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ご挨拶してーの声かけって必要ですかね?

聞こえてきた。
「はーい、挨拶してよー」の声かけ。
(はぁ。ため息でるわ。)
(チッ←舌打ち。笑)

さてこの話をする前に
ちょっと補足を。

私は農業法人の代表もしていますが、
その農園で親子体験プログラムとして
『絵本と自然力畑の学校』を企画運営しています。

待ちよみ子育てを、自然力畑での体験を通じて理解、実感してもらい、子育てのあらゆる場面で活かすためのプログラムです。
年間通して本格的な自然力農業を親子で取り組み絵本を引用し、環境、社会、自然などについて自分ごととして考えることができる人になってほしい。そんな思いもあります。
子どもが「夢中」になることにも重点をおき、環境についてはモノ、コト、ヒト、私たちのできうる範囲で提供提案しています。

どれだけ面白いか?は、子どもの表情や様子が1番嘘がなく正直だと思います。
へー、どんな様子なんだろう?と興味を持ってくださる方がいましたら、こちらのInstagramのアカウントをご覧ください。
写真や参加者レポートが載っています。

さて。
今日私がお伝えしたいのは
体験についての詳しい内容ではなく
全く別件になります。

前述した
「はーい挨拶してよー」
の声かけ。
farmのハウスに駆け寄る子どもたちに
ママが背後から浴びせた言葉です。

この浴びせた言葉
いりますか?

朝に会ったらおはよう
昼間に会ったらこんにちは
夜に会ったらこんばんは

挨拶はいいですよね。
することで目と目が合って
そこに心の通い合いができるから。
保育士さんが朝子どもたちにおはようと声をかけるのは、いつもと同じ挨拶をして、子どもの声を聞いて表情を見て様子を観察するためです。ただ流れ作業で挨拶してる先生がいたらアホですね。笑。

子どもは大人(親)と一緒に暮らしているうちに
挨拶は自然に知っていきます。
子どもにも性格がありますから、
自分から声かけするタイプ、声かけされたら返すタイプ、人によって対応が違うことも良くあります。
何が言いたいかというと、どう挨拶しようが子どもの勝手だということです。

母親より先にハウスに到着した子たち
お利口さんですね、ちゃんと私にも生産者にも
「おはようございます」って言いにきました。
でも自発的かどうか?は、甚だ怪しい。

farmに子どもたちが来たら、私も横田(絵本と自然力畑の学校の先生)も声を張り上げずに
「おはよう」とその子の顔を見て声をかけます。

すーっと横を通り過ぎる子。
チラ見して「おはよう」は言わずに来る途中で買った唐揚げ棒を見せてくる子。
一応「おはようございます」と返すけど視線はヤギを探している子。

そりゃもう色々です。

人懐っこい性格ですぐに私たちに寄ってきて挨拶もお話しもする子もいますが
2年くらい経ってやっと寄ってくる子もいます。
挨拶もしかり。

常に私たちは
子どもに
◯◯させる

させる

子育てをしないように話をしています。

子どもは自分が置かれた環境下で
自分の力で育っていきます。

する
しない

は子どもが決めること、選ぶこと。
それを非常に非常に大切に考えて
私たちは出会う親子さんの「親」にしつこく同じことを伝え続けています。

挨拶させて
愛想よくしゃべれて
それがなんやねん。

世間がなんと言おうが
正しさとは逆行しようが
挨拶をさせる子育て反対します。

やるときはやる
できるときはする

子どもはそういうものです。
やるまで
するまで

待ってあげるのが
子育てだと
私は思ってます。

でも残念ながら
私たちの思いや考えを伝えている
farmに来てるママでも
背後から
「挨拶してよー」と声を浴びせる。

世間の常識
いい子像

それが、どれだけ根強くこびりついてるかの
証拠でもあります。

繰り返しますが
世の中の常識や正しさを私たちは求めていません。
子どもが自発的に物を言ったり行動すること、
その子の性格や人格が尊重されることが1番大切なことだという考えのもと
体験プログラムを企画運営し、講演会はじめ様々な媒体で考えを発信しています。

まとめます。

挨拶はしたければする。
したくても恥ずかしくてできない子がいるなら、できるまで待ってあげる。

以上。

2024.4.18
待ちよみ絵本講師
内田早苗



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