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気功と無常|盛鶴延先生に教えていただいた無常についてお伝えいたします。

気功 ブログ|
中国正統派気功老師 盛鶴延先生の気功教室(毎週木曜日、東京自由が丘で開催)のお話しや参加者の体験談などから、「気功で自分の健康を自分で守るために大切なこと」をつづっています。

***

ある日の
気功教室でのことです。

盛鶴延先生の気功教室は
毎週木曜日19時〜21時に
東京の自由が丘で行っていますが、

前半の1時間は
盛鶴延先生のお話を、
後半の1時間は
盛鶴延先生と一緒に気功を行います。

前半の1時間は
盛鶴延先生のお話と共に、
自由に質問をする時間です。

その日、
お子さんが3人いらっしゃるという
女性の方が、

別に何かこれといって
不満があるという訳ではない。
病気があるわけでもない。

でも、毎日忙しく
バタバタと過ぎていき、
体調がどうもすぐれない。
ずっと疲れている。

そのようなことをおっしゃいました。

盛鶴延先生は
彼女の話を
じっと聞いていらっしゃいました。

そして静かにこうおっしゃいました。

無常が大切だね。

人間、
いつ死ぬか、わからない。

いつ生きているのかもわからない。

1秒1分、1秒1分。
あぁ。今日生きた。

1秒1分、1秒1分。
あぁ、明日まで生きた。

1秒1分、1秒1分。
あぁ、明後日まで生きた。

1秒1分・・・。
突然ストップする。

無常になった。

そして、

ストップは必ずある。
無常ということですね。

明日、必ず生きている。
そういうことはない。
そういうことは考えない方がいい。

気功では
無常がわかれば
真常がわかる
と言いますね。
 
無常の意識を持つことが
大切だね。

とおっしゃいました。

今回は
盛鶴延先生に教えていただいた
無常についてお伝えいたします。

***

盛鶴延先生が
彼女にお話されていた時、
教室は
しーんと水を打ったように
静まり返っていました。

その静寂な中で、

1秒、1分、
1秒、1分、
1秒、1分、
・・・・


と、ゆっくり話されていました。

実は、
「疲れが取れなくて……」
と話された彼女は
その日初めて
盛鶴延先生の気功教室に
来た方だったのです。

盛鶴延先生は
初めての来られた方には
必ず、
教室に来た目的を聞かれます。

というのも、
「健康になりたい」
という方と、
「気功治療ができるようになりたい」
という方では
おのずと道が違うからです。

多分、それは
その人に一番合った方法を
教えて差し上げるために
聞かれているのだと思います。

ただ私は、
それは盛鶴延先生が
確認するためではなく、

その方が
自分で自分の目的を
確認するために、
敢えて盛鶴延先生は
聞かれているのではないかなと
思っています。

というのも、
盛鶴延先生は
本当は本人から聞かなくても、
教室に入ってきた姿をみただけで
どんな目的でここに来られたのか
だいたい、わかっていらっしゃる
のではないかなと感じるからです。

それも、
本人すら気づいていない
本質的な課題が
見えていらっしゃるのだろうなと
思っているからです。
だからこそ、
同じ目的を口にされても、
それぞれの人によって
お伝えする内容が違います。
例えば、
ある40代ぐらいの女性の方で
今回の方と同じように

「最近、仕事で忙しくて
 疲れが取れない」
とおっしゃっていた方には、

「あなたはお酒を飲む?」

「いえ、飲まないです」

「お酒飲んだ方がいいね。
 あなたは陰の体質だから
 陽のお酒を飲んだ方がいいね」

というような
体質に関するお話をされていました。

ただ、
盛鶴延先生は
みんなの前で
オープンに話されているように見えますが、
本当の核となるところは
本人にしかわからないように話されるので
そこは本人にしかわかりません。

それでも、
一緒に聞いていると
とても面白いです!

その日も
そのような感じで
教室に参加していた皆んなが、
話の続きに
耳を澄ませていました。

盛鶴延先生は
そんな参加者に目を向けながら
話を続けられました。

無常という意識を持つことは
大切ですね。

若いから
明日も生きている。
そういうことはありません。

病気だから、
突然亡くなる。
そういうこともありません。

健康だから
明日も生きている。
そういうこともありません。

常は無い。

だから、
明日も自分は必ず生きていると
自分で約束することはできない。

そして、続けて

皆さん、
心配ごとが多すぎます。

でも、
あっ、時間だって。

自分が決めた時間になったら
自分の部屋に入って、
好きな音楽を流して、
瞑想をする。

その時間は、
心配ごとも関係ない。

旦那さんも、子供達も
誰も関係ない。
全く考えない。
全部、自分の世界。

そうして瞑想していると、

今、生きている。
ありがとう。
嬉しい。
幸せ。

感謝が
溢れてきます。
 
そうして
瞑想した1時間と
ただバタバタと
家のこと、
周りのことをして
過ごした1時間とは
全く違いますね。

そして質問された
彼女の方を向いて
こうおっしゃいました。

そうして、
今日、
1時間瞑想した。

明日、
また1時間瞑想した。

それを3日続けたら、
3時間瞑想したら、

それは
すっごいことだね。

***

盛鶴延先生は
この最後の
「すっごいことだね」
を、
それは本当にすごいことなんだよ、
という感じで、
とても力強く、
とても優しくおっしゃいました。

その言葉を
一緒に聞いていて
私は心がじんわり
温かくなりました。

では、また!

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