見出し画像

松下洸平ライブツアー2022 POINT TO POINT記録⑥大阪2days:ファイナル&バースデーイブ

1,はじめに:ファンにもあったサプライズ


松下洸平ライブツアー2022「 POINT TO POINT」のコロナ禍による延期・振替公演の日程が、2023年3月4,5日に大阪で開催と決まり、5日が結果的にファイナルになると知った日から、ファンはみな、何かサプライズがあるかもしれない、と思っていたことだろう。洸平さんの誕生日が3月6日だからだ。
職業柄、舞台や撮影の現場で祝ってもらうなど毎年なんらかの形で誕生日という日を大切にしている洸平さん。2年前の2021年3月6日は、「HEART TO HEART」ライブのファイナルが名古屋で開催され、サプライズで洸平さんのバースデーを祝ったとともに、再メジャーデビューの報告を涙ながらにファンにしたという思い出深い日だった。
2023年3月5日はバースデーイブ。2年前と同じように、きっとライブ中に洸平さんの誕生日を祝うなどのサプライズがあるだろうとの予想は当たっていたが、想定以上のスペシャルな時間となった。ケーキの登場とお祝いだけでなく、記念写真を会場のファンと一緒に撮影し、ラストの挨拶のときにとびきりのエアハグもしてくれた。サプライズはファンに対してもあったのだ。
幸せな時間だった。ツアーが終わってしまうのはたまらなく寂しいけれど、洸平さんの航海は続いていく。歌う洸平さんが大好きだから、これからも応援していこうと改めて感じた夕暮れだった。

※今回は、開催前からいろいろなことがあった大阪2days、大阪ファイナルと初日の様子をMCなどトピックを中心に紹介します。

※セットリストや進行、ステージの映像、演出、バンドメンバーなどライブツアーの詳細は、「POINT TO POINT記録④東京ファイナル&総括」に記しているのでご参照ください。
また、このツアーの全11公演のうち8公演の記録をマガジン↓にまとめてあるので、他の公演の様子もぜひのぞいてみてください。 

※東京ファイナルを収録したDVD&Blu-rayが発売されます! 

2,概要

2023年3月5日(日)16時~18時
オリックス劇場、2400席

15時開場、16時開演と早い時間帯の公演。振替で無理をして作ったスケジュールだろうから、洸平さんやバンドメンバーたちがこの日のうちに余裕を持って東京に帰れるような時間にしたのだろう。
オリックス劇場の周辺は完全にビジネス街なので日曜定休のお店も多く、通行人も少ない。会場前の広場はほぼ洸平ファンで埋め尽くされる感じ。通行人への配慮から前日は早くから整列が促され長い長い行列が出来ていたが、この日は開場時間ギリギリまで整列させられなかった。

会場には「合理的にあり得ない」のスタッフから花束が届いていた。フジテレビ系カンテレ制作のドラマなので、東京公演だけでなく大阪公演にもちゃんと届けたのだなと思った。

衣装は赤バージョン。ライブディスクに収録される衣装と同じ。

3,大阪ファイナルでのMCなどトピック

〇最初のMC


「みなさん、こんばんは。松下洸平です。
大阪ーーー!
POINT TO POINTツアー、本日ファイナルです!ここまでこれたのも本当にみなさまのおかげです。ありがとうございます。実は昨日もここで公演しまして、今日で2日目です。
去年からツアーやらせてもらって本来なら昨年12月の予定だったのですが、いろんなことがありました。残念ながら中止となり、悲しい思いをされた人がたくさんいらっしゃると思いますし、僕たちメンバーもスタッフも悲しみのなかにいましたが、こんなに早く振替公演が実現して、そして、あのときのチケットを大事に大事に取っておいてくださったみなさまに、本当に感謝しています。
なかには残念ながら今日来れなかった人たちもいらして、その方々の思いも乗せて、今日は一生懸命頑張りたいと思います。最後まで一緒に踊ろうぜ!」

「ちなみに今日、僕のライブ初めて来るって人、手挙げて?」と会場を促すと、結構な人数の手が挙がったので、洸平さんは驚いていた。
「のっけからこんなにしゃべるんかい!ってびっくりしているのではと思うのだけど、僕はしゃべるんです!」とニコニコ。

