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呉で過ごす、年の暮れ

▷帰省

年末年始は妻の故郷、広島県呉市で過ごすことが、常になりつつあるこの頃。

自分にとっても呉が第二の故郷みたいな感覚があります。

そんな第二の故郷である呉へは、毎回車で9時間くらいかけて帰ります。

毎回こんな遠いん?ってなる

今回は30日の早朝3時半に家を出て(深夜割引をきかせるため)、宝塚北SAで仮眠をとったり、途中岡山で事故渋滞に捕まりながら、14時頃到着。

到着後は和室で昼寝をさせてもらうのも通例になりました。

爆睡していたのですが、夕方頃姪4歳と甥1歳に叩き起こされ、その後わらわらと親戚が集まりはじめる。

大人10人中学生1人幼児4人犬2匹猫1匹。
いまだに慣れない賑やかさ。

妻は早くも「うるさい…帰りたい…」
まだ来て半日も経ってないんですが。

▷大晦日の朝

昨日はうるさい人が多くて疲れたし、今日はふたりで散歩でもしますかとの提案。

まずはコメダでもと思い出かけようとすると、義姉さまが姪4歳も連れて行ってほしいとのこと。

義姉さまは、お疲れのうえに中耳炎らしい。

我々2人の子守りでは心配だったからか、義母もコメダについてくることに。(信用がないな我々)

パルテノン神殿こと呉市役所

姪と手を繋いで、市役所前のコメダへ。
なんか愛知岐阜のコメダより綺麗ですね。

中国地方限定「レモンマーマレード」

姪っ子はキッズプレート。キッズメニューってお得なんだか割高なんだか、まだよくわからない。

▷大晦日の呉(昼間の部)

姪は義母に家に連れ帰ってもらい、ふたりで呉の街をぶらぶら散歩します。

呉は軍港の街、戦艦大和の街、「この世界の片隅に」の舞台であることは有名ですが、ヤクザ映画(というか暴力団抗争そのもの)でも有名です。

妻曰く、十数年前でも発砲事件があったり、今でも夜は治安最悪とのこと。

そんな治安な街を昼間であることを良いことに、ぶらぶらします。

新天街
夜の店がびっしり
黄ビル

黄ビル(発音は「きぃびる」)
ヤクザVS警察映画である「孤狼の血」でも登場します。

レンガ通り商店街

年末年始だからかシャッター多め。
岐阜の柳ヶ瀬より活気はあるなといつも思う。
マクドナルドが生きてるし。

慣れ親しんだ商店街のリサイクルショップで、古いカープグッズを漁る妻を見守る。

このあと、お墓参りに行くと言うので、商店街の花屋で仏花を買いました。

堺川

海が近いので、満ち引きで水位が結構変わります。今日は水が多くてフグが泳いでいる。

妻の母校の前

帰るたびにお墓参りを欠かさない妻は、偉いなと思いながらついていく。

軍港の都市ならではなのか、斜面に段々と並んだお墓の擁壁には古いレンガが使われている。

お墓の入り口には井戸があり、そこから水をバケツで引き上げます。これは僕の仕事。

4基の墓石と、水子供養の小さい石積み。
呉が海軍の街として大きくなったのは明治以降ですが、1番古い墓石は江戸時代であるとのこと。

妻のおじいさまは海軍工廠で働いていたそうですが、ご先祖は何をされていた方なのでしょうか?

1番大きなお墓には、我々ふたりの結婚式の直後に亡くなったおばあさまが眠っています。
(これはまた壮絶なエピソードがあるので、今年中に記事にしようと思っています。)

▷年越しに食べるものは?

お墓から帰る途中、藤三(ローカルスーパー)で姪っ子に普段は買ってもらえないであろう玩具付きのお菓子を買う。

夕飯は「年越しそば」でした。

岐阜の方の実家では、そばは食べるのかと聞かれる。思い返すと、うちでは食卓を囲んでそばを食べる習慣がないなと思い出す。
そばは専ら、紅白を見ながらどん兵衛を食べていた。

岐阜では夕飯は何を食べるかというと「大歳のごっつぉ」や「年越し煮」と呼ばれる煮物を食べる。糸昆布や里芋、人参、ごぼう、油揚げなんかが入っている。

あんまり好きじゃなかったんだけど、今思えば最近食べていないので少し恋しい。

▷大晦日の呉(年越しの部)

紅白も見たいアーティストがそんなにいないし、ガキ使が見たいなどと、ふたりで番組表に文句をいいながら静かになったリビングでダラダラしていたら、23時になっていた。

妻が今年は外で年を越したいと言うので、大晦日の夜の呉を徘徊します。

夜の本通り

呉は屋台文化が残っている地方都市。
ラーメン食べたいねと屋台の方へ歩いてみるも、大晦日だからか屋台が2軒しか出ておらず、ラーメン屋さんは無し。

ちぇーと悪態をつきながら、海の方まで行くことにします。

駅前のセブンイレブンで唐揚げ棒を買うことにしました。広島駅からの電車はちょうど終電が終わった頃でした。

呉駅前の歩道橋

行儀は悪いが、唐揚げ棒歩き食い。

ゆめタウンの横を通り、大和波止場へ(正式名称かわからんが、義父がそう呼んでいた)

大和ミュージアム
鉄のくじら館 潜水艦あきしお

呉は海上自衛隊の街らしく、年越しの瞬間はお寺の鐘の音ではなく、艦船の汽笛の音が街に響く。

去年は義実家のお風呂の中で聞いた汽笛の音を、今年は近くで聞くことができました。

実際には、潜水艇や護衛艦が停泊している「アレイからすこじま」で汽笛を鳴らしているそうです。

「今年もよろしく」妻に言うと「おう」と返ってくる。(なんなんだ…)

妻「やっぱりさ、ラーメン食べたくない?」

コンビニでカップ麺を買って家で食べましたとさ。

妻「2024年の年末は愛知で過ごしたい。」

運転疲れるし、気を使うの疲れるので、同感です。

おわり

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