夕焼けサンドイッチ(勤め人時代編)

最初の職場を辞めた後、無職だった数ヶ月のあいだに趣味で短歌をしたためていました。押入れを整理していたらそのとき書いたものが突然出てきて、なんだか懐かしい気持ちに。ただの感情の垂れ流しですが、お蔵入りさせるのももったいないので少しずつ放出することにしました。毎週金曜更新です。

今読んでみると何を言っているのよくわからないものも多数ありますが(笑)、当時のリアルな心境があらわれていたのでそのまま載せます。最初のほうは官僚時代の心境、中盤〜終盤は無職時代の心境を中心に描いています。

今回は官僚時代に関連する最初の九首です。根暗なのがバレる作品ばかりですが、当時は心が疲弊しまくっていたので悪しからず。



人混みがゴミに見えたの下向いてわたしもゴミかと噛んだ唇


ひかる席一心不乱にめざすとき僕のからだは透けてゆくんだ


本見ても文字は文字だと言うばかり胸に響いた電車の揺らぎ


錆びかけのエレベーターに乗るひとの黒装束に目を瞑る朝


静けさに耐えられぬのかオフィスにてしゃかしゃかと鳴るコンビニの飯


暗闇に白く浮き立つわたぼこり「生活のこと馬鹿にしてるね」


なんもないなんもないけど寝る前にしあわせ託したインスタグラム


両親と織り上げてきたこの衣装脱ぎ捨てるにはまだ意気地なし


正という五本の棒に阻まれて止まる私は一本足りない?



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