〇大阪の話


「エンドレス」の曲の説明に入る前に
「大阪いいですね。テンションがすごいですよね。元気いっぱい。最高ですね」

「つよがり」のあと
「昨日もだったけど、大阪のお客さんあったかくてすっごいはしゃいじゃうんですよ。昨日と今日だけなのが悔やまれる。また大阪でライブ出来るように頑張らないと、と思います。
けっさはー(今朝は、というのをかんだ)8時に起きまして、シャワー浴びて街に繰り出そうとして・・・」
(えーー!?と会場から声)
「えーって。そりゃ繰り出しますわ。
9時過ぎくらいに外出て。でもホテルの近所お店が閉まってて何もやってなくて。
カフェで・・・(えーー?!と会場。どこのカフェなの⁉というみなさんの心の声がダダ洩れていた)
いい感じのカフェがあったんですけど10時からだったんですよ。だからUSJのゾンビみたいにあてもなく歩いてました。ホテルの周辺を30分くらい歩いて、10時きっかりに入るのちょっと恥ずかしいじゃないですか。でもお腹がペコペコ過ぎて10時2分に入りました。
サンドイッチが美味しかった!お店の名前は…完全に忘れた。なんて…バイン…?バイン…?(繰り返す。会場に問うような感じで。会場から、バインミー!とサンドイッチの名称を伝える声が次々と飛ぶ)
「バインミー?美味しかったなー」と返してから、写真集の話、沖縄での撮影など「体温」の説明をし、しっとりと歌った。

〇「体温」の照明がキラキラ


今回ツアーは照明も豪華。「体温」は、放射線状の細いレーザーが上から円錐形に降りていて、洸平さんを鳥かごのようにすっぽり包み込む感じ。
そして、前日の大阪初日で私は初めて気付いたのだが、洸平さんが歌いながら手を伸ばして指がレーザーに触れたとき、キラキラ光ってまるで海の砂が指からこぼれ落ちるようで美しかった。かと思えば、反射の加減なのか、キラキラが七色に変化する瞬間もあった。
「BET」でも同じレーザーが使われていて、洸平さんが手を伸ばしたり肩が当たったりしたとき、キラキラ光って幻想的な美しさとなっていた。

〇カンちゃんとのアコースティックタイム


・みたらしパック⁈
「オンギター、カンノケンタロウ!」と洸平さんが紹介すると、会場から歓声。
「カンちゃんでーす」と、カンちゃんも笑顔で応じる。
「今日初めて僕のライブに来た人にはこのオジサンがなぜそんなに人気なのかわからないから説明しますね・・・」と、音楽の専門学校で出会った話などをいつものようにしたあと、
「ツアーもずっと一緒に回ってます。で、気付いたら人気者に」と洸平さんが話すと、
「今日はありがとう!」とカンちゃんは前日と同じように左手を挙げてニコッ。会場爆笑。

洸平さん「ねぇねぇねぇ」
カンちゃん「はい」
洸平さん「楽屋の通路の大量の食べ物見た?」
カンちゃん「食べましたよ」
洸平さん「みたらし団子が有名なんですかね? みたらしがカップに入ってるの知ってる人いますか?(と会場に問う)コーヒーカップみたいなのに入っていて、飲み口の穴のところに串が刺さっててるの。で、カップに半分くらいタレが入ってるの。これ人気出ますからね! 団子を、どぅぇ〜ってタレにつけて(ナゾの擬音w)オジサンたちふた口でペロリ!ペロにいですよ!」
カンちゃん「ふた口だけに…(“ペロにい”とは“ペロ2”のことですよ、とみなに伝わるようにさっと補足するカンちゃん。いつもながら優秀な女房役w)平野さんとお米買ってきましょうか?って言ってたんですよ」
洸平さん、お米発言に爆笑して「これタレに何かつけたいよね⁈」と。
そして、これだけ褒めちぎりながら洸平さんは「店の名前は…完全に忘れてしまって。みたらし、スペース、コーヒーカップで検索してみて。あとでインスタ見てね」と(アップするの完全に忘れているけど)。
さらに洸平さんはカンちゃんに・・・
「あのタレどうする? けっこう馬力ありますからね~
こうして…(両手で髪の毛をかきあげて)リンスにするとか。
こうして…(足にぬるしぐさ)
顔に塗ってもいいですね(と言って顔にぺたぺた塗るしぐさ)保湿ね。みたらしパックw」
カンちゃんも会場も爆笑。

