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あなたはあなたのままでいい

「あなたはあなたのままでいいから」

こんな言葉をよく耳にします。
実際に、私も娘や主人である企業戦士に使ったことがあるかも。

何かに企業戦士が挑戦しようとした時
上昇志向の話をした時
もっと会社で認められたいと話した時

「あなたはあなたのままでいい。今のままでも十分幸せ。」

そんなことを言った記憶が、、、ある。

でもこの言葉って、実は危うい言葉でもある。

私にとっての忘れられない言葉
国語の教科書に登場する

「誰かの代わりに」鷲田清一

の文章に度肝を抜かれた。

自己肯定感や、セルフラブ、自分を知って自分を愛する。

こんな言葉をよく耳にする中、教科書に

「あなたのあなたのままでいい。という言葉は、ちょっと危ういことである。」

と書いてあったからだ。

どういうこと?
意図が分からず、考える。一生懸命考える。
もともと特別文学少女でもなかった私に引き出しは多くない。

危うさについて考える。

この言葉自体が悪いわけではない。
この言葉を言ってくれる誰かに依存してしまうこと。
これが危ういのだ。

自分がやっていること、活動、自分の存在や意味を、常に他人に求めてします。評価を求めてしまう。
これが危ういのだ。

「あなたはあなたのままでいい」
と言ってくれる誰かを、常に求めてしまう。
これが危ういのだ。

育休をとって、色んな世界に飛び込み、そこは優しく居心地のよい世界だった。
でも、
「あなたはあなたのままでいい」
私は違うことを確認。

「私は私」
という確固たる自信と、向上心。
誰かに言ってもらうのではなく、自分自身で立つこと。

教えてもらいました。

「あなたはあなたのままでいいから」
と夫である企業戦士に声をかけてきた私。

MBA取得のために、大学院に行きたい。
土日が講義のため、土日がなくなる。
課題の量が多いため、平日も時間が削られる。
もちろん学費もかかる。

「本当に行ってもいいのか?負担をかけてしまう。」

大学院入学前、もう大学院へ行くことは決めていたはず。
でも、本当にいいのか再度確認してきた企業戦士。

「私は今のままでも十分幸せ。
でも、年収が3倍になったらもっと幸せ。」

「3倍はちょっと…」

そんな戸惑いながらも、頑張る企業戦士がやっぱり大好き。

頑張る企業戦士より、
年収が3倍になった企業戦士はもっと大好き。

嫁は心から応援しています。


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