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(遊戯王)初心者におすすめのデッキ(お品書き)

皆さんいかがお過ごしでしょうか。
私は5年ぶりぐらいに誘われたボーリングで投げ方を忘れ、利き手親指の爪を豪快に割りました。ブランクが長いと予習とウォームアップがいかに大切か分かりました。
でも何ポンドから投げたらいいとか、スパットの目線がどうとか、もう分かんないんですよね、初心者と同じだな・・・初心者って何から覚えたら良いのか分かんないんだよな・・・。
そうか・・・初心者に必要なのは入口・・・(あまりにも自然な導入)


という訳で遊戯王の初心者が初めてのデッキを作る際のススメ回です。

実は当初「こういうデッキおすすめだよ」という記事を書くつもりなんて無かったんですよ。
人の好みなんて十人十色、カッコイイ、可愛い、渋い、強い、トリッキー、雑に回せるetc…
色んな要素で好きなデッキって決まるじゃないですか。
だから使いやすいとか強いとか勉強になるからおすすめのデッキなんて書いてもそれ以外はじゃあ駄目なのかとか、弱いっていうのかみたいなケチが付きがちなんですよ。

理由は簡単です。私は嫌なんです。特に「こういう奴(の主張)が居るから」どうのこうのと主語のデカい言葉で業界全体を憂う有識者ぶった人等にいちいち批判されるのが。
だから「好きにすればいいじゃん、お前が好きならそれがサイキョーでサイコーだよ」って思っても無い事を口にしていたわけです。

反省しています。それだけでは遊戯王は盛り上がりません。何故ならスタン落ちが無い膨大なカードプールで、「そこに好きなの探せ」って放り投げられて楽しく勉強しながら勝ったり負けたりを経験できるプレイヤーがどれ程居るのか。
本当に人口を増やしたいなら、道筋を提示するべきでした。

「好きな感じのカードあったから、それでデッキ組んだけど、超弱くて面白く無かった」
なんという悲劇でしょう。ビルド力不足ならまだしも、例えばそれが古いテーマのカードで、強化カードも全然来ていない檄渋テーマだったらもう目が当てられません。
という訳で、最初に勝ったり負けたりしながら面白さを学ぶ。練習する。その入口としてはこういうデッキ、どうでしょうの記事です。
気を付けますが、多分に私の主観が入りますご了承下さい。

おすすめデッキテーマの最優「デッキビルドパック」

第10期頃から登場した、アニメテーマとは独立したミニBOX的商品。
簡単な特徴としては以下の通り

1・パックには3テーマぶんのカードが収録
2・1種のパックで実戦レベルの構築設計、強化カードも将来実装
3・テーマとしての完結力の高さから、練習・やり込みに最適

これらの都合上、パックでもシングルカードでもキーカードの入手難度が全体的に優しい点が特に〇。
汎用カードと呼ばれる誘発類はあまり入っていませんが、逆に言えばそれだけ後から補充して脇を固めれば、大会レベルのデッキに近づきます。
如何に、ビルドパック産の優秀なテーマを幾つかピックアップします。
※余談ですが、各弾のパックには1テーマ美少女枠などと呼ばれるテーマがあり、以下の紹介でも度々登場します。絵アドの高さから使いこなしたいというハイレベル紳士の研究が行われやすく、強力なテーマも多いです。
以上から、今回はデッキビルドパック産テーマを軸として紹介します。


閃刀姫

ビルドパック比較的初期組の美少女枠
主役級のメインモンスター1体をセンターに立てて、膨大な閃術魔法カードによって除去、妨害、戦闘補助をしながら戦うヒロイックなテーマ
中二病と萌え豚属性をあざとい程に刺激するテーマ性から
「使うの恥ずかしい、でも目が離せない・・・使う事を、諦めきれない!」というオタクが多い。
根強い人気から定期的に新規強化カードが登場するため、使いこなせば未だに高い戦闘力を誇るテーマ。
漫画家もされており、ビルドパック古参テーマながら長い強化が約束されているテーマの為取り上げざるを得なかった。
逆に新規カードが刷られすぎてビルドパックの癖に必要カードが散り気味なのが難点か。

