見出し画像

松下洸平RandMEツアー2024記録④静岡:「折り返し」の景色は光のウェーブ


1,はじめに

松下洸平さんのこれまでで最大規模となる全国ツアー「KOUHEI MATSUSHITA LIVE TOUR 2024~R&ME(松下洸平RandMEツアー2024)」は全14公演。折り返しとなる7回目の公演は、初めての地、静岡だった。
前日の名古屋公演の際、声がかすれる場面があり大いに心配した参加者もいたという。私は参加していなかったので実際のところはわからないのだが、それでも最後まで歌い切ったという事実がある限り大丈夫だろうと思っていた。
開場が30分も遅れたときには何ごとかとさすがに焦ったが、5分遅れで開演したあとはいつものように最後まで一気だった。
洸平さんは楽しそうに歌い踊り、歌い終えると満足そうな自信がみなぎる笑みを見せた。
私がこのツアーに参加するのは初日の神奈川、仙台、新潟に次いで4回目。これまで参加した公演と比べて今日がどうだったかということを述べるのはとても難しい。なぜなら、会場の音響の具合や座席の場所によって聴こえ方も大きく変わるからだ。
今日の私の座席は、これまでの公演のなかで一番聞こえづらい場所、1階後方だった。それを差し引いても、洸平さんの歌は素晴らしかったと思う。一晩でコンディションを整えたのはさすがであるし、スタッフやバンドメンバーのサポートの力も大きいだろう。
バンメンとの親密さも回を重ねるごとに深まっているようで、見ているだけで楽しい静岡の夜だった。

※ここでは、静岡公演のトピックと、名古屋公演をふまえた感想を記します。
※愛媛、岡山、名古屋公演は参加していません。
※ライブ全体の流れ、楽曲やステージ演出などについては、初日のレポートに掲載してありますので、ぜひ併せてご覧ください。また、これまで参加した仙台公演、新潟講演の記録もnoteにありますから、MCなど確認したい方はぜひご覧ください。
↓  ↓  ↓

2,静岡公演概要

2024年2月12日(月、祝)
16時30分開場(予定より30分遅れ、ホールに入れたのはさらに15分後で結構ギリギリだった)
開演は5分遅れの17時5分、終演は18時52分(毎回1時間45分なのでほぼ同じ)
静岡市民文化会館大ホール、1968席

3,MCなど静岡トピック

○衣装

今日は初日と同じ、赤いジャケットとベージュにサイドラインが入ったパンツだった。
今回のツアー衣装は3種類だが、3種を順に着ているわけではないようだ。初日の神奈川は赤、2回目仙台は白、3回目新潟はハート柄だった。そして、4回目の愛媛は赤、5回目の岡山はハートだったようである。6回目の名古屋は白・・・と3種を2巡していた。
さて今日はどの衣装かな?これまでの順でいうと赤なのだが、バレンタインが近いからハート柄ではないかと予想する人がいたり、考えることも楽しかった。
深い意味はないのだろうが、たまたま白パーカ姿のときのみ、インスタなどに写真がアップされていない。とても似合っていたので残してほしいなと思う。
赤い衣装のときの特筆すべきこととして、「Wake」のとき、「鎧脱ぎ棄てて・・・」のときに赤いジャケットの左の襟元を手でファサッと開くジャケットプレイが見られること!今日もかっこよく決めていた♡

〇最初のMC(3曲歌った後)

「みなさんこんばんはー。松下洸平です。R&MEへようこそー
静岡じゃん!こんばんはー(こんばんはーと会場から大声)。元気いっぱいじゃん!」
と言いつつ、ハァハァと息が荒くなっている洸平さんに、会場から大丈夫―?と声が飛ぶ。
洸平さん手を挙げてにっこり。
会場の1階、2階に声掛けし、「すんごい景色ですね」と。

「のっけからいっぱい話すけどさ。あのさ、静岡。駅についた途端、お茶の匂いしなかった?」とバンメンの方を向いて問う。
「したよね」とエビちゃんやカンちゃんが答える。
「お茶のいい匂い。素敵な街だなと思いました。静岡は初めてライブさせていただきます。最後まで楽しんでいってくださいね」