「そんな話おいといて・・・」と、洸平さんはやっとプロデューサーの松尾潔さんの話をし、「あなた」をしっとりと歌った。

・すっかりおなじみになった「毛布」
「ロマンティックな曲ですね。(ロマンティックですねーとカンちゃん合いの手)
初めてこの曲のデモテープもらったとき、撮影の移動中だったんですよね。あなたって何回言うんだろって…あ!好きで、だ!!」
その歌詞を歌い終わった直後なのに盛大なちょい太をし、思わず立ち上がって、「えーっと」と、決まり悪そうな表情。
「松尾潔節ですね!」とまとめ、「ちょっとお水をば…」と後ろを向いて水を飲んで気を取り直したあと、
「松尾さんの曲をもう1曲。オトナのオトコの曲です。
今日とかちょっと寒いですよね。夜はまだ肌寒いと思います。今日の夜の毛布代わりにしてください。明日あさって、しあさってくらいまでの毛布代わりに」と話し、「One」を歌った。
立川公演から使うようになったフレーズ「毛布」を、この日はもう堂々と使いこなしていた。ちなみに、これまでは“明日あさってまで”と言っていたのに、この日は毛布の効力が“しあさって”まで延びていて、私はひそかに嬉しかった。

・2人の距離
コロナ対策が緩和されているので、「CANVAS」ツアーのときよりも2人の椅子の位置はぐっと近い。
ライティングが美しく、ステージ中央にいる2人を、上から放射線状の光が優しく包み込む。
オペラグラスで見ると、2人がレンズの丸のなかにすっぽりと収まるのが嬉しかった。いつまでも眺めていたい2人・・・
「One」を歌い終わると2人はグータッチ。

〇後半のぶち上げメドレー


バンドメンバーが戻ってくると、洸平さんは
「みなさん、楽しんでますかー?
いつまで座ってんの?! (前日と同じフレーズで会場をあおり)
失礼!(ニコニコ笑って)
でも今日はファイナルなんです!今日は最後までみんなと踊り明かしたいんだっ。明かさないけどっw」

そして、「Only you」を歌う前に、「一番ラブリーな曲」などと楽曲の紹介をしてから、
「みなさん!立川公演でやって審議が問われていることがあるんですけど、気に入ったから最後までやり通します!来年はやりませんので今日が見納め!
次の曲、はりきって、どーぞ!!」と。
(このフレーズについては後述の大阪初日に出てくるので参照してください)

ここからは怒涛のぶち上げメドレー。
「Only you」ではペンライトを洸平さんも振り、「ハロー」ではこの日もヘドバンし、「Way You Are」ではステージの両端ぎりぎりまで攻めて観客をくぎ付けにした。

「KISS」の2番で、少しの間、ステージ上手にしゃがみこんで歌っていた。少し疲れたのかな? 上手前方の人たちは目の前に洸平さんのお顔がきて、息が止まったんじゃないかな。

「FLY&FLOW」の前のバンド演奏タイムは前日ほどは踊らなかったけど、KenTさんはじめバンドメンバーをあおりまくり、会場にも「大阪ーー踊れーーーー」とあおっていた。

〇「旅路」


「みなさん、サイコー過ぎました!
どうしたんですか?そんなに元気いっぱいで。みなさんは本当にすごいです!」

「POINT TO POINTというアルバムをリリースしてツアーをしてきました。いろんなことがありました。数え切れない壁をお客さんと一緒に乗り越えてきました。今日でツアーは終わりますが、僕たちの旅は終わりません」
と、洸平さんは興奮気味に話すと、
「なっ」とカンちゃんに言い、
「なっ」と会場にも言った。

「僕たちは大きな船に乗って歌を歌いながらこの地球をぐるぐるまわっている、そんな気持ちです。その船にはみなさんがいます。今日は残念ながら来れなかった人の思いも乗せて、我々は旅を続けていきます。みなさんを決して後悔させないように素敵な歌を作り続けて、みなさんと一緒に次の景色を見に行きたいと思っています。この船は歌うことでしか前に進まない船です。素敵な歌を歌い続けます。
降りないでね!この船から。
みなさん本日はどうもありがとうございました」