入手難度△
構築難度〇
プレイ難度△
伸び代◎

斬機


ヒロイックなロボット戦士感漂うモンスター達が、シンクロ・エクシーズ・リンク召喚等様々なエクストラモンスターを活用するテクニカルテーマ
先行制圧・後攻突破どちらも高い次元でこなせるサイバースの雄
様々なサイバースサポートを流用可能で拡張性も高く、大会での実績も多数あり、使い手のやり込み度、デッキの強化パーツ度でどんどん強くなります。
一方で研究が進んだ(研究された)テーマなので、強い盤面の形というのはある程度決まっており、また相手の妨害の吐き処もバレているケースが多く、対策されやすいです。
それでも尚突破できる程の出力も、上手い人は発揮します。
こちらは閃刀姫以上に最終盤面に合わせた必要パーツが散らばっており、ビルドパック産では最も構築難度が高いですが、伸び代も大きいでしょう。
また構築をコンパクトにして手札誘発を大量投入する戦い方が非常に強いです。そちらから入って勉強するときは初期投資がかさみます。
6月のストラクチャーデッキを待ちましょう。

入手難度✕
構築難度✕
プレイ難度△
伸び代◎

ドラゴンメイド


KONAMI産メイドラゴン。人間体と竜形態を切り替えながら戦う。
エースカードは唯一融合モンスターでありハウスキーパーのお姉さん。
実はオススメデッキにするか一番悩みました。
原因は、現環境で強い構築が、今の遊戯王を陰から支える手札誘発カードを大量投入するタイプのため、初期投資が高くなる(ドラゴンメイド自体より遥かに高い)ためです。
ただ圧倒的なカードパワー自体は無いが、展開・妨害・リソース回復をそれぞれのメイド達やサポートカードでこなし、ハンド・墓地リソースの消耗戦に強く、カードアドバンテージを学ぶのに最適なので、ピックしました。
エクストラデッキはストライカードラゴンと天球の星刻印、そしてハスキーとシュトラールがあれば最低限です。
斬機同様誘発の依存度が高いというか、沢山突っ込めるという点が共通しており、ミッドレンジ寄りの斬機といってもよい。
6月のストラクチャーを以下略
可愛いメイドさん達と戦う事で、高いモチベーションを保つモノノフが多い。

入手難度✕
構築難度✕
プレイ難度◎
伸び代〇

六花


植物テーマ最強議論にはサンアヴァロン共々毎回候補に挙がる程の実力を持つ植物美少女枠(熱い偏見)
偶数の遂になる姉妹のような花の名前を冠したモンスター達を展開していく。リリースという処理をテーマギミックに内包していて、展開や除去効果、妨害など様々なシーンでリリースを駆使する。
特に新規強化カードの六花来々および六花のしらひめの存在により、フィールド魔法を処理できないと、非常に対処が困難な妨害が可能な点で、オンリーワンの強みを持つ。
別パック新規の種類も少なく集めやすい。
昨今は植物の初動貫通に一役買う蕾禍ギミックを入れた禍々しさトッピングの六花も登場し、弱点だった誘発の重い受けを克服しつつある。

入手難易度◎
構築難易度◎
プレイ難度〇
伸び代〇

イビルツイン


2020年に登場、ジェネシスインパクターズの美少女枠
「キスキル&リィラ」が、カートゥーンチックなアバターでライブ配信する様と、怪盗モードで活躍するギャップがたまらないとかなんとか。
斬機と同じ横展開でメシ食ってるサイバース族リンクテーマであり、こちらは斬機よりも動きはコンパクト。
追加されたライバルキャラ「トラブル・サニー」を含めても、単独テーマでの制圧力もコンパクト。
的確な妨害を当てていけばターンを跨ぐ度にリソース差を作れる。
基本的に制約の緩いリンクテーマなので、器用で拡張性は高い。
ただモンスターの後続が切れるリスクがある為、混ぜ物はあまりされない傾向。
死なないようにアド差を稼いでいく事を勉強できる点はドラゴンメイドと共通で、基本戦術の分かり易さという意味では一歩勝る。
スロットの自由度から誘発を強く使える、6月のストラクチャーを待ちましょう(n回目


入手難度×
構築難度〇
プレイ難度◎
伸び代◎

溟界


エジプト神&蛇がテーマで、展開力・再展開力に優れる。
爬虫類族の覇権をエーリアンと競うアンデット以上に蘇生がテーマのデッキで、爬虫類族が強化されない最大の理由と言われる「スネーク・レイン」の寵愛を最も受ける。
新規カード「黎溟界闢」の存在により、猛烈な展開が可能になった。
蕾禍テーマとのシナジーも高く、誘発貫通力と展開力、そして盤面をひっくり返された際の再展開力、強烈な制圧をしない分、遠回しにキツイ拘束を仕掛ける事が可能。
蕾禍と混ぜた最終盤面は対策されやすいが、実は溟界最上級側の強みがあまり研究されていない&分かりにくい点により、うっかりアドを稼ぎやすい。
逆に自分でもトリガーを忘れる時が多いので、強力なアミュネジアやアロンの効果タイミングを逃さないよう注意しましょう。特にカース等の自身効果で2ターン目以降忘れがちです。

弱点は破壊耐性等が無いエースモンスターが多く、サンダーボルトのような雑に強い全体破壊に弱いという明確な弱点と、シングルの流通量が少ない事による単品買い構築の難しさ。妨害された際のアドリブ力等が必要。

入手難度△
構築難度△
プレイ難度〇
伸び代◎

P.U.N.K.


