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多数派をみんな信用する

 基本的に人は多くの人が信用していることは信じる。理由として一番大きいのはそれを多くの人が信じているのだから自分もそれを信じないと仲間外れになるという点だろう、それに加えてこれだけ多くの人が信用しているのだから疑いつくされているのだろうという考えが多くの人が信じていることを信じる要因となっている。
インターネットが身近な人ならわかるだろうが多くの人が信じていたことが嘘だったというようなことは枚挙にいとまがない、権威者が信じた場合は権威付けで紹介したような権威者の信用がほぼイコールで権威者が信用していることへの信用になるのでさらにその嘘の効果は強くなるわけである。
多くの人が一つの物事を信じている場に行けば同調圧力で騙すことができるし、多くの人が何かを信じていると思い込ませるだけでも十二分に信用させられる。
例えば詐欺のやり方に催眠商法というのがある。
チラシやくじ引きで通行人を誘い出し巧みな話術で会場を沸かせていく、そしてその会場では司会がまず「ハイ」と手を挙げる練習をさせ、ある程度会場の興奮が高まってきたところでテレビショッピングのように「このフライパンが通常これぐらいですが今日だけ千円!」というように物を売っていく。そして周りがいろいろなものを買っていく中で自分も買わなければいけないという気になるのである。しかし、買おうという気になったころにはすでに出ているのは高額商品ばかりでまんまと高額商品を買わされてしまうという詐欺である。
この詐欺には同調圧力に近いものが働いており、周りが買っているから自分も買わないといけないという錯覚をさせるのである。
さて、この多数優位の性質はどのように利用するのか、これはよく見る方法で「みんなが買っている」や「みんながやっている」という言い方を使うのである。
大人気なんていうフレーズや今流行りのというフレーズもよく使われる。みんなが知っているのに自分だけ知らないのはまずいと思わせるのだ。
この方法で「みんな知ってることだよ」というフレーズを使うと自分だけ知らないのだという恐怖をあおって容易に相手に信じさせることができるだろう。

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