そして「旅路」を歌った。
スクリーン映像は東京公演と同じ。
歌い終わると会場を見渡して満足そうな笑み。
洸平さんが退場したあと、旅路のスクリーン映像とともにバンドメンバーがアウトロを演奏して終わるのだが、この日は、一呼吸おいて最後の音を出すとき、カンちゃんが「せーの!」と声を出し、メンバー全員が大切に大切に最後の音を奏でた。震える演出だった。

〇アンコール&サプライズ


・「みんなが見てる空」
少しキーが彷徨いつつも無事弾き語りが終わり、「ありがとう」と笑顔の洸平さん。ステージ中央に移動して
「コロナ禍も少し落ち着いてきましたけど、今度は離れ離れに暮らしてる人のために聴くことができるなぁと思う今日この頃です」としみじみ言うと会場から笑いが。コロナと関係なく遠距離恋愛とか単身赴任とか離れて暮らす大切な人、といった意味で洸平さんは話したと思うので合っているのだけど、わかりにくかったかな。でも、洸平さんの思い自体はちゃんと伝わっているはず。

・バースデーサプライズ!会場にもサプライズ!
バンドメンバーを順に紹介し、最後にカンちゃんのことを、
「バンドを引っ張ってくれた僕の相棒を紹介したいと思います」と呼んだが、カンちゃんは出てこない。
すると、他のメンバーが「ハッピーバースデー♪」のイントロを演奏し始めた!
え?と驚いた表情をする洸平さん。
カンちゃんがバースデーケーキを運んでくると、メンバーみんなが歌った。
洸平さんもすぐにマイクで高らかに歌い出した。

「ハッピーバースデー ディーアこーへーー♪
 ハッピーバースデー トゥーーミーーーー♪
 ありがとうございます!なんということでしょう!」

会場からも「おめでとう!」の声。
「明日なんですけどね。36ちゃいになります」とここはお茶目に言う洸平さん。
すかさずカンちゃん「そんな36ちゃいになる松下洸平さんに大切な人から手紙を預かっています。読み上げていただいて・・・」
キターー!手紙?誰から?ママン?…と、会場にいた誰もがドキドキした(あとから振り返るとカンちゃんが洸平さんに合わせて36ちゃいと言ったのもジワるが、このときはそれどころではなかった)。

しかし洸平さんは、「え、僕が? その前に火ぃ消そうよ」とマイペースに言った。
そして、「おめでとーーー!」との会場からの声援を合図にロウソクの火を吹き消した。
さらに、「写真撮ろうよ!ケーキと一緒に写真撮りましょ。先にバンメンと。それから会場のみんなと」と、洸平さんが話したものだから、会場からは、きゃーーーと悲鳴が上がった。

まず、バンドメンバーとステージのスクリーンを背景に写真を撮った。
洸平さんは指をピースではなく…どうやら「3」と「6」にしたかったようだが、片手で6は作れないと気付き(笑)、片手にペンライト、もう片方をピースにして写真に納まった。可愛く笑った顔。それからわざと口をとんがらせた顔も撮り、これも超可愛い。本人が気に入ったようで洸平さんのインスタにはこちらの写真がアップされた。

それから、洸平さんとバンドメンバーは会場に背中を向けて、ケーキの前に座り込んだ。3階席まで観客ぜんぶが写り込むようにスタッフが画角を考え撮影。
信じられない時間だった。洸平さんが撮影するタイミングで会場に何やら声掛けをしてくれたように思うが、私は気持ちがふわふわしていてよく覚えていない。気が付くと、会場のみんなが一斉にペンラを持った手を思いっきり挙げて撮影がなされていた。