「どうですか、みなさん。元気ですか?(元気―と会場から)
僕も元気です!
今日は入場が遅れてすみませんでした。
カンちゃんがトイレからなかなか出てこなくてさー」
(会場大爆笑。カンちゃんも大笑い)
「カンちゃんのトイレ」はきっと優しい嘘なのだろう。本当だったら逆に言わないだろうから。こんな嘘がつける間柄の洸平さんとカンちゃんは尊いなと、ここでいきなりぐっときた。

こうしたことを最初に話し、4曲目の「This is my love」へ。
この曲のイントロに、KenTさんのサックスががっつり入ってよりムーディーになっていた。
ライブツアー中にアレンジはちょこちょこ変えてきている。どんどん進化している。

続く「You&Me」もせつなげにしっとり歌う。声はよく出ていた。

〇フリフラ折り返しスペシャルバージョン!

クワトロセッションが始まる直前、まだ暗転しているときにオペラグラスでのぞくと、洸平さんとカンちゃんはソファに座りお互いの方を見て、2人で水を飲んだりしていた。
照明がつくと、息をスッと吸った洸平さんは
「Back in the days・・・」と歌い出した!
びっくりした。「BET」だ。
私が参加したこれまでの3公演では、クワトロセッションの最初の曲は「リズム」だったのだ。
しかし、「バッキンザデーィ・・・」の、「バッ」と強い破裂音からいきなり始まるのはとてもカッコよくて、歌う順序を変えたのは良いな、と感じた。
「BET」はいつものように音程自在にアレンジして歌う。楽しそうな様子を見ながら、今日は「リズム」は歌わないのかもしれないな、と私は感じていた。
結論から言うと、「リズム」は歌わなかった。「折り返しスペシャル」と何度も言うので、何か他の曲を歌うのかな?とも思ったがそれもなかった。
その代わりに、フリフラスペシャルタイムが始まった。
今日は他の回よりも1曲少なかった分、この時間の4人のおしゃべりがたっぷりだった。

洸平さんは「BET」を歌い終わると観客に座るように促し、
「あっついよね。でも、これがライブだからね! 」と。
「R&MEツアー、静岡公演の今日で折り返しです」と会場に言ったあと、
「早いね、あと半分だよ」とカンちゃんたちに。
カンちゃん「さびしー」
洸平さん「いろいろあったけど、どうですか?」
カンちゃん「え・・・?アレがアレで・・・サイコーです!」と笑いながら。
洸平さんも笑いながら「アレがアレでね!ここ、こんなにまとまってなかったっけ?」と既にぐだぐだトークの雰囲気。
洸平さん「折り返さずにさかのぼって、もっかい神奈川からやり直さないと・・・」
エビちゃん「やり直そーぜ!」と元気よくツッコミ。
タカさん「折り返しのなんちゃらより・・・ここ何人くらいですかね?」
(もしかしたらこれは打ち合わせ通りの台詞なのかも。タカさんだけが忠実に守っていたのかも?なぜなら次のエビちゃんのトークにつなげる役割をタカさんの一言が担ったからです!笑)
エビちゃん「さかのぼる話なんですけど、僕100人くらいのスペースでやっているときから洸平さんのサポートをやらせてもらっていて」(会場、大拍手)
洸平さん「そうそう、そうなんだよね。100人だから、こっからここくらいまでよ」と会場の前方を指差す。
エビちゃん「その頃から思うと、この光景!2000人の会場で折り返しとか言えるとは!おっきくなったな!松下こーへー!おっきくなったな!」
と、大切なことは2回言う、愛あるナイスなツッコミのエビちゃん。
洸平さん「そんなこと言ったら、カンちゃんだって路上ライブのときから一緒だったね」
カンちゃん「誰も聴いてなくて、単なる練習だったよね」
洸平さん「そうそう」などと言いつつ、3人が勝手にわちゃわちゃと話し始めるので、「なんならうるさいし・・・」と言って笑う。