浮世絵、雅楽、浄瑠璃、能と、パンクロックが融合した独特なデザインが特徴の融合・シンクロテーマ。出張パーツ組はエクシーズもこなす。
サイキック族ということから派手派手しいデザインにサイケデリック的要素も込められているような気がするしらんけど。
サイキック族最強サポート「緊急テレポート」で初動展開カードを呼び寄せる事が可能で、サポートカードは何れも強力。
制限もかからない事から様々なデッキの潤滑油としても出張する拡張性と、単独で組んでもP.U.N.K.らしい動きによってリソース回復から決定力に至るまで一通り取り揃えた良テーマ。
純構築で使用されるフィールド魔法で1ターンに何度もドローし、盤面がどんどん出来上がっていく時の相手は「ず、ズルい・・・」という表情をしています。
将来的な出張パーツとしての価値もあるものの、翻って汎用的すぎるキーカードの影響で、シングルが高騰しているのが難点。

入手難度× 
構築難度△
プレイ難度〇
伸び代◎

エクソシスター


エクソシスト+修道女+義姉妹(スール)?的なネーミングの美少女枠エクシーズテーマ
その名の通り、墓地の動きを咎める効果を多数内包しており、大半のデッキで利用する墓地リソースを動きにくくする効果が特徴。
エクソシスターのバディ達と、戦闘形態のエクシーズを組み合わせて戦うテーマで、うっかり相手が墓地を触ると、それをトリガーにして大量の横展開を始めてしまう。
最近は追加されたエクソシスター・マルファと、戦闘形態のバディ状態であるマニフィカの存在によって、展開力・制圧力がグッと安定感を増した。
一方で、戦闘形態のエクソシスターは相手ターンにエクシーズ召喚するギミックによって、登場ターンに「墓地からモンスター特殊召喚禁止」や「墓地のカード効果発動を禁止」といった制約を掛けていくものの、1体につき1個そういった制圧なので、何が最も相手に効果的なのか判断できないと、貴重なエクシーズチャンスを無駄にしてしまう。
マニフィカの存在によって、ある程度相手のネタがバレた時に、最も効くエクシーズ体を呼ぶ事ができるようになったが、それでも相手への理解度も要求される。
上級者が使うと大会優勝もしっかりできるテーマなので、伸び代も十分の良テーマ。
エクソシスターの明言こそされていないがそこはかとなく漂う百合の気配でしか得られない栄養があるという有識者も居る。想像力が逞しい事である。

入手難度◎
構築難度〇
プレイ難度△
伸び代◎

ラビュリンス


迷宮に罠を仕掛けまくり、侵入者を撃退するタワーディフェンスをモチーフとしたテーマ。タクティカルマスターズ美少女枠(たぶん)
迷宮の主と、仕える悪魔達(メイドや家具、執事など)で構成されたモンスターによって、罠を次々と仕掛けて動いていく。
現代遊戯王ではセット→次ターン発動という罠の特性が「効果がいくら強力でも遅い」という点から評価を落とす中、相手ターン中にセットする効果や、セットしたターンに発動可能になる効果を持つサポートによってそれらを軽減し、恐るべき速度で罠を組み合わせて来るデッキ。
サーチの難しい罠をデッキからセットする効果や墓地の罠を再セットする効果もあり、リソース回復もこなす器用さを持つ。
昨今は墓地の罠効果をコピーするトランザクション・ロールバックの存在により更なる速度を生み出しており、罠テーマ最強の名を欲しいままにしている。
欠点として強力な強化カードや上記のトランザクションロールバックの入手難度が高い事と、罠の選定に迷う事が挙げられる。
強力なテーマなのは疑いようも無く、伸び代も十分。

入手難度×
構築難度△
プレイ難度△
伸び代◎

R-ACE


災害発生(相手モンスターの効果発動)に対して、
緊急出動(フィールド・手札から効果発動)する、
戦士族の下級モンスターと、
自己特殊召喚効果と、メリット効果を持つ上級の機械族モンスター
そしてサポートカードの強化効果付与とサーチ効果を持つLV1の消火栓で構成された消防隊がテーマ。

