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「言葉」と「企画」で喜びを分かち合いたくて、私たちは学び始めた。【8/31特別報告会 事前インタビュー】

8月31日(土)コピーライター阿部広太郎さんが主宰する「企画でメシを食っていく2019」(以下、「企画メシ」)と「言葉の企画2019」(以下、「言葉の企画」)の特別報告会が行われます。

14時〜は「言葉を企画して何が変わった?〜『言葉の企画2019』特別報告会」

 17時〜は「企画でメシは食っていけそう?〜『企画でメシを食っていく2019』特別報告会」


イベントをより深く楽しんで頂けるよう、登壇する企画生6名に、全3回に渡って事前インタビューを行っていきます。

当日は「言葉の企画」と「企画メシ」は別々の登壇ですが、インタビューでは言葉の企画生と企画メシ生、会ったことのない同士でペアを組んで対談をして頂きました。

第1回目は「言葉の企画」鈴木勇輔(以下、ユースケさん)さんと、「企画メシ」森下惠美理(以下、えみりーさん)さん。

Webマーケティング出身のユースケさんと、現役マーケターのえみりーさん。ロジカルシンキングなお二人が「言葉」と「企画」について学ぼうと思ったのはどんなきっかけだったのか、伺っていきます。

ライターは、言葉の企画生しんみはるなです。よろしくお願いします!


①自己紹介

取材日が初対面のお二人。
プロフィールを見ながら、まずはお互い自己紹介をしました。

鈴木勇輔(すずき ゆうすけ)
広告代理店勤務から、ナレーター/舞台演出家に転身。小劇場の企画、舞台演出などの活動をしている。また並行して、「ラグビーワールドカップ2019」 国際ビジネス情報番組「世界は今 JETRO Global Eyes」などのナレーションを担当。ことばを基に、人とつながりたいと思い、言葉の企画に参加。

森下惠美理(もりした えみり)
広告代理店のソリューションプランナー3年目。料理のおねえさん。食の無限の可能性に魅了され、学生時代は朝食革命家・まぎーえみりーとして活動。「#和ニーニ」やスキレットレシピで、メディアに取り上げられる。その傍ら「レシピブログ」や「朝時間.jp」でライターや1分料理動画製作も行い、料理・レシピに精通。社会人1年目でANA主催・クラウドファンディング連動型アイデアコンペで賞金獲得したものの、製品化に失敗したことから、夢物語のマーケターを脱することを決意。令和の安藤百福になるべく「企画メシ」に参加中。


ユースケ(以下、ユ) えみりーさんは代理店のプランナーなんですね。プランナーとなると、CMコンテを書いたり?

 いえ、コンテは書かないんです。マーケティング部署のプランナーなので、CMに関わる時は、CMを作る前段の「こういうターゲット狙うべきだよね」っていうコピーやコンテじゃない部分、戦略的なことをやっています。

ユ かっこいいですね。

え いやいや。ユースケさんは、前職は代理店だったんですか?

 名古屋のWeb広告代理店で働いてました。5人くらいの部署で仕事回してたから、結局マーケ以外のクリエイティブも営業も、なんでもやってたんです。だけど、僕はマーケの領域が好きでしたね。

 でも、いまはナレーターなんですよね。

 そうなんです。ナレーターの仕事をしてます。

 大転身じゃないですか。何かきっかけがあったんですか?

 僕が新卒2、3年目の時にリーマンショックっていうのがありまして。不況だから広告が全く売れないのに、営業ノルマはキツくなっちゃって。「そんなキツイんだったら好きなことやろう」と思って転職しました。9年前くらいの話ですね。

 じゃあナレーターは10年近くやられてるんですね。

 あ、ナレーターはここ5年くらいなんですよ。その前は俳優とか舞台の演出やってたり。声いいねって言われることが多かったのでナレーターを始めました。

え たしかに、声めちゃくちゃいいですよね。ってプロの方に言うのもなんですけど。

ユ いえいえ、うれしいです。ありがとうございます。えみりーさんは、令和の安藤百福(日清食品創業者)になりたいと。

 安藤百福になりたいって思ってますね。百福さんが作ったカップラーメンって、お亡くなりになった後も残ってるじゃないですか。私もそんなことができたらいいなと思って。死んだ後も残るものを作りたい。

 すごいなぁ。かっこいい。僕はあんまり自分が亡くなった後の世界をイメージしたことないかもしれない。今を生きるのに精一杯(笑)


②「企画メシ」「言葉の企画」を受講したきっかけ

ー「企画メシ」「言葉の企画」にエントリーしたきっかけを教えてください。

え 私は、「実現性のある企画が作れるようになりたい」と思ったのがきっかけです。入社1年目の時に、社外のアイデアコンペに参加したんですよ。温泉の浴衣にブラトップのようなカップがついてたらいいなと思って、企画を出したら選考に通過して。製品化に向けてクラウドファンディングすることになったけど、失敗しちゃったんです。

 あら、なんでだったの?