洸平さん、少し改まってエビちゃんに向かい「あのさ、あなたのインスタ、あれなんなの?観光バスみたいなやつ。あれはどこなわけ?カラオケとかやったの?」
(会場、大爆笑。ファンは皆インスタを見ているものと思われる!)
タカさん「愛媛から岡山ですね。座席動かして・・・」
今日のタカさんは会話にぐいぐい食い込んでくる。
洸平さん「座席をコの字型に!?誰が言い出したの!?」
タカさん「動かせるとなったらみんなで動かして・・・」
カンちゃん「3時間あっという間だったね」
洸平さん「かわちいね、君たちは!」
(と言いつつ、多少はジェラス!うらやましい!などと思っていたかもw)
エビちゃん「酔いやすい人は席を変わったりね」
カンちゃん「カードゲームとかしていたからね、大変で」
タカさん「到着したら顔真っ青。こんな元気ないエビちゃん見たの初めて。思い出作りすぎちゃった!」
洸平さん「仲良くさせてもらってますなあ!」とおじさんみないな口調で。

※エビちゃんのインスタグラム。これの3枚目の写真のこと ↓

洸平さん「すごいしゃべってるけど、いーい?」と話を変える。
「これ、みんなの腕につけてるフリフラ、持って帰っちゃダメだからね。『逃走中』(というテレビ番組)みたいに追っかけてくるらしいよ!」(会場、大爆笑)
「曲に合わせてコントロールしてるの。みんなのこと支配してるの、僕。僕の一言で一瞬でつけられるの。
みんなの腕を、つけてしんぜよう!」(時代劇っぽい言い方で。3人爆笑)
タカさん「違うと思うね、それ」とツッコミ。カンちゃんもはやすように何か言った。
洸平さん、カンペのようなものを探し「これか。難しいわけ。静岡・・・」
そして呪文の言葉を言った。

「つけるら(!?)」

少し自信なさげな言い方だったが、観客のフリフラはパッと点灯した。色は緑。
洸平さん「お茶色ですよ。茶畑が広がったねえ。
ちなみに、みんなこっち側(手首の外側)につけてるじゃん?こうやって(握りこぶしをつくってフリフラが前面になるようにして見せて)、後ろ見て!」
私も後ろを見たが、観客の腕のフリフラの光で会場が美しい緑に染まっている様子が見えた。
すると洸平さんは即座に「ほら、みんな前向いて!」と。
(え、後ろ向いてって言ったの洸平さんですけど?)
エビちゃん「僕のこと見てって言ってるよー」と"通訳"してくれたので会場は大爆笑!
洸平さん、苦笑いしながら「俺を見ろ!国宝級イケメン第3位だよ!」と、エビちゃんたちに言わされたような感じで。
会場、ヒューヒューッ!と大いに沸く。カンちゃんとエビちゃんも大笑い。
洸平さん「目標としては・・・1位だよね!」ヒューヒューッ!
タカさん「折り返しスペシャルか!」とツッコミ。

洸平さん「一旦消すよ・・・」

「けすら~」
(自信なさげな言い方)

フリフラ消灯。
「あってるの?」と小さな声の洸平さん。
あってるよーー!と大きな声が会場から。地元の方だろう。
洸平さん、その声におどけて反応し、「え、友達!?」と。
「またつけるか。1階、2階、順にウェーブもできるよ」
フリフラが順につく。
「2階席は(ぜんぶ見えるから)有利だね!左から右へつけることもできるよ」
フリフラ、会場の下手から上手に順についていった。
「きれいだねー。折り返しだね。右から左もできるよ。きれいだねー。
これで終わりだと思ってんだろ?(急に謎のおらおらモードw)
まだある!折り返しスペシャルだから。
静岡だから、スーパーカラフルビーム・・・(もっと長々と言っていたけど忘れました)」
エビちゃん「ネーミングもうちょいあったんじゃ?スーパーミラクル・・(やはり長々と言う)」
洸平さんが「カラフルバージョン行け―!」と言うと(つけるら~ではないw)、会場のフリフラは場所によって異なる色の光がつき、虹のようないろどりになっていた。美しかった。
エビちゃん「青いとこの人はめっちゃ体温が下がったわけではないよね?」と、ぼける。会場爆笑。

