ちょっとデータ化してみる(日本フィギュアスケート男子編)

お久しぶりです。

世界フィギュアが終わって、少し長いシーズン終わったなって感じで。あ、日本勢はアベック優勝に史上最高成績、どのカテゴリーも素晴らしかったです。まあ、いろいろありましたけど、久しぶりに温かい気持ちで見ることができた大会だったなぁと。

今回、意外と面白いデータを見つけて比較してみようかと。(今後もいろんなスポーツでデータ化していろんな視点から自分なりに考察していこうと思います)
※箱根駅伝の考察は以前やってます

今回は日本男子フィギュアスケート編。

今や日本男子がフィギュアスケートを牽引しているといっても過言ではないくらい凄い選手勢ぞろいの日本男子。ロシア女子並みといってもおかしくないです。

まずは日本男子は世界大会でどのくらい成績を出しているのか。
地上波でしかもゴールデンでやるレベルですから毎回凄いと思うのですが、実際過去のデータ見てみると本当に凄いです。

①毎回ほとんどの確率でメダルをとる
フィギュアはいろんな大会がありますが、今回は主に世界一を決める世界フィギュア、GPF(グランプリファイナル)の2つで比べて見ようと思っています。

世界フィギュアでのメダルは2010年で高橋さんが金メダルを取ってから12年間でメダルを取れなかったのは2013年(このときは羽生さん4位が最高、高橋さん6位、無良さん8位)だけ。それ以外は誰かしら必ずメダルを取っています。ちなみにそのうちW表彰台は2012、2014、2017、2021、2022の5回。いやぁ、凄いです。

GPFでのメダルはもっと凄くて2005年東京で行われた大会で高橋選手が銅メダル獲得してから2019年まで誰かが必ずメダルを取っています。2年間GPFがなかったとはいえこの成績は凄いです。ちなみにW表彰台は2006、2010、2012、2013、2015、2016の6回。国内大会ではなく世界大会ですよ…と。

②そのメダルのうちほとんどが銀メダル
まずは世界フィギュアから。直近大会はこんな感じ。ここから敬称略します。
2022 鍵山
2021 鍵山
2019 羽生
2018 宇野
2017 宇野
2016 羽生
2015 羽生
2014 町田
2013 デニス・テン
2012 髙橋
2011 小塚
※2020は中止

次にGPF
2019 羽生
2018 宇野
2017 宇野
2013〜2016は銀メダルはいないが羽生4連覇
2012 羽生
2011 髙橋
2010 織田
2009 織田
2008 小塚
2007 髙橋
2006 髙橋
※2020及び2021は中止

日本男子って想像以上に銀メダル取ってるんだなと実感します。ただ世代が変わってもルールが変わってもここまで世界と戦えるのは凄いなぁと。

③日本は過去に3人で3枠達成?
世界フィギュアでは出場する選手の順位によって翌年の世界選手権の枠が決められています。簡単にいうと最大3枠。3枠獲得するには上位2人の合計が13であること(今年から?かつ3人全員がFS進出が条件)。これが13を下回ると2枠に減ります。直近では2015年の世界フィギュアで13を満たせず翌年2枠に減りました(すぐ3枠戻りましたが…)。

世界フィギュアの日本男子の結果
開催年→3人の順位→2人の合計→3人の合計
の順で書きます

2022 (1位宇野,2位鍵山,6位友野)
2人合計3、3人合計9
2021 (2位鍵山,3位羽生,4位宇野)
2人合計5、3人合計9
2019 (2位羽生,4位宇野,14位田中)
2人合計6、3人合計20
2018 (2位宇野,5位友野,13位田中)
2人合計7、3人合計20
2017 (1位羽生,2位宇野,19位田中)
2人合計3、3人合計22
2016 (2位羽生,7位宇野)
2人合計9 →翌年3枠に
2015 (2位羽生,12位小塚,16位無良)
2人合計14、3人合計30   →翌年2枠に
2014 (1位羽生,2位町田,6位小塚)
2人合計3、3人合計9
2013 (4位羽生,6位髙橋,8位無良)、
2人合計10、3人合計18
2012 (2位髙橋,3位羽生,11位小塚)
2人合計5、3人合計16
2011 (2位小塚,5位髙橋,6位織田)
2人合計7、3人合計13

これを見る限り2014、2021、2022の世界フィギュアは3人の合計足して9なので3人でも3枠いけるやんって。強すぎます。

他にもあると思いますがとりあえずこの辺で。
実際初めて五輪でメダル獲得したのが12年前でそこから本当に男子フィギュアが一気にレベル上がったなって感じがします。その要因としてお互い高めあえるというか国内戦がガチでエグい。ロシア女子にも同じことが言えますが…。
今回世界フィギュアを制した宇野選手が全日本で優勝することが世界一難しいと言っていましたし、小塚選手がグランプリシリーズで優勝するより全日本で表彰台入る方が難しいって言ってましたけど本当にそうです。

これからの4年間、恐らくですけど次の五輪選考は歴代最強に熾烈になるんじゃないかなぁと。ただでさえ五輪メダリスト経験者が現状全員現役でいるわけで(1人アイスダンス転向)、4年間でどうなるか分かりませんけどまあ恐らく旧6強(ソチの選考時の6強)くらいの熾烈な選考になると思います。何せ今の若手(鍵山くんと同世代)の日本選手でいい選手が多いので。ベテランというか平昌代表の3人が恐らく1番年齢が上なのかなぁ…?シングルでは。
4年後なんて今更読めないですが男子は1回トップオブトップ(全日本表彰台やGPS優勝あたり)にたてば女子と違って数年は世界で戦えるのでそれが何人出てくるか。あとは25歳過ぎると結構若手との体力勝負になってくるのでベテランになる人はそこもかな(25歳過ぎて4回転5本跳んでた強者もいるし、24歳で4回転5本決めきる人もいるんでなんとも言えませんが笑…)?あとは何人が4年後人間卒業しているか(個人的に人間卒業条件としては現状4回転3種以上かつトータル300点超えは人間卒業扱い、北京五輪代表3人は卒業済み)。来シーズンも男子フィギュアの華麗でかつ爆弾決戦のような戦い、楽しみにしています。

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