 マーケター目線でしか企画を見れていなくて、作る人の気持ちを考えられていなかったのが原因だと思います。すごく短い製作期間で無茶なお願いしてたんですよ。あと、ブラを作ってくださる予定だった方の商品を全然買ってなくて。「これから一緒に作るのに、私の商品試してもいないんですね」って言われたし、一緒にやりたくないって怒らせちゃって。

ユ あらら、そんなことが。

 はい。でも、それがきっかけで「コミュニケーションも含めて、私が考えるプランニングって実現性がないんだな」って知れたし、このまま夢物語だけのマーケターやってたら全然意味ないなぁと危機感を感じたんです。だから、ダメな部分に気づかせてもらえたことにすごく感謝していて。あの時の経験を繰り返さないためにも、アウトプットまでしっかりできるようになりたくて「企画メシ」で学んでます。

ーユースケさんはどんなきっかけでしたか?

 僕はね、阿部さんの本のタイトルにもなってる「待っていても、はじまらない」って言葉が一番のきっかけかな。俳優とかナレーターって待つことも仕事なんですよ。原稿ができてから、カメラの位置が決まってから、出番がくる。クリエイターの方に対して掛け算で成り立つ仕事だから、待ち時間がめちゃくちゃ多いんです。朝7時に集合して、夜中の1時にやっと本番が始まるって日もありましたからね。

え 18時間待ち…!?

 そうなんです。すごい待つんです。だからこそ「待っていても、はじまらない」って聞いた時に、ゼロベースから何かを作り出せるようになれば、待機してる間に面白いことができるんじゃないかって考えたんです。1を100にするのは日々してるけど、0を1にするっていうことはしていない。だから、言葉の企画で学んで0から1を作れるようになれたらなって。


③「言葉」や「企画」を意識した経験

ー続いては「原体験」について伺っていきたいと思います。おふたりは「言葉」や「企画」を強く意識した経験ってありますか?

 僕は、演技を通して「言葉」を意識するようになりましたね。演技ってものすごくメンタルにくるんですよ。中にはこない人もいると思うんですけど、たとえ演技でも罵倒されたり、しなきゃいけないのは心に負荷がかかる。メンタルがしっかりしていないとダメだから、メンタルトレーニングをやってた時期があって。

 私も中高時代にミュージカルをやっていたので、メンタルのことはなんとなくわかる気がします。けど、メンタルトレーニングって何ですか?

ユ いくつか種類があるんですけど、僕は実践している手法はアファメーションっていうもので。ポジティブな言葉を唱えて、自分に宣言していくんです。「僕ならできる、絶対できる」って。なんかうさんくさいけど良いんですよ(笑)

ーけっこうやってる人多いですよね。有名な人とかも。

 うん。スポーツ選手でもイチローさんとか大谷翔平さんとか、やってたりするみたい。できるだけ現在進行形の言葉で唱えるといいらしいです。「私は綺麗だ」よりも「私は綺麗になりつつある」って言った方が際限がないじゃない。

 あー、なるほど。言葉の力ですね。

 そうそう。自分がイメージしたことが現実になっていくからね。何気なく言ってる一言が、他人にも自分にも影響してるってことだよね。そこに言葉の力をすごく感じる。

 すごい立派な原体験だ。

ーえみりーさんはどうですか?「企画」を意識したきっかけ、原体験ってありますか?

 (「原体験かぁ…」としばらく悩んだ後)大学1年生の時にすっごい病んだんですけど、病んでるながらも、お菓子作るのが好きだったんです。週2回は作って、自分で食べきれないから大学で配ってたんですね。

ユ いいなぁ。

 その時に、お菓子を作って人に渡すと喜ばれることに気づいて、ごはんの力を感じて。あと、お菓子作る時にずっとレシピを見てたから、レシピがすごい好きになって。ちょうどインスタが流行り出した時だったので「朝食革命家」を名乗ってブログやインスタの運営をしていました。アイデアを考えて発信していくってことを意識したのは、その頃でしたね。

ユ えみりーさんは何でもアクションに起こすのが早いんですね。すごい。


④あなたにとって「言葉」とは?「企画」とは?

ーエントリーシートに書いた内容になるかとは思うんですが、お二人にとって「言葉」や「企画」ってどういう存在ですか?

 阿部さんの講義を受けて、いかなる時も言葉は選ぶものなんだなっていうのは、僕の中で考えが確立しました。明確な企てがない以上、チョイスしてはいけない言葉があるし、ちゃんと慎重に選ばなきゃいけないって。

え もともと言葉には興味があったんですか?

