営業を開始してから
1年を迎えました。
1周年記念イベントを開催し、
多くの方にお越しいただきました。
(イベントについてはまた別記事にしたいです)

来てくれた人、お祝いのメッセージをくれた人
お祝いのハッシュタグをつけて投稿してくれた人
皆さんのことばの一つ一つを読んで
私が感じたのは

きいろいおうちfarmは「居場所」になっている。
という事です。

遊びに来てくれる子どもにとっても
居場所なのかもしれない。
何度も来て馴染みの場になれば
大人になったときに、ふと浮かぶ風景に
なるのかもしれない。

だけど、私にとって大事なのは
ここ、きいろいおうちが
ママやパパ(やっぱり特にママ)の居場所であるということ。
本当は、たまにここに来てくれるのが1番いいけれど、そうでなくても、きいろいおうちfarmが
心のよりどころ、居場所であることが大事です。
そして、本当に本当にどうしようもないときに
実際に存在する場で来ることができるということが
ここを作り上げた私たちからママたちへの
最大のエールです。

野菜も絵本も無料じゃないけど
ここから届けられた、ということで
力を届けることができる。

私たちが、ここでfarmを運営し
ここに居ること。

あなたのお子さんの居場所は
あなたのところです。
子どもが暮らすそのおうちが
その子の居場所です。

もし
何らかの事情で、私には居場所がない。
今居る場所に理解者がいない。
心を許せる人がそばにいない。
辛い気持ちを持っているママがいたら
私たちの投稿や発信から
土の力を感じてください。
その土に足を置いてください。
しっかりと地に足をつけていれば大丈夫。

なんか嫌なことがあって心が塞いだら
きいろいおうちfarmのきいろいかわいい小屋や
綺麗な薔薇、草花の様子を目に浮かべてみてください。

子育てに迷ったら、自然力畑の野菜育ての話を
読み直してください。

なんだか、自分がふわふわと自分軸ではなく
他の誰かの目や評価を気にして子どもと向き合えてないと感じたら、私の
「わさび菜食わすど!」の名言を思い出して
きいろいおうちfarmのパンチある
わさび菜の味を反芻してください。

今日(ながーい)メールをくれたママの言葉に
このような一文がありました。


多分、私自身が自分にずっと欲しかったのは『本当の生きるチカラ』です。
そして私が息子にしたい本当のことも、『本当の生きるチカラをつけさせること』です。

このママと、そしてパパにとって
きっときいろいおうちfarmは居場所となって
いることでしょう。
どうぞ、チカラをつけてください。
チカラをつけて強い親になってほしいです。

強いことは優しい
優しいは強い

私も日々、その気持ちで
暮らしています。
私も15歳の子の母親です。
強く優しい母親でいることが私にとって
最も大切なことです。

きいろいおうちfarmを作って良かった。
1年経って改めて思います。

きいろい小屋と
絵本と薔薇とクローバーとかたばみと
きゅうり草と、ほか良く名前がわからない草花と
てんとう虫とダンゴムシとかなへびとカエルと
その他色んな生き物と
それから
私とケーイチ氏がきいろいおうちfarmには
います。
居場所を作って待っています。

2021.4.25
1周年イベントの次の日
待ちよみ絵本講師 内田早苗


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