2年前の2021年3月6日、ライブ「HEART TO HEART」のファイナルが名古屋で行われ、そのときもサプライズでケーキが運び込まれた。コロナ禍真っ最中だったので、観客は声を出せない。洸平さんはカンちゃんに、ロウソクの火を消す際の合図として、「声を出せないけど会場のみんなに『せーの』してほしいの。カンちゃん、どうしたらいーい?」とカンちゃんに可愛く甘えて無茶ぶりをし、カンちゃんは私たち観客にペンライトを一斉に振って合図を出すように指示を出した。(ライブHEARTtoHEART記録⑥参照)
それが今年のバースデーでは、私たちはマスクをしているけれど、多少の声出しがOKとなっているので、「おめでとー」の声を届けることが出来たのだった。感無量だった。
そして、2年前もケーキと一緒に洸平さんとバンドメンバーで記念写真を撮っていたが、このときはライブの最後に再メジャーデビューの報告をするという重要事項が残っていたし、会場のみんなと一緒に写そうと考える余裕も時間もなかったのだろう。

洸平さんは元々、折々のイベントの際などにファンと一緒に撮影したりすることが好きだった。洸平さんのインスタの最初の投稿は2018年に渋谷の小さなライブハウスで行ったファンイベントのときのものだ。知名度が上がりファンの数が一気に増え2400人収容のホールでライブツアーを行えるようになった今も、洸平さんはファンとともに在りたいと願う人なのだろうと思う。

と、これを書いているとしみじみと振り返ることができるが、会場では歓喜の一瞬だったわけで、私はメモを取るのも忘れ、記憶もあいまいで、ただ幸せというほわんとした甘い感覚だけが残っている。
そして私は、次の洸平さんの声でハッとし、再びメモを取り始めた。

・大切な人からの手紙は・・・
「ほんで、手紙はどこにいったの?」
カンちゃんもハッと任務を思い出したように、「そんな松下洸平さんに大切な人から手紙を預かっています」と、同じ台詞を言った。今思えば、これはあらかじめ決められていた台詞だったのだろう。
こういう場面で「大切な人」ときたら、母親か師匠的な人と相場は決まっている。でも洸平さんのお師匠さんて…?歌だけでなく舞台と映像と、お世話になった人はたくさんいて選ぶのが大変そうだから、ここはやっぱりママンだろうか?「徹子の部屋」でもママンの手紙は既に読まれているし…など私は瞬時にいろいろ考えたけれど、おそらくそれは洸平さんも同じだっただろう。
洸平さんは、「難しい漢字とかあったらどうしよ」などおどけつつ、きっとドキドキしていたのだと思う。私は今回の座席は遠かったので細かい表情まではオペラグラスで追えなかったが、とにかく洸平さんは手紙を読み始めた。

・・・サプライズの手紙の内容は3月22日に発売されるPllPライブツアーのDVD&Blu-rayの宣伝で、差出人はスタッフ・・・というオチだった!

そして、特典映像の「Behind the Scenes」と「ぼっちコメンタリー」の一部映像がステージのスクリーンに流れた。洸平さんも体育座りで床に座り込んで映像を見上げていた(可愛い)。
映像が終わると、「なんか面白そうだね」と。
そして、「ねぇねぇねぇ。これって字が微妙に達筆な感じでさ、うちの母親かと思った。あ、おかーさん?て思った」と笑いながら話しているうちに、
「あ、思い出した!昨日帰りの車のなかで、僕DVDの紹介しなくていいんですか?ってスタッフに聞いたら、なんかふぉふぉふぉって感じだったんだ…」と。

夢のような時間が終わり、ライブはラストへ。

〇最後のMC


「みなさん楽しかったですか?僕はすごく楽しかったです」
・・・と、洸平さんが話し始めると、カンちゃんがペンライトをぐるぐると回し始めた。それに合わせて会場のみなもペンラをぐるぐる回した。
「それやめてー。みんな好きだねえ、まあいいけど」
いつもこのぐるぐるを洸平さんが嫌がるのは、見ていて目が回るのかな?