遊戯王の基本である
「相手よりステータスの高いモンスターを出してぶん殴る」
を次から次へと出てくる高い基本ステータスのモンスターで実現します。
エースカード「R-ACEタービュランス」の効果により魔法・罠カードを大量セットし、
「厄介な敵の効果を無効化」
「勝てない敵の効果破壊」
「相手ターン除去された場合の戦線復帰(蘇生)」
「モンスター効果耐性+戦闘1回耐性+ステータス強化」といった布陣で
相手の手数を捌くことを基本戦術とします。
実はこれらのやっていることは遊戯王の基本の延長戦でしかありません。
「相手の効果を一切受けない」エースモンスターも居ませんし、
破壊耐性を持つ相手を貫通する「墓地送り」や「除外」といった手段も無く
対象を取る(ターゲッティング)効果ばかりの為、「対象に取れない」モンスターの除去に手間取り、それに加えて戦闘耐性とダメージ反射を持つ御巫(みかんこ)フゥリなどは天敵です。
一応の回答手段もありますが、シングル戦などで遭遇するとかなり厳しい。
にも拘わらず、大会成績等で高い戦績を誇っています。
つまり、余程特殊な強敵が出てこなければ、「基本戦術」だけで押し勝っています。
一方で手札事故等も起こるテーマ、最強初動のEMERGENCY!が制限化したこともあり、安定性低下が懸念され大会ピック率は減少気味です。
しかし高い基本性能を持つデッキの為、余程高価な拡張用カードに手を出さなければ、安く強く組めるという魅力もあります。
テーマ内の繋がりが強いので、誘発を減らしてR-ACEを大量に詰めたデッキは、それはそれで爆発力が凄いという側面もあり。

入手難度〇
構築難度◎
プレイ難度〇
伸び代◎

メメント


古の忘れ去られた遊戯王カードがメメント化して復刻という触れ込みで登場した、オールド・オールスターデッキ
自身の破壊をトリガーにリソースを溜め、エースモンスター「メメントラル・テクトリカ」の着地と、サポートカードのセットに心血を注ぐ一点突破デッキです。
狙いも動きもバレバレになりますが、バレていても構わんと言わんばかりの強力な制圧効果と高い戦闘能力を持つテクトリカによって、相手がナメた布陣をしていると交通事故の如く轢き殺されます。
展開補助・妨害貫通の手数も強化カードの実装により充実してきており、またエクストラデッキに大きく依存しないため、構築難度も低く、エースモンスターを大活躍させるというコンセプトにビビッと来た人にはおすすめです。
何よりエースの動きが豪快で、そのくせ妨害やリソース回復、事故蘇生もこなす器用なカードなのでエース性が高いのも魅力です。

入手難度◎
構築難度◎
プレイ難度〇
伸び代〇

センチュリオン


モンスターカードを魔法・罠ゾーンに配置して、そこからフィールドに登場する効果を持ったシンクロテーマです。
巨大ロボットに乗る美少女チームが主役のテーマ。どこからともなく漂うガイナックスの香りが魅力、何とはいわんがきっとトップを狙ってる。
専用フィールドによって、相手ターンに登場して、その場でシンクロ&妨害をこなす器用さを持ち、特に12LVという高レベルシンクロを持ち味とする。
縛りが少なく拡張性も高い為様々な派生デッキが生まれた。
特に現代では、手札サーチを多用するデッキを咎めるロックカードが多い中、主要カードがそれらをすり抜けて動く為、展開しやすい。
またシンクロは複雑で難しい動きが多いとされる中、大型シンクロを複雑なルート無くスパッと登場させる事が可能で、ダイナミックさがあり楽しいテーマです。
残念な点としてキーカードが全体的に高いです。

入手難度×
構築難度◎
プレイ難度〇
伸び代◎

所感

なるべく絞り込んだつもりでしたが、こんな量になってビックリです。
ザっと有力なテーマを出しましたが、正直「こっちのほうが良いだろ」的な意見はあると思います。魔弾とかピックしてませんし。
入手難度で言えば、溟界も落ちるかな?と思いましたが入れました。
新登場した蕾禍とのシナジーで注目を浴びているので、流石にスルー不可能でした。
「この中から組んだら最新環境でも結構やれるんだ・・・あ、この雰囲気のテーマ結構好きな感じ!」という感じで自分に合うデッキを見つけて下さい。
良いご縁がある事を願って止みません。

「〇〇のテーマは実際どうでしょうか、私気になります!」という方が居たらコメント下さい。そのうち記事にすると思います。

それでは!

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