洸平さん「と、いうことでした!うまくいった!これで頭いっぱいだったんだよ」と満足そうに言う。
そして、「今日はキーボードもありますから、この4人でセッションしましょう」と。
カンちゃん「ライトはこれで?」
洸平さん「一旦消そう」
カンちゃんが「けすら、だよ」と言い、洸平さんもうんうん言いながら「けすら」とかわいく言うと消えた。
そして洸平さん「みんなで言うよ? つけるら、だよ?」

会場みんなで
「つけるら!」

そして、「FLY&FLOW」をキーボードを弾きながら歌った。最後のキーボードソロもすごく楽しそうにノリノリに弾いていた。

「つけるら」「けすら」
言葉自体や語感がかわいいのと、洸平さんが自信なさそうに言うとさらにかわいく聴こえて、私はすっかり静岡の呪文が好きになってしまった♡

〇「君を想う」の前に

「FLYFLY」を歌い終わり、両膝に手をついてハァハァな感じ。ラストの前の曲なので、さすがに疲れている。
すると会場から声援がたくさん飛んだ。
「ありがとうございました。静岡やばいっすねー。みなさん、サイコーです。ありがとうございます」

「ツアーも折り返しで、今日までたくさんの出会いがありました。音楽の素晴らしさを改めてみなさんに教えてもらいました。
R&ME。僕にとってはリズムは日常生活に必要なものだと思います。リズムと自分。ここに書いてあるんです」
と、ステージの床に描いてある「R&ME」の文字にぴょんと跳んだ。

「もう1曲お届けしたい曲があります。ド直球ラブソングです。みなさんの心のど真ん中に届くように歌い続けたいと思います。これからも音楽を作っていきたいと思っています。本日はどうもありがとうございました」
と言って、「君を想う」を歌う。
最後の音を延々と伸ばして歌い終えると、満足そうな笑みを見せた。

お辞儀をして舞台からはけるとき、両手を合わせて「ありがとう」とみんなに伝えるようなしぐさを3回した。

〇みんなのそばで咲ける「平」

「たんぽぽ」を歌った後。
「アルバムの最後はピアノ1本でやりたいと決めていました。
去年は花にまつわる仕事が多かったですね。舞台とかドラマとかね。僕も家にお花を飾ったりしたいのですけど、忙しいとなかなかできません。でもドラマをやっている間、花をもらうことが多かったんです」
・・・(なかなか次の言葉が出てこなくて洸平さん自身が笑ってしまう。そして言った言葉が「椿さん!」だったので会場は爆笑。名前をど忘れしたのだろう)
「椿さんの家にお花がいつも飾ってあって、枯れた花は枯れた花用の花があって・・・取り替えた(枯れてない)花を僕がもらって家に飾ってた。家が花でいっぱいでした。
お花はしゃべらないけど、僕は見守ってくれてるような気がします。椿さんはお花と目が合ったらキュッてしてましたけど」と微笑む。

「僕はみなさんとは離れて暮らしてますから・・・(まるで遠距離恋愛のようなキュンとするこの言い方がおかしいと洸平さん自身が思ったようで笑う。会場も笑いつつ拍手!)、そばにそっと咲く花でありたいと思います。ポッとそばで咲ける「平」でありたいなと(会場、大拍手。このあたりで私の涙腺はゆるむ)。こんな頼りない「平」ですけど、お近くで愛でてくださればと思います」(会場大拍手!)

