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作り笑いのしかた

 社会人になると場の空気を乱さぬようにしなければならない。
 それは時に嫌なことを笑顔で引き受けたり面白くないことで笑ったり言うべきでないことを言わないことだったり様々な方法で空気を読まなければならない。空気の読み方の中でも難しいのが表情である。例にあげた三つの空気の読み方の中の二つも表情に気をつける必要があるものである。しかしどこをどのように気をつけたらいいか分からない人も多いかと思う。ではどこを気をつけるべきか、その答えを出す前に場を乱さぬためにさとられてはいけないことはなんだろうか?作り笑いをしているということである。
 例えば話をしていて相手が笑った時明らかに作り笑いだったらどうだろうか?おそらく気まずく感じるのではないだろうか、
 この作り笑い感とでも言うべきものはどこから出てくるものなのだろうか?
 表情筋の使い方や目、笑顔の後の行動からくると考えられているこれはしかたない直しようのないことで口と目が同時に動くのだ。本来の笑顔は口がまず動き徐々に目がニヤけていくのである。これは本来の動き通りやろうとすると相当不自然になるのでやめておいた方がいい。
 二つは目が笑っていないこと、これはナチュラルに笑顔の目が笑っていない人もいるがそういった笑顔はあまり自然であるとは取られにくい。こちらは意識するとできる人と意識してもできない人がいて、できない人は鏡を使って練習してみるといい。接客業の方は練習させられたこともあるかもしれないが鏡の前で表情を作るのだ。こうすることで自分の表情がどう見られているか、また、どこが不自然かわかるだろう。
 三つは作り笑顔(他の表情でも同じくだが)をしたあとにすぐに元の笑っていない顔に戻ってしまうと作り笑顔なのがすぐにバレる、というのも人間は笑ったり怒ったりした表情はすぐには戻らないものである。ゆっくりゆっくりと十秒くらいの時間をかけて表情は元のものに戻るのである。
 本来の動きと違うすぐに表情が戻ると怪しむのは必至である。
 これが一番重要で一番意識すべきところで意識していないとすぐ顔は元の表情に戻ってしまう。ここを気をつけるだけで作り笑いは見違えるだろう。
 

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