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【ピラミッド】

エジプト最終日はかの有名なピラミッドに行くことに。しかしここでも懸案事項が発生し、前日は頭を悩ませた。ギザ地区の3大ピラミッドのうち、最大のクフ王のピラミッドは午前7:00-12:00、午後13:00-で各150人しか入れないと地球の歩き方に書いてある。せっかくここまできたのにピラミッドの中に入れないのは勿体なさすぎる。しかし数日前に重大すぎる誤植をしでかしている地球の歩き方なので、今回はネットの情報もチェックした。

すると、「ガイドブックには午前と午後で150人ずつしか入れないと書いてあるが、実際にはそれ以上人がいるように思いました。」と書かれたサイトを2つ見つけた。これはそれなりに確からしい情報なのではないか、と思いつつも実際入れないのは嫌すぎたので、ホテルを7:30にチェックアウトして向かうことにした。

ピラミッドのすぐ近くまではカイロ・ギザの街が迫っているが、首都なだけあり高層住宅なども多く目につく。しかし、ところどころ破壊されており、そこだけ空爆されたかのような跡がたくさんある。気になったのでガイドさんに尋ねると、エジプトは違法建築の宝庫で、No Licenseで建築された建物を政府が見つけると壊しているらしい。ただし金で全てが解決する国でもあるため、逆に金さえ渡せば黙認されることも多々あるようだ。

この日の天気は晴れ(もや)、というわけでなかなかピラミッドは見えなかったが、彼方にうっすらとその姿を確認出来た時はとても感動した。朝8時半の時点で既に結構人がいたものの、とりあえずクフ王とカウラー王のピラミッドの入場券はゲットすることができた。いざ中に入ってみると通路はとても狭く、酸素の薄い空間で屈みながら急斜面を登ったり下ったりしたので汗だくになった。

一番奥の部屋に到達すると、そこには石棺があったものの、中のミイラが発見に至っていないため、王の石棺かどうかは怪しいらしい。ちなみに王族のミイラは手を胸の前で交差させているのが特徴だそうだ。

入ってみて、やはり150人以上は絶対中にいた気がした。この件についてガイドさんに尋ねると、たくさんの人が中に入ると酸素が薄くなるから、一度に入れる人数は150人くらいとなっているが、1日全体だと1,000人以上は入っているのではないか、とのことだった。全くもって1日300人限定ではない。またしても重大な誤植である。昨日焦った意味。ちなみにその他3箇所の誤植を発見した。

その後はオールドカイロと呼ばれる街に行って教会やスークを眺め、カイロ空港へ向かった。ホテルのフロントでタクシーを呼んでくれと頼んだものの、そのお兄さんはホテルの外にいたおじさんに話しかけ、さもその人が運転手であるかのように言う。実際車の上のTAXI表記やメーターはなかったのだが、四つ星ホテルのフロントが呼んでくれた車ということで一旦信用して車に乗り込んだ。

深夜1時40分の便だったため余裕を持って7時半頃ホテルを出たが、またもや市場の近くを通ったため道は大混雑。クラクションが鳴り響く舗装もされていない道をノロノロ進んだ。こんな時に限ってアクシデントは発生するもので、とある場所で車が方向を変えようとしたところ、タイヤが何かにはまってしまって車が動かなくなった!!!あとは消化試合だわ、待ってろ日本、と思っていた矢先に何事、、、運転手は後輪のあたりを何やらゴソゴソしているが、何度試しても車は動かない。と、そこへ通りかかった2人のエジプト人青年に運転手が声をかけると、彼らも車を動かすのを手伝ってくれた。さらに通りかかった3人くらいが加わり、車体が左右に大きくユサユサ揺れたあと、ついに車は動き出した。エジプト人マジ親切!!!お礼に持っていた熱中症予防キャンディ(小包装、食べかけ)をあげた。見知らぬ外国人を乗せた車のためにありがとう、、、その後の運転手曰く「That's Cairo!」とのこと。

いまはモスクワから上海に飛ぶ機内(Aeroflot)でこれを書いているが、隣1列中国人、の席に座っているためさも当たり前のように入国カードがもらえなかった。エジプトでも散々「Hey, 你好!」と言われたのでアジア以外の人からみると中国人と日本人は見分けがつかないようだ。何はともあれ無事日本に帰れそうで安心している。今度はハワイ並みにイージーなリゾート地に行きたい。

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