そしてバンドメンバー紹介へ。

〇カリスマ物販担当、カンちゃん

バンドメンバー紹介のとき、まず KenT がジップバックを1個持って登場。
「カンちゃんが持っていったらって・・・」と恥ずかしそうに言った。
洸平さん「あんなセクシーなサックス吹いてる人がこんなかわいいとは!」
タカさんもジップバックを持って「カンちゃんがね・・・」と恥ずかしそうに。
洸平さん「こんなワイルドな人なのに、声ちっさ!」
エビちゃんはジップバックを持ち「僕、最近コーヒーにはまってまして、ちょうどいいサイズなんですよ」
洸平さん「お豆入れるのにね。メモ書けるんですよね。日付書いたり」
エビちゃん「そういうことです」
花井さんももちろんジップバックを持ち「みんなしゃべるの上手すぎです」と恥ずかしそうに。
洸平さん「しゃべった!(花井さん)ふだんしゃべらないから、クララが立った!みたいな言い方しちゃいましたけど」と笑う。
花井さん「グッズみんなかわいいから。靴下も履いてます!」と言ったので会場大いに沸いた。

そしてカンちゃんがジップバックを持って登場。会場から大大大歓声!
カンちゃん「物販担当のカンノです」(大爆笑)
「ツアー通してね、コレを紹介することが多かったんです。ということは・・・?(会場笑)みんなわかりますよね?」と、会場に圧!
洸平さん「この子が?(売れ残っているの?の意味)かわいそう・・・かわいいのになんで?だってピンクなんだよ?20枚くらい?入ってるし」
この言い方があまりにも洸平さんで、マジ洸平さんだった。

続けて洸平さん「ここにコンタクトケースとかリップクリーム入れたりするんでしょ、最近の女子は。僕は何を入れようかな・・・」と言いつつ、ジップバックの口を両手で広げてぶんぶん振り回し、ステージ上の空気を入れ、「今日の思い出を入れました」とにっこり。
会場はヒャーッとほとんど悲鳴。
「みんなも今日やれますよ」と追い打ちをかける洸平さん。
カンノ物販担当「買ってくださいね!」と再度、圧!
洸平さん「KenT はリップクリーム入れてる。サイコー!」

このあと2曲、元気いっぱいに歌い踊った。
洸平さんは白Tシャツに貼ったワッペンを見せた。
今回貼られたのがどれか私の席からはよく見えず。しかし確かにワッペンだらけのTシャツになっていた(あとでお友達が、今日はクラゲだったと教えてくれた)。

最後は洸平さんとバンメンが一列に並び、手をつないで挨拶。
そのあと、いつものように洸平さんは一人残って挨拶をするのだけど、深々と長く長くお辞儀をしていた。いつもより長かった。


4,感想

今日は、私が参加したこれまでの3公演と異なる点がいくつかあった。
開場が30分遅れ、開演も5分遅れた。
これまで歌っていた曲を1曲歌わなかった。その代わりにクワトロセッションでの仲間との語らいが多かった。
それらの理由をいろいろと推し量ることはできるが、しょせん推測である。真実はわからない。

開場と開演が遅れた理由について、「カンちゃんのトイレ」は先述のように嘘だと思うが、ならばなぜ遅くなったのか。

フリフラのウェーブ点灯のリハーサルに時間がかかったのか。静岡公演に参加した何人かの人から聴いた目撃談によると、フリフラ関係など会場セッティングに想定以上に時間がかかったことが大きく影響している気がする。
開場前のグッズ販売がかなり混雑して時間も押していたので、その混乱も関係したかもしれない(スタッフを会場セッティングに割くことができなかっただろう)。
もちろん、洸平さんの体調をギリギリまで整えていたのかもしれない。が、もしそうであれば、「カンちゃんのトイレ」とは言わないような気がするので、私は違うと思う。
もし会場セッティングの関係であるならば、洸平さんがスタッフ側に触れずにいたことは洸平さんらしい優しさだと思うし、それに付き合ったカンちゃん(自らを犠牲にして!)も優しくて、彼らの人柄に胸が熱くなる。

