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誰もが怒られたくない社会とお金で解決する世界

最近、まさにこの話をした。


自分の時間単価を考えて、やらないことを(=お願いする)ことが多くなったという話と繋がる。

もし、わたしがその面倒な作業をしなければならない場合、本来やりたい(自分の対価と繋がる)業務がこれだけ実施できるのなら、お金を払って代わりにその面倒な作業をしてもらう方が良いということ。
掃除の委託、買い物の委託、出前などなど。
感謝の気持ちが高くなり、結果チップとして還元する。いや、本当にありがたく、感謝しかない。

ROI(投資対効果)って、どんな時でも使える考え方なんだよね。

何にいくら払って何を得たかって、マーケティングや経営ではよく使われるのですが、"得る"だけではなく、実は"損をしない"というマイナス^_^ゼロにする考え方もある。

最近、何がリスクで何が大事かをめちゃくちゃ意識するようになった気がするのと同時に生活の半分くらいはROIを意識するようになった。

同時にトラブル回避したいから、お金を払ってリスクを減らすのもよく分かる。
世の中、失敗したくない気持ちが、強くなってる気もするんですよね。
失敗が怖い。
例えば、
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「トラブルの責任を負ったときの経済的・社会的損失を最小にするためにカネを払っておく」といったほうが、しっくりくるんじゃないだろうか。
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繊細な社会であるが故に、責められる。
責められるのが嫌。
結果、失敗したくない。

以前、書いたこの話にも通じるんだけど、結局、失敗して怒られることに慣れていない。
失敗したら、それなんで失敗したか、考えるより、怒られて面倒だな…が先に出てしまう。

半年、失敗したことを共有する文化を作り続けることに専念した結果

イノベーション教育も担当をしているのですが、その一つにとにかく失敗を共有することに特化したワークがある。
成功事例ではなく、失敗事例の共有。

"わたしこれで失敗したんです"
とテーマの度に失敗を話してもらう。
"あ、それわたしもやったわw"
って、失敗暴露大会みたいになる。
すると、不思議に次は失敗しないためにどうしたらいいかを共有し出す。

成功事例は考えずに完コピかモノマネ(模倣)をするので、そもそも考えない。
最初の話にも繋がるけど、なら失敗しないお金で解決できるものにしようとなる。

失敗がイノベーションと改革という工夫を生む

いろいろな人が言ってるけど、本当にそう思ってやっている人は少ない。その結果、イノベーションが生まれるような社会になっていないんじゃないかと思う。

失敗して面倒な先にしか、イノベーティブなことは転がっていないし、業務改善とか改革も転がってない。

失敗しない、マニュアルのさきには成功ではなく安泰しかない。
同時に、お金で回避できるリスクはすでにイノベーティブな機能が提供されている。
そりゃ、面倒臭い新規事業なんて考える気にもならない。だって、考えなくても"わたしにとって"便利な社会だもの。

"わたし失敗しないので"


あのドラマが好きです。あれは失敗しないのではなく、失敗しないために沢山の方向から考え、リスクを自分自身に課してる言葉。
(ドラマは失敗しないけどさw)
たくさん失敗してきた人じゃないと、言えない言葉だよな〜と心から思うのでした。


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