闇から光へ @お泊り会
小学生の夏休み、私は近所の友達Nちゃんの家にお泊りに行きました。
いつも学校へ一緒に登校したり、休みの日にも遊んだりしてとても仲良くしていましたが、Nちゃんのお家に泊まるのはその日が初めてでした。
いつも2人で遊んでいる部屋も、「お泊り」という特別感でモリモリに盛られて、何もかもが楽しく、心が舞い上がっていました。
一緒に夕飯を食べて、お風呂に入った後、布団を敷きながらテレビを見ていると、突然部屋が真っ暗に!
その後、物凄く大きな音でバリバリ!と雷の音が聞こえました。
近くで落雷があったようで、そのためその地域全体が停電してしまったのです。
今まで明るかった部屋の電気もテレビも、突如としてすべてが止まってしまいました。
それまでのワクワク感も一気に吹っ飛び、その暗さが怖くてたまりませんでした。
Nちゃんも私もどうしていいか分からず、ただオロオロするばかり・・・
Nちゃんは何となく「テレビのスイッチを切らなくちゃ」と思ったのか、おもむろにテレビに近づいていきました。
そしてNちゃんの指がテレビのスイッチに触れそうになった瞬間、部屋が急にパッと明るくなりました。電気が復旧したのです。
そして、その後すぐにNちゃんの悲鳴が聞こえました———
季節は夏。
その日はテレビで怖い話特集をしていて、なんとNちゃんがテレビの真ん前に行った時、そう、電気が急に復旧したあのタイミングで、ちょうど幽霊がテレビ画面いっぱいに近づいたシーンが流れたのでした。
今でも、Nちゃんとはこの時のことを、笑い話として話すのですが、私が強烈に覚えているのは、その時の「闇」の怖さ、そして、電気が復旧した時のホッとした安堵感です。
いつも遊んでいる慣れ親しんだ部屋でさえ、光がなくなるだけであんなにも怖くなるのです。
でも逆に、どんなに闇が深くても、ほんの小さな光があれば、そこは闇ではなくなります。
どんなにその光が小さくても、それは変わりません。
そして、その闇が深ければ深いほど、光はその中で輝くのです。
今日の聖句はイエス様が語られたことばです。
イエス様が心に光を灯してくだされば、そこがどんなに荒れ果てていても、もう闇ではないのです。
数年前まで無神論者だった私は、聖書とイエス・キリストと出会い、人生が180度変えられました。
少しでも多くの方に聖書を身近に感じていただければ、という思いで、このシリーズでは主に私自身の経験と聖句を発信しています。
よろしければ、また覗いてみてください。
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