今日歌わなかった「リズム」は、原曲がビートが効いた疾走感あふれる曲なので、アコースティックにした今回のアレンジは歌うのがとても難しそうだと感じていた。仙台、新潟と回を重ねるにつれよくなってはいたが、実は私が今回のセトリで唯一気になっていた歌であった。私のような素人が聴いてそう感じるのだから、洸平さん自身も納得せず改良を重ねていたに違いない。だから、喉の調子が万全ではない今日は外したのか。それとも今後はずっと外していくのか。次回の福岡公演をみなければわからない。
(個人的にはアコースティックアレンジの「リズム」は外してもいいと思っている。「エンドレス」の方が「R&ME」に合うのになあと思ったりしている)

そもそも、セトリは毎回異なっていてもかまわないのがライブである。アーティスト側が練習しやすいように決めているだけであり、実際は何を歌おうが演者の自由だ。アーティストによっては、即興でその場で新たな曲を歌い出す人だっている。
1曲少なかった代わりに、今日は仲間とわちゃわちゃする時間が多かった。今回ツアーではほぼ封印されていた「昔話」も出た。こういったことはもう二度と話さないのかと思っていたので、本当に貴重な話だった。

洸平さんは今日もノリノリだったし、軽く踊ったりもしていた。「KISS」のとき、ステージライトに触れに行かないなど、いつもより動きは少ないように感じたが、それだって動きが決まっているわけではない。
ライブ後半に行くにつれ声はどんどん出るようになっていき、「漂流」と「君を想う」のラストは声を延々と伸ばして歌っていた。声が出ることが嬉しくて仕方ないように、たっぷりとしたロングトーンだった。

前日の名古屋公演のことは私にはわからない。私にとっては今日見たことがすべてだ。
しかし、今日見たことだって、主観によって見方は変わる。

アンコール前にはけるときの両手を合わせる仕草を、私は「みんなありがとう」の謝意を表したのだと感じたが、「ごめんね」の意味で手を合わせたととることもできる。
オーラスの深い長いお辞儀も、「ごめんね」の意味だととらえた人もいるかもしれないが、私は、ライブが折り返し地点まできた深い感謝と安堵の気持ちからだと感じている。
主観によって見方は変わるが、真実がわからない以上、私はより前向きにとらえていきたい。

ライブは生ものだ。コンサートだけでなく演劇でもそうだが、毎回何が起こるかわからないしハプニングも起きる。私は主演の声がガラガラに枯れている舞台を観たこともある。それもまたライブだからこそ起こるものなので、私は残念とは思わなかった。規格通りに美しく完成されたものが観たければCDを聴いたり映画を観ればよいし、ライブや演劇も収録されたものであればクオリティは保たれているだろう。

真実はわからない。とにかく今日の公演をクオリティが高いものに仕上げてきた洸平さんの底力と、バンメン、スタッフのサポート力、総じてプロ根性に感動した。
久しぶりに昔話も聴けた静岡公演、そして何よりも、光るフリフラのウェーブを見せてくれた「折り返しスペシャル」は、私にとってかけがえのない思い出となった。

5,セットリスト&バンドメンバー

★16曲
(カッコ内は収録CD。R&ME→R、PⅡP→P)

前半
1,All Day Long(R)
2,Magical Hour(R)
3,MUSIC WONDER(P)
4,This is my love(R)
5,You&Me(R)

クワトロセッション
6,BET(P)
7,FLY&FLOW(原曲は「あなた」収録、ライブはAcoustic ver. :Way You Are)

後半
8,Way You Are(P)
9,KISS(原曲はP収録、ライブはSam Ock Remix :ノンフィクション)
10,漂流(R)
11,Wake(R)
12,FLYFLY(R)
13,君を想う(R)

アンコール
14,たんぽぽ(R)
15,STEP!(つよがり)
16,ノンフィクション(R)

★バンドメンバー
ギター&バンドマスター カンノケンタロウ
キーボード 平野晋介
ベース 永井隆泰
ドラムス 海老原諒
サックス KenT
マニピュレーター 花井諒

6,バンドメンバーなどのSNS





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?