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ワールドカップバレー(日本対ブラジル)解説

今回はワールドカップバレーの日本対ブラジルの解説をします フルマッチ動画はスポーツブルのアプリかvolleyball world TV(こちらは8/31まで)で無料配信してるのでそちらを見て貰えればと思う ハイライトで良いよって方は以下のリンクからどうぞ https://youtu.be/I2dQoCvUvSk https://youtu.be/o78y1264dD8 立ち上がりからブラジルのサーブが走る この試合のブラジルのサーブはビッグサーバーは特定の誰かを狙

    • オリンピック大陸間予選(ポーランド対フランス)解説

      大陸間予選屈指の好カードになったポーランド対フランス 今のヨーロッパのバレーを引っ張る二国の戦いは3-0でポーランドのストレート勝ちになりました 詳しく見ていきます ハイライトはこちらからどうぞ https://youtu.be/fX_8V0RN-RU また、フルマッチ動画はvolleyball world TVで配信されてます 今は期間限定で無料公開されてるので是非! 1 らしくなかったフランスこれに尽きます何が"らしくなかった"のかと言うと一言で言えば強引過ぎ

      • Vリーグ2019/2020ファイナル

        今更感ありますけど暇なので書いてみます なお、試合はVリーグTVで無料会員登録すれば今ならフルマッチをただで見れるので是非見てください 近年のVリーグ屈指では名勝負でめっちゃ面白いので是非見てください https://vleague.tv/ ここから無料会員登録したらokです 1セット目まずは1セット目です 両チームの大まかな戦略について書いていくと まずはパナソニック サーブ→カジースキをとにかく狙ってプレッシャーをかけるブロックはラオが前衛の時はミドルとカジ

        • ベリンジャー覚醒の裏側

          2017年からドジャースでいきなり主力として彗星の如く現れ2019年シーズンはそれまでのハイレベルな成績を更に数段階上げた成績でMVPを獲得するまで成長したベリンジャー 彼が覚醒した要因はなんなのでしょうか 見ていきましょう 1基礎的なデータからまずはどのような成長を遂げたのかを確認しましょう以下に示すのはベリンジャーの2017年から2019年にかけてのMLBでの基本的な成績を示したものです まず大まかな傾向として2017年から2018年にかけて成績を大きく落とし201

        ワールドカップバレー(日本対ブラジル)解説

          タスクフォーカスとセイバー

          1タスクフォーカスとは?自分のコントロール出来ないもの(過去の自分の行動、相手や味方の能力など)を気にせず自分にコントロール出来るもの(自分の思考とこれからの行動)に集中すること 2 野球におけるコントロール出来ること出来ないこと投手 出来ること→自分の投げる球、投げるコースなど 出来ないこと→味方の守備力、相手の力量、審判のジャッジ、過去の自分のプレー、天候など 野手 出来ること→自分のプレー 出来ないこと→相手の守備力、相手の投げる球、審判のジャッジ、天候、球場の広

          タスクフォーカスとセイバー

          世界トレンドのブロック戦術

          バレーボールにおいてブロックは最大の防御であり最速の攻撃という中な特殊なプレーです 攻撃的な側面もディフェンス的な側面も併せ持ったプレーです トップレベルのスパイクはとても速さも勢いもあるのでブロックに当てて勢いを緩めなければ中々取るのが困難なのでブロックには止めるだけではなくワンタッチをとってレシーブしやすくする、コースを絞るといった多様な役割があり、まさに止めるだけがブロックじゃないという感じになってます ブロックはスパイクが高速化、多様化するにつれてそのシステムを絶

          世界トレンドのブロック戦術

          Vリーグを見よう

          1Vリーグとは??Vリーグとはバレーボールの国内トップリーグです 一部、2部など階層構造で日本一を目指して戦ってます 全日本選手の多くもここに所属しておりイメージとしてプロと社会人の中間的なものです プロ化を目指して徐々に動き出して居ます 男女ありますが今回は両方書くと時間がかかるので男子に絞ります 2男子Vリーグの仕組み男子は一部が10チームありまず総当たりを三回行い上位6チームがファイナル6というプレーオフに進めます ファイナル6では事前にレギュラーラウンドの順位に応

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          男子バレー日本代表が見せてくれた希望

          1実ったサーブ強化への道 2016年現中垣内監督が全日本男子の監督に就任すると、フランスバレーの礎を築いた男、ブランコーチがコーチとして就任しました その中でブランコーチが一番に着手したのはサーブ改革です 以前の全日本は柳田を除いたサーブの効果が全体的に低く特にジャンプフローターサーブの効果が他国に比べて大きく遅れを取りました まだサーブを入れに行くという風潮が根強く攻めて崩すという風潮は浸透しきってませんでした そのため、ブランコーチはサーブの全体的な底上げを図りまし