洸平さんは続ける。
「今日でツアー終了ということで、本当に長い旅でしたけど、終わってみると、あっという間な気もするし、歌うことの楽しさと難しさを改めて感じたツアーでした。これからも俳優業と並行して音楽もやりますけど、楽しみながらやりたいです」

そして、記念撮影などで時間を使ったから残り時間があまりなかったようで、早口でさーっと番宣を言った。
ドラマ「合理的にあり得ない」について、
「天海さんのカッコよさにめちゃ見とれております。どう考えても天海さんのカッコよさにはかなわないですから、僕はヒロインに徹しようと思います!」と、まさかのヒロイン宣言。私たちファンは洸平さんのヒロイン気質をとっくに知っていましたけどね(笑)。
さらに、「大阪には夏にもう一度、舞台で来ることが決まっています。『闇に咲く花』。今日ここにいる人は全員来るように!」と。

「みんなを笑顔にしたいと思ってやってきたけど、最終的にはみんなに笑顔にさせられた、そんなツアーでした。また必ず笑顔で会いましょう。本日はどうもありがとうございました」
とても洸平さんらしいこんな言葉が最後のMCで、「MUSIC WONDER」が始まった。

歌い終わり、バンドメンバーと整列し、深々とお辞儀。
バンメンが先に退場するときに、メンバー全員と洸平さんはハグをした!
コロナ対策が厳しかった2022年のライブ「CANVAS」で、カンちゃんといつもはグータッチなのに、ファイナルの日だけお互い引き寄せられるように一瞬ハグをしたのが涙なしでは見られなかったことを思い出し、人と人の距離が次第にぬくもりが感じられるものに戻りつつあるのだな、とまた感動した。

一人ステージに残った洸平さんは、いつものように左右に走っていって手を振り、センターに戻ってくると、大きく両手を広げてからエアハグ!ぎゅーっと抱きしめていた。
「次会うときは、必ず大声で一緒に歌いましょ!」と言って、もう1回エアハグ!!
最後はマイクを置いて、肉声で「ありがとうございました」と。
そして、下手にはけるときは大げさに金風吹をよけて歩き、ステージ袖で一呼吸おいてから、投げキッスを豪快に飛ばした。
幸せな旅路、ライブツアーが終了した。

16時スタートだったので、会場を出たのは18時過ぎ。まだほの明るい夕暮れ。ビルの谷間に満月が輝き始めていた。
洸平さん、おつかれ生でした!

4,大阪初日のトピック


・概要
2023年3月4日(土)18時~20時、オリックス劇場、2400席
衣装は紺色バージョン

・最初のMC「ただいまー」
みなさんこんばんはー、と挨拶したあと、
「大阪ーーただいまーーー!」
手を振って、満面の笑顔で。

「戻ってまいりました、大阪に。ありがとうございます。こんなにたくさんの人が集まってくださり嬉しいです。
本当は去年の12月にやるはずだったけど、延期になってしまいました。お客さんが来てくださるかちょっと不安な部分もあったんですけど、こんなにたくさんの人が来てくださいました」
と言うと、バンド演奏がジャーン♪と鳴り、「いったん称えさせてください」と洸平さん。

「悲しい涙をみんなで流したんですけど、こんなに早く振替公演ができた。あの日のチケットを取っておいてくれてありがとうございました。手放さなければならなかった人の思いもみんな乗せて、めいっぱい楽しんでください。必ず楽しいと思わせてみせます!」

・大阪の話
「大阪はね、僕にとっては第二の故郷ですよ。今日も、『りくろーおじさん』食べて、『551』食べて腹いっぱいなんですよ」
昨年は言えなかった「りくろーおじさん」がちゃんと言えるようになっていたことに沸く会場。

「今回のツアーからサックスのKenTに参加してもらってます。フロム大阪です!大阪を中心に活動してるSoulflexってバンドにいるの。かっこいいよね」と話し、KenTさんにマイクを向ける。
KenTさんが「大阪というよりかは尼崎です」と言うと会場から歓声が上がった。
「KenT入ってオトナ度が増しましたね。『つよがり』なんてダブルのスーツとか着て歌わないと合わないかな。今度やろ」と洸平さん。

・カンちゃんは大阪でも大人気!
アコースティックタイムで洸平さんが、「ねぇねぇねぇ。あなたなんでそんなに人気者なの?いつから? ワイはぁ?!」と。
カンちゃん「洸平のファンはみなさん優しいから」
そして左手をさっとあげて、「今日はありがとう!」と言ったものだから、洸平さんはずっこけ、会場は大歓声&大爆笑だった。

