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海外での「お酌」マナー

 女性に関するマナーは、海外と日本で結構違いがあります。
 一番問題になるのが「お酌」。

 日本社会では一般的に女性が男性にお酌をしますよね?
 これを海外でやると……その男性に対して「気がある」とみなされてしまいます。

 男性から女性へのお酌は普通ですが(と、いうかマナーでしょうか)、逆は誤解を招きます。


 大学生のときに、ドイツ人学生の団体の受け入れをしたことがありました。

 みんなで飲んでいたときに、ちょうど目の前に座っていた日本人大学生の女性がドイツ人男性にお酌をしました。
 日本的には「フツーじゃん?」と思いますが、私の隣に座っていたドイツ人女性が私の耳元でささやいたんです。

「ホラ、見て。彼女、彼に気があるのよ」

 欧米ではレディーファーストがベースにあるためか、お酌は男性がするものです。
 女性の皆様、外国人男性へのお酌はくれぐれもご注意を!


 また、日本人男性の方、外国人と食事をしていて女性に「お酌をしてもらえるもの」とは思わないほうが良いです。
 基本的に彼らは手酌で飲んでいます。
 お酒は自分のペースで飲む物ですから、強制的なお酌は嫌われます。

 日本に帰ってきて日本企業で働き始めたとき、お酌をさせられてびっくりしました。


 そういえば、こんなこともありました。

 ドイツに出張中、ヨーロッパ中のお客さんを招いてイベントをしました。
 そのイベントでの夕食の際、同じテーブルに座った女性駐在員の方が「お客さんにお酌をせよ」と言うんですね。

 私は日本からのヘルプで来ているので、渋々お酌をしましたが、向こうのお客さんもちょっと困惑気味でした。

 後から考えてみると、おそらく彼女はそんなことは教えてもらえずに海外で女性1人、がんばっていたんだ、と思います。

何はともあれ海外では、女性はお酌をしないのが無難だと思います。


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