 言葉を意識するようになったのは、舞台の演出を何本も続けた後です。自分のやりたいことを突き詰めていくうちに、意見をもらうことが増えてきて。お客さんから「舞台を観て、人にやさしくなれそうな気がします」って言われたんですよ。「そういう意見がほしい」って狙ってはなかったけど、自分の意図していないところでも誰かに届くのなら、それはそれでうれしいなって思うし、喜んでもらえるなら言葉を使って他人の役に立ちたいなって思ったんです。

え いい話。私は、関わっている人全員がわくわくする状態を生み出すのが「企画」かなって思ってます。企画を出す人も、受け取る人も、ワクワクできなきゃいけない。「企画メシ」に通うまでは割と「受け取る人がワクワクできればいいんじゃない?」って感覚だったけど、それじゃダメだってここ最近の「企画メシ」で気づきました。まずは自分がワクワクしていないといい企画にならないから。

ーマーケ領域に強い方が感情たっぷりで企画したら、ものすごくいい企画ができそうですね。

 うーん、そうかな?実際、戦略は後付けでもできますよ。逆に、戦略から考えると本質ばかり考えて、本質以上のものがでなかったりするから。それにすごい苦戦して「いい企画できないです」って阿部さんに相談したら「案出しが足らないよ」ってズバッと言われました(笑)本質を見極めるのに時間かけすぎてて、アウトプットが少なかったんですよね。だから、ロジック分析だけがいいわけじゃないし、思いつきから逆算しても戦略は立てれます。いいって思った理由が必ずあるから。

 感情から作ると原動力になりますよね。本質だけで作っていると、企画が行き詰まった時に絶望するし、モチベーションもあがらないし。自分がこうなったら面白いって思えるところから入った方が結果的にいいものができる。

 本質だけみえてたって仕方ないですよね。学者じゃないんだし。

 (笑)楽しいのが1番だね。


⑤「言葉の企画」と「企画メシ」に通ってみて。

ー「言葉の企画」も「企画メシ」も後半に突入しましたが、どうですか?楽しんでますか?

 登壇する立場で楽しんでないのはまずいんじゃないかって気もするけど(笑)楽しんでます!

 うーん、楽しいは楽しいけど、実際苦しいことも多くないですか?課題とか。

 企画メシは2週に1度ですもんね。課題は何日間かけてやるんですか?

 10日間ですね。講義がある土曜に課題が発表されて、翌々週の火曜に提出です。仕事の合間をぬって常に考えてます。言葉の企画はどうですか?

 講義が月1だから企画メシよりはゆとりあると思うけど、課題を70人分見るのはけっこう大変かな。

 70人は確かに多いな…。そうだ、感動メモ(講義を通じて企画生が感じたこと、気持ちが動いたことを共有するExcel表)って、言葉の企画でもあるんですか?

 ありますよ。

 私結構みんなの感動メモ読むのすきなんです。生の感情がわーって言葉にされてて、「ほんとに興奮した」とか、「すごく悔しい」とか、リアルな感情が書いてあって。読むと励まされることもあるし、焦らされることもあるし、支え合ってる感じがすごくあるんですよね。

 僕もSNSには書かなかった編集していない言葉を感動メモに書いてますね。「こんなこと言って大丈夫かな?」ってこともそのまんま。

 その感じがいいんですよ。みんながむき出しで向き合ってる感じがすごくいい。

 課題とか大変なことも多いけど、引き続きお互い頑張りましょうね。

 そうですね。頑張りましょう!

ー ユースケさん、えみりーさん、ありがとうございました!


【ちょこっと裏話】

取材後「えみりーさんに相談があります」とユースケさん。「自炊したいけど何から始めたらいいかわからないから教えてほしい」んだとか。えみりーさんは「クックドゥーから始めたらどうですか?」と提案していて「クックドゥーか〜」とあまり色よい反応じゃなかったユースケさんでしたが

ちゃんとツイッターで宣言してました(笑)
えみりーさん曰く「クックドゥーは忙しい時の最強の味方!」だそうです。みなさんもお試しあれ。



【お知らせ】

8月31日(土)14時〜、下北沢B&Bにて、「言葉の企画2019」と「企画でメシを食っていく2019」の特別報告会を行います。

言葉や企画について興味がある方、ぜひ遊びに来てください。

「言葉の企画2019」ユースケ(鈴木勇輔)さん登壇
「言葉を企画して何が変わった?〜『言葉の企画2019』特別報告会」詳細はこちら。

「企画でメシを食っていく2019」えみりー(森下惠美理)さん登壇
「企画でメシか食っていけそう?〜『企画でメシを食っていく2019』特別報告会」詳細はこちら。

私たちと一緒に、夏の思い出作りましょう。
ご来場、お待ちしてます!


次回の更新は、8月14日(水)予定です。お楽しみに!!


企画、取材、ライター、編集、写真:しんみはるな

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