カンちゃんとの馴れ初めを話してから「あなた」を歌う。
「いつだって あなたを見てきた」の歌詞のところで、洸平さんがカンちゃんを優しく見ながら歌っていた。

歌い終わりのMCで、「あなた」を「あなちゃ」と洸平さんがかんで言ってしまい、2人でくくくっと笑い、「今のは洸平が悪い!」とカンちゃん。
そして「One」を歌い終わったときは2人でグータッチ。大阪でも仲良しな2人。

・「毛布」がちゃんと伝わった!
「One」を歌う前に・・・
「あったかくなりましたね。春ですねー。まだ夜はちょっと寒かったりするでしょ。今日の夜用に、明日あさってくらいまでの夜の毛布の代わりにこの曲を…」と。
立川公演が予習となったようで、今回はちゃんと説明したので大きな拍手が起こり、洸平さんご満悦。
「立川でむちゃくちゃ無反応だったんですよ。それでは毛布のような曲をやってみたいと思います」
洸平さんはこんなふうにこぼしていたけれど、それは立川で言葉足らずだったからですねぇ(笑)。ブラッシュアップされてみんなにちゃんと伝わるように表現ができてよかった。

・初のフレーズ、なじみつつあるフレーズ
後半のぶち上げメドレーに入るとき、
「みなさん楽しんでますか!」とのいつもの声掛けのあとに、
「いつまで座ってるのだ!?」と、初めての表現で会場にはっぱをかけた。
大阪のフレンドリーな雰囲気に合わせたのかな?
「今日という日は1日しかないから、一緒に踊りたいんだ!」と続けて。
そして、「Only you」を歌う前に、
「はりきってどーぞ!みなさん、踊ってください!」と言ったので、これもスムーズに会場に伝わった。
立川公演では、前後の言葉がなく突然の「はりきってどーぞ!」だったので、歌うのは洸平さんなのに?と思ったりもしたけど、「みなさん、はりきって踊ってください。どーぞ!」の意味だと今回はわかりやすかった。

・120点!
「Way You Are」でノリノリの洸平さんは、会場の下手ギリギリまで移動して会場に手を振ってセンターに戻るときに、キーボードのしん様の肩を思わず?左腕で抱えながら歌っていた。

「KISS」のイントロでは、「大阪――おどれーーー!」と。
そして、「FLY&FLOW」の前のバンドメンバーの演奏タイムでは、かなりノリノリに踊った。仙台ほどではなくマイクもおかなかったけれど、センターでくるくる回り、ステップを踏んだ。
「アーーオゥ!」といつものアドリブ。
「大阪サイコーーー!」と叫んでいた。
歌い終わり、「みなさん、120点!素晴らしかったです!」と。

・大阪振替公演への思い
「本当は去年やるはずだった大阪公演が出来なくなって。我々はギリギリまで東京にいてなんとか大阪に行けるように準備をしてたんですけど、お知らせがギリギリになって申し訳ない気持ちでいっぱいでした。SNSも見ました。会場まで来た写真とかアップされていて…
振替公演ができて、オリックス劇場の関係者やスタッフに感謝しております。
来られなかった人の思いも乗せて、明日もう1日やらせていただきます。
ツアーは終わりますけど、僕らの航海は終わりません。この船に乗って次の景色を一緒に見に行きましょ!
これからも精進していきます」
そう話して「旅路」。
歌い終わったあとはキリっとした表情だった。

・「BET」
「中学高校とずっとダンスをやっていて、ヒップホップやR&Bが好きだった。僕のルーツをギュッと詰め込んだ曲。自分がやりたいことに突き進んでいくための道しるべのような曲です。
自分の背中を押すために作った曲が、まわりまわってみなさんの背中を押せたらいいなぁ」

・ドラマ「合理的にあり得ない」のこと
「天海さんと僕(の組み合わせ)ってすごい面白いですよね。男前の天海さんと小猿みたいな僕」と。
子猿・・・洸平さんはときどき自分のことをサルに似ていると言っているけれど、会場は大爆笑だった。

・最後の挨拶
「みなさんとコネクトできるのがすごく大切です。支えになっているな、と思いました。僕がお返しできるのは音楽しかないので、また大阪に来るので笑って会いましょう」。

ラストで退場の際、東京でも立川でも金吹雪を踏んで滑って転びそうになっていたのだけど、しっかり学習したようで、この日はちゃんと床に落ちた金吹雪を大げさに避けて歩いていた。可愛いかった。

