代々木上原のギャラリーが求人を出していた。
応募条件の一つに「自分探しの旅に出たいなどと言わない方」とあったので猛烈に応募がしたい。一緒に働くにあたって感性が近しいということはとても大切なことだと思う。しかもそれは好きなことより嫌やことや受け入れ難いものが一致している方が良い。これってプライベートな人間関係でも同じ。仕事も結局は人間同士が関わり合うものだから当然と言えば当然だけど。

言わずもがな社訓に「人財」の文字を見かけたらそこから一刻も早く逃げた方がいいし(新卒でうっかり入った会社がこれだった)愛を語る経営者ほど愛どころか血も涙もない。無さすぎて逆に感心とかする。
アットホームな職場を売りにする会社ほど離職率は高いし、そもそも仕事場に求める条件が「アットホーム」な人はいるのだろうか。少なくとも私はそんなことより給料はいか程か…と思ってしまう。アットホームな雰囲気もチームワークも良好な人間関係も自分たちで作り上げていくものであって初めから求めるものではない気がする。それに、会社って学校でもサークルでも自分探しの場所でもなく利益を追い求める場所だったりして！

そうは言いつつ私はいくつかの職場でその後に長い付き合いになる人間関係に恵まれてきた。大人になっても親友と呼べるほどの人に出会えたのはとても幸運なことだったと思う。親友といえば私がもし経営者の立場なら応募条件に【親友を心友などと書かない方】も付け加えたい。その感性を持つ方とはとてもじゃないがうまくやれる自信がないぞ。今世では経営者になる予定も願望も皆無だけど、人生何が起こるかわからんからね。肝に銘じておこうと思う。