見出し画像

知らない土地ではアホになる

 誰でも旅行などをする時は緊張をする。猿が見たことのない生物を見た時に恐る恐る近づくように人間は見たことのない場所に来た時に恐る恐る土地を回るのである。
 しかし、恐る恐るやっていたはずが旅行中いつの間にか騙されているということがあるのだ。
 これは行きなれていない場所では基本他人に頼るからである。人間には自分が知らないことは知ってる人に任せるという性質がある。最初頼るのは案内だけかもしれないがいつの間にか楽しい嬉しい悲しいなどの感情やその他思考まで任せることになるのである。
 例を出そう。来たことのない土地に来たあなたはマップを頼りに進んでいたが道に迷ってしまった。そんな時に「どうしたんですか?」と声をかけてきた人がいた。その人にあなたは道に迷った旨を伝え行きたい場所を伝えると「案内します」と親切に目的地まで案内してくれるのである。道中案内人の方が楽しそうにしていれば自然と自分も楽しい気分になる、緊張していれば自分も緊張するといったふうに返報性の効果が来たことのない土地では上がり、感情まで相手に任せることになりやすい。
 もし案内人が途中で別のところに寄ろうと言い出しても案内してもらっている手前文句は言えない。そして気づいたら知らない人に囲まれているなんてことになりうるのである。
 これは大きな嘘をつくのに使える。
 例えば裁判を起こされてお金が必要という嘘をつく場合相手が普段行きなれている場所で相談と称してこの嘘をついても「どうせ嘘だろ」と相手にされない。しかし、普段行きなれていない場所ならどうだろう?あなたはよく知っている場所だが相手を普段行き慣れない場所に呼び出して裁判を起こされたという話をする。普段行き慣れていない場所に来た相手は少し混乱をした状態でやってくるのだが一方あなたは普段行きなれている場所であるからある程度リラックスした状態で話ができる。
 結果相手はまんまとあなたの言ったことに騙されるわけである。
 ちなみにこのテクニックは大きいお願いごとや取引でも使える。
 大きいお願い事をする際に相手が知らない土地でお願いすると自分優位にことが進みやすいのである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?