見出し画像

悩む…けど答えは出ない

動物の生命に関するセンシティブな記述があります。
心が弱っているなと感じられる方は、閲覧を控えることをお薦めします。

このnoteはマガジン「猫さん闘病記」に収録されています。

こんにちは、KIKOです。

長きにわたって治療を続けてきた息子猫くんですが、いよいよ最期の時が近づいてきました。

この夏16歳を迎え、腎不全・腎臓結石・膀胱結石・甲状腺機能亢進症・尿道閉塞・膀胱炎と満身創痍ながら治療を頑張っています。

ここ最近の経緯

4月に排尿ができなくなり、カテーテルを付けて生活するようになったのは以前もnoteに書きました。

カテーテル生活のはじめの頃は、不具合の連発で「この先お世話を続けていくことができるのだろうか」と本当に身も心も(人間が)しんどい時期がありました。
しかし、息子猫くんも人間も、コツを掴みカテーテル生活に慣れ、わりと平和に暮らすことができていたんです。7月までは。
血液検査も闘病生活に入ってから一番の良い数値を出し、見守りや導尿のお世話は必要ながらも、猫も人間も楽しく暮らせていました。

8月に入り、寝てばかりいるのと食欲が落ちたのが気になり、定期血液検査を少し早めてもらうと…
腎臓関連の部分でみたことのない数値が!

そこからは10日ほど日帰り入院で、静脈点滴をしてもらい、なんとか腎臓の回復を願ったのですが。
度重なる点滴(過去にも静脈点滴の入院を何度かしています)で、手(前足)の血管がボロボロに。もう点滴の留置が難しいと。

後ろ足に点滴の入口を作ることも検討しましたが、カテーテルとの干渉が避けられず…
結局朝晩の通院で皮下輸液をする生活に戻りました。

一度は食欲も復活し、本ニャンはご機嫌に暮らせていたのですが、ここ1週間ほどは、ご飯を食べることが難しい状態になっています。

食欲不振の原因としては、皮下輸液で血液を薄めている&腎臓に血を作る力がないため極度の貧血になっていることが考えられます。
増血ホルモンの注射も続けていますが、なかなか骨髄も反応してくれず。
1週間で500gくらいの体重減となりそうです。

また腎不全の症状も身体の怠さ・食欲不振につながっているのですが、これは腎臓の真ん中に大きな結石が複数あり、もう外科手術でしか改善することはできないと…(そして手術に耐えられる体力はもう残っていない)

究極の悩み

治療には3種類の段階があるのかなと思っていて。

・積極的な治療 治ると信じて投薬や手術を行う
・現状維持の治療 積極的な治療はもうできない状況orやらない選択をした場合
・消極的な治療 苦しい期間を長引かせないため、最低限の治療を続ける

我が家の場合は、今は「現状維持の治療」をなんとか続けている状態です。
皮下輸液(点滴)は朝晩、注射も1日3本。
いろんな病気を持っているので、何か一つが悪化したらすべてが終わる状態。

主治医の先生はとてもよく診てくれていますが、打つ手がかなり減っていること、内科領域ではもう難しく外科領域の処置しかないことを正直に伝えてくれています。

そんな状態で、皆さんはどんな選択をしますか?

治療を続けることは、小さなキャリーバックに詰められ運ばれ、朝晩痛い針を刺され続けることを意味します。
もう効果のない治療なら、続ける必要はないのでは?

でも現状維持が精一杯の治療の中で、治療を続けないということは、つまり命を終わらせることを意味します。
それも人間の考え一つで。

究極のエゴですよね。
私が「やめる」と決意したら、息子猫くんは死んでしまうのですから。

最後まで治療を頑張るという選択肢ももちろんあります。
その場合は少ない選択肢の中からできそうなことを選んでやるのでしょうが、その治療ひとつでバランスが崩れ、全てが終わる可能性もあります。

そして思考はぐるぐると、はじめに戻ります。

動物を飼うということは、エゴに満ちた行為なんだろうなと、今では理解できています。
16年間心を込めてお世話をしてきて、彼も楽しい時間はたくさんあったと信じていますが、今はどうするのが一番良いのか、答えは出ません。

おわりに

なんだか暗く悲壮感のただよう記事になってしまいました。

我が家の方針としては
・入院はさせない(=手術はしない)。家で看取りたい。
・もう手は尽くしたという気持ちもある
・でも最期まで治療を頑張らせる道もひとつのやり方だと思う
・本ニャンらしさが消えたら、諦めることも必要
(例えば痛みで朦朧とし続けているとか痛がって鳴き続けるとか)
という感じで、話し合いが続いています。

昨日は主治医の先生にお時間をいただいて、今後のストーリーはどんなものが考えられるのか?選択肢の一つとしてソフトランディング(苦しまずに最期を迎える)のはどんなやり方があるのかなどを聞いてきました。

でも選択肢がわかったところで、やっぱり選べないんですよね。
しばらく悩み続けます。

※X(旧Twitter)は低浮上となります。最期の時を家族でゆっくり過ごしていると考えていただけると幸いです。
※参加申し込みをしていた「こよみのお話会@大阪」は、上記の事情でキャンセルさせていただきました。直前のキャンセルで主催者の方には大変ご迷惑をおかけしました。申し訳ありませんでした。


この記事があなたの心に響いたなら…サポートボタンをポチッとお願いします!更新へのモチベーションがググっと上がります✨