          男子バレー日本代表が見せてくれた希望

          話題の石川祐希のプレーについて解説する

          1ヌガペルとは?簡単に言うとセッターがファーストタッチしたボールを後衛のセンター(六番ポジション)を守る選手(大抵はOH)がツーアタックでスパイクすると見せかけてトスを上げるプレーです フランス代表のヌガペトが良くやるんでヌガペルって言われるようになりました イタリア戦で石川祐希選手がやって話題になってました https://youtu.be/0hG6ddKNROI この場面ではちょっと前に石川選手がコート真ん中らへんに上がったボールをツーアタックで決めたという事情も

          話題の石川祐希のプレーについて解説する

          W杯バレー女子総括

          今回はW杯バレーの女子が終わったのでその総括をしたいと思います 主な問題点については前に出したノートで言及しているのでそれを見ていただければなと思います 1個々の能力の高さとコンセプトのジレンマ今回の大会ではサイドの選手を中心に個々の力の高さが世界に十分通用するものだと言うことを十分に感じさせてくれるものでした 特にレフトは石川、古賀、鍋谷、石井と軒並み揃って活躍(古賀は最初セッターのトスの問題もあり苦しんだが) 戦力に物凄い厚みが出てきました 個々の力では間違えなく世

          W杯バレー女子総括

          火の鳥ジャパンW杯ロシア戦、韓国戦を振り返る

          今回は全日本女子のW杯2戦目と3戦目のロシア戦と韓国戦を振り返ります 1速さに拘り高さが出せない中田久美監督が日本代表の監督に就任した時「速いバレーを追求していく」との旨の発言をされました 事実日本女子のバレーはどんどん高速化してきたと思われます 一方で速い攻撃が必ずしも良い攻撃かと言われたら答えはノーです 理由をいくつかあげましょう ①トスの精度の問題 ②助走に入るタイミングが早くなるため、レシーブに参加したスパイカーの攻撃参加が困難になる ③空中でのスパイカーの余裕が

          火の鳥ジャパンW杯ロシア戦、韓国戦を振り返る

          バレーW杯男子日本代表選手紹介

          近々バレーのW杯が開催されます W杯は毎回日本で開催される大会で世界の上位国が試合をしオリンピックの選考にもなります 今回はW杯がより楽しめるように男子の代表の選手と海外の要注意選手の名鑑的なのを作りました 順番は適当です ポジション名はOH(アウトサイドヒッター、レフト) OP(オポジット、ライト)、S(セッター)、MB(ミドルブロッカー)、Li(リベロ)といった感じで略してます 14石川祐希 OH 日本バレー史上最高の逸材と高校の時から言われ続けたエース 星城時代

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          現役ドラフトは成功するのか?

          今回は昨年のオフぐらいから話が進められている現役ドラフトについて意見を述べていきたいと思います 1そもそも現役ドラフトってなんぞや簡単に言うと 他球団で一定の年数が経っても一定基準以下の出場機会を得られてない選手を他球団が望めば制限付きで獲得できると言う制度です なお、今回の発案はMLBのルール5ドラフトが参考になっていると思われ内容もルール5をNPB仕様に修正したものになるかと思われます 目的は単純で選手の飼い殺し防止のためです 2ルール5ドラフトの仕組み現役ドラ

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          2019年の広島は2018年と何が違うのか?

          2019年の広島は巨人との天王山の三連戦で負け越し、リーグ優勝が絶望的となりました 本noteではチーム指標から見て今季の広島はどこが弱体化したのか考えたいと思います 1打線編三連覇中の広島は全てが似たようなチームではなく2016年、2017年とは異なり昨年の広島は打力で他の穴の部分を覆い隠す打力への依存度が強かったことは皆さんもご存知のことだと思います しかし、2019年はその強力打線の中核を担っていた丸が巨人に移籍し、田中、松山といった主力が大不振に陥るなど深刻な得点

          2019年の広島は2018年と何が違うのか?

          データで見る広島投手陣

          1はじめに野球というものは面白いもので主観での印象とデータで出ている数字によって導き出されたものとの乖離が起きることが多々あります データを用いても完全に客観的な分析は出来ません しかしある程度の客観性を保つことは可能です 今回はデータから見た今シーズンの広島の投手陣について見ていこうと思います 2まずは大まかな指標から今シーズンの広島のチーム防御率は3.59とリーグ二位で、両リーグでも二位です チームUZRが-3のリーグ三位と守備がまずまずの中でこの数字なのでかなり優秀

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