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気功と公案|盛鶴延先生に教えてもらった気功と「人生の密度」についてお伝えします。


気功 ブログ|
中国正統派気功老師 盛鶴延先生の気功教室(毎週木曜日、東京自由が丘で開催)のお話しや参加者の体験談などから、「気功で自分の健康を自分で守るために大切なこと」をつづっています。

***


盛鶴延先生は
時々、
ポンと
言葉は平易なのですが、
その意味を
理解するには時間がかかる
難しい問いを
投げかけられます。


ある日の
盛鶴延先生の
気功教室でのことです。

盛鶴延先生の気功教室は
毎週木曜日
19-21時に
東京の自由が丘で開催されています。

前半の1時間は
盛鶴延先生の気功のお話で
後半の1時間は
実際に盛鶴延と一緒に気功をします。

その日は
前半の時間に
站桩功、
静功(瞑想法)のお話を
してくだっていたのですが、

毎日こうして

カタンと
30分なり40分なり、
瞑想していると


とおっしゃいながら
目を閉じて
瞑想の形をしながら
こうおっしゃったのです。

人生の密度が高くなるね。



今回は
盛鶴延先生から教えてもらった
気功と人生の密度について
お伝えします。



***


時々、
盛鶴延先生の言葉、教えは
禅問答の公案のようだな
と思う事があります。

もちろん
とても感謝しながら
そう思っています。

ある方が
何かに禅問答について
こう書かれていました。

「禅問答は、
 師匠と弟子の間に
 起こった会話から生まれ、

 師匠が弟子を
 悟りへと導くために
 やり取りをする形式
 と言われています。

 禅問答の公案は
 解説を読んでもなお
 意味が分からないと
 感じられることがよくあります。


 しかし、
 体験を重視するという
 禅問答の考え方を知れば、

 これまでと違う捉え方に
 近づけるようになるかもしれません」

まさに
そうだなと思うのです。

多分、
盛鶴延先生から

人生の密度が高まるね。


という言葉を聞かなかったら

人生の密度というものについて
少なくとも
気功と結びつけて
考えなかったかもしれません。


もちろん、
その言葉を知ったからと言って
意味がわかるわけではありません。

でも知ることで
禅問答の公案のように
ずっと考え続けていく事が出来ます。


***


この
「人生の密度が高くなるね」
というお話を
盛鶴延先生から聞いたのは
随分前です。

あれから
ぼんやりと考え続けているのですが、
相変わらず
ぼんやりとしかわかりません。

でも、
考え続けているからか、
なぜ私が
この言葉を大切だと思うのかは
わかってきました。

まず単純に、
密度が高い人生の方が
いいと思っているからです。

これは
ほとんどの方が
そう思われると思うので
敢えて言うまでもないことですが、

「あなた、
 中見がスッカスカだね」
 と言われるよりは

「重みがあるね」
 と言われた方が嬉しいように、

 密度の低い人生より
 密度が高い人生の方が
 絶対によいでしょう。


そして
もうひとつ。

盛鶴延先生がおっしゃった
密度の高い人生は

一般的に言われる
充実した人生とは
少し違うのではないかなと
思ったからです。

毎日が充実している。
仕事が充実している。
プライベートが充実している。

それはとても素敵な事で
そういう人生を
私も歩みたいと思っていますが、

その一方で
そういう
一般的に言われる
そういう充実感だけでは
辿り着けない何かが
「人生の密度」
にある気がするからです。


***

少し話が逸れますが、
実は、
師匠が弟子を
悟りへと導くために
やり取りをする
禅問答の公案の場面を
私は見た事があるのです。

随分前ですが
チベットに行った時、

あるお寺の庭で
総勢全体50人ぐらいだったと
思うのですが、
多くのお坊さんが集まっていて、

基本2人1組で
兄弟子?のお坊さんが
弟弟子?のお坊さんに
公案を投げかけていたのです。


弟弟子は必死で考えて
答えるのですが、
その答えに対して
また兄弟子が問いかける。

そんなやり取りが
少なくとも私がいた1時間近くは
続いていました。


もちろんやり取りは
チベット語(多分…)
だったので
内容はわからないのですが、

兄弟子が弟弟子を
悟りへと導くために
やり取りをしているその場は
とても明るく温かな雰囲気で
本当に素敵でした。


そして
あの時の
兄弟子が弟弟子を見る
とても優しい目が
今も忘れられないのです。


***


盛鶴延先生が
時々、
ポツンとおっしゃる
言葉の意味が
自分なりに
腑に落ちるまでには
随分と長い時間かかります。

少なくとも
私はとても時間がかかります。

そして
未だに
よくわからない、
理解できない言葉を
たくさん持っています。


ある気功の友人が
こんなことを言っていました。

「ずーっと考えて考えて
 何年か経って
 やったぁ。わかった!
 と思って
 意気揚々と
 盛鶴延先生の所に行くと、

 盛鶴延先生は
 涼しい顔して
 またポンと
 目の前に新しい人参を
 投げられるのよ。

 そんなことで
 満足していてどうするの?
 って感じで(笑)。

 だから
 またその人参を目指して
 走ることになるのよ」


盛鶴延先生から
ぽんと投げられる言葉。

とても有り難く
とても難しく(苦笑)。

感謝しかなく、
こつこつと
頑張っていきたいと
思っています。

では、また!

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