5,感想


大阪は、洸平さんが「第二の故郷」と言うように特別な街であることは間違いない。NHK大阪放送局制作の朝ドラ「スカーレット」で洸平さんは映像ブレイクし、その名を世間に広く知られることになったきっかけの街だからだ。
さらに、2021年の舞台「カメレオンズ・リップ」は、コロナ感染拡大の影響を受け、大阪公演が中止となった。楽しみにしていたのに観ることができなかったファンの気持ちを想像すると言葉を失う。
そして2022年12月、またコロナの関係で、12月に開催予定だった立川公演と大阪公演2daysが中止となった。中止が正式に発表されたのが、大阪公演初日の当日で、開場まで2時間を切っていた。大阪開催を心待ちにしていた地元のファンだけでなく、遠征組もたくさんいて、それぞれ飛行機や新幹線に乗って会場に向かい、現地についてから中止の報を知った人たちの嘆きの声が、SNSから聞こえてきた。コロナ関係のことはどうしようもないことではあるが、心にもお財布にもダメージがあったことは否めない。
だからこそ、中止から1週間後に、振替公演決定のお知らせが出たときは、私もとてもホッとした。立川も大阪も元々の会場と同じだったので、チケットはそのまま使えるとのことだった。
私自身、郷里が兵庫県で大学卒業まで暮らしていたので、関西人気質のようなものは理解しているつもりだ。なかでも大阪は自尊心のようなものも独特だと思う。
こうしたいくつものことが重なり、洸平さんは大阪公演のことをとても気にしているだろうなあと感じていた。
12月に涙した分、洸平さんをはじめチーム松下の大阪公演にかける思いは半端なかったと思う。大阪で待ち受けているファンに精一杯のパフォーマンスをしようと張り切っていただろう。
そして、満員の会場、ノリのよい観客の姿を見て、洸平さんは心からホッとしたことと思う。
洸平さんの「ただいまー」は、大阪会場のファンに届き、毛布のように心をぬっくぬくに包んでくれた。

歌声は美しくよく響き、フェイクもアドリブも自由自在だった。
心の底から歌うことを、踊ることを楽しんでいるように感じた。
35歳の洸平さんは、舞台も映像も写真集もあったけれど、なかでも音楽活動はデビュー以来の忙しさだった。リリースが相次ぎ、初のフルアルバムを制作し、充実した1年だったと思う。その35歳最後の日を、自身のライブという最高の音楽活動で締めくくることができた。大好きな音楽仲間たちと、2400人の会場のファンと、そして会場に来られなかったけれどライブに思いを馳せている全国の数多くのファンたちと一緒に過ごすことができた。
会場と一緒に撮った記念写真は、ファイナルの翌日、洸平さんのインスタグラムのストーリーズにアップされた。個人情報など難しい時代であるが、観客は点のようにしか見えないのでOKだった(願うならば通常の投稿で残してほしかった!)。
この写真の思い出は私の心をポッと灯してぬっくぬくにしてくれるが、それはきっと洸平さんも同じなのだろう。洸平さんはこの写真を見るたび、思い出すのだろう。

あのとき、洸平さんはきっと幸せだっただろう。その幸せがステージからあふれていて、私たちのことをふんわりと包み・・・
最後はぎゅっとエアハグ。
洸平さんがエアハグをするのを初めて見た。他のアーティストを見ていつかやってみようと思っていたのかな?それとも誰かに勧められたのかな?
ライブ映像を収録した東京ファイナルではやっていないのが残念だけど、きっと「エアハグの威力たるや」を学んだ洸平さんは、今後のライブでまたやってくれるだろう。
エアハグは自分をぎゅっと抱きしめる行為でもある。自分を慈しんで抱きしめてあげることが、相手をも慈しむということになる。とても洸平さんらしい行為ではないか。
豪快投げキッスとともに洸平さんのエアハグはライブの風物詩になるんじゃないかな、と思う。
だから今回会場に行けなかった人も、きっと次回のライブで遭遇できると私は信じている。
優しい優しい人だから。素敵な景色を今後もたくさん見せてくれるはずだ。

6,バンドメンバーなどのSNS

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?