見出し画像

気功と正直|自分では嘘をつく気はなかったのに、結果、嘘になってしまった時に言われた優しい言葉をお伝えいたします。

気功 ブログ|
中国正統派気功老師 盛鶴延先生の気功教室(毎週木曜日、東京自由が丘で開催)のお話しや参加者の体験談などから、「気功で自分の健康を自分で守るために大切なこと」をつづっています。

***

盛鶴延先生は
とてもお優しい先生ですが、
ひとつだけ、
とても厳しいところがあります。

それは
正直であること
です。

そしてこれは
明らかに

嘘をついてやろう、
騙してやろう、

という場合の話ではなく、

無自覚、無意識に
嘘をついてしまっている。

また、
そんなつもりは全くなかったけど
結果として嘘になってしまった。

そんな
嘘、
不正直さに対して
とても厳しいです。

それは
私が思うに、
気功の世界に入るためには
正直でなくては
いけないからだと思います。

気功という
見えない世界では
嘘は通用しません。

自分の心の中で
思っているだけだから
誰にもバレないだろう。

などということはありません。

そういう意味では
とても厳しい世界だと思います。

今回は
正直であること。
そして、
自分では嘘をつく気は全くなかったのに
結果として
嘘になってしまった時に言われた
盛鶴延先生の優しい言葉を
お伝えいたします。

***

私は、いろいろな嘘を
ついてきた気がします。

例えば、
知人から遊びの誘いを受けて
なんとなく気乗りしないので

「その日は予定があって・・・」

と言ってしまったり、

本当は
全然良いとは思っていないのに、

「いいんじゃない?」

と言ってしまったり。

別に悪気はないし、
嘘をつこうと思っているわけでも
ないのですが、

でも、正直ではありません。

気功を始めてから
そんな
ささやかといえば、ささやかな、

でも
大きいといえば、大きい嘘をやめ、
例えば気が乗らないときは
そのまま正直に

「うん。ちょっと気が乗らないかな」

と言うようになりました。

でも、
こういう、
自覚のある嘘はよいのですが、
難しいのは
自分では嘘をつくつもりは
全くなかったのに、
結果として
嘘になってしまった、
という場合です。

***

ある日の
気功教室の帰りのことです。

盛鶴延先生と
同じ方向の電車に乗るため、
プラットホームのベンチに
並んで座って
電車を待っていました。

ただ、
なんとなく
隣の盛鶴延先生が様子が
いつもと違うなっと
思っていました。

いつもの
明るい穏やかな感じと
ちょっと違う感じがしたのです。

でも
だからといって
何をするわけでもなく
のんびりと電車を
待っていたのですが、

ふと、盛鶴延先生が

「今日、
 君が資料を持ってくるものだと
 思っていたんだよ」

と、おっしゃったのです。

***

実は、
その前月の中頃、

「来月の初めに、
 盛先生の
 本の売れ行き状況や
 読者の声をまとめた資料を
 お持ちしますね」

と私はお約束していたのです。

そして、
その日は、
約束の翌月の月初だったのです。

だから
盛鶴延先生は
楽しみにされていたのだと思います。

なのに
私はお持ちしなかったのです。

盛鶴延先生の声に
私を非難する感じはありません。

でも
その言葉を聞いた時、
私はびっくりして
ベンチから文字通り、
飛び上がってしまいました。

ごめんなさい!


***

もちろん
私にも言い訳はあります。

実は、
それまでも
本の売れ行き状態などを
まとめた資料を
定期的に盛鶴延先生に
お渡ししていました。

ただ、
資料が少しわかりにくかった
ようなのです。

なので、
改善しましょう
と、盛鶴延先生と
フォーマットの修正について
相談させていただいていました。

それが、
先ほどの前月の中旬に、

「来月の初めに
 資料をお持ちしますね、

とお約束した翌週のことです。

ただ、
新しいフォーマットの
資料を作るためのデータが
いくつか足りず、
来月の中旬ぐらいにならないと
作れないことがわかりました。

なので、
その時打ち合わせをしながら

「このフォーマットで
 資料を作るには
 来月の中旬に
 データが揃った後でないと
 難しいですね」

とお話ししていたのです。

もちろん
盛鶴延先生も

「揃った後でいいよ」

という感じで
とても和やかな
話し合いだったのですが、

そこで私は
自分勝手に解釈をしてしまったのです。

「新しいフォーマットの資料を
 作るには、
 来月中旬にならないと
 データが手に入らないので
 無理。

 ならば、
 月初に、
 今のわかりにくい資料をお渡ししても
 ややこしくなるだけだから、

 来月中旬に、
 修正した、
 わかりやすい新しい資料を
 お渡しした方が良いだろう」


もちろん
そんなことを
一言も盛鶴延先生には
言っていませんから、
盛鶴延先生は、
当初、約束通りに

「月初に
 今まで通りの形の資料がきて、

 新しく修正された資料が
 月の中頃にくる」

と思われていました。

つまり、
私は嘘をつくつもりも
約束を破るつもりも
全くなかったのですが、
結局、
約束を破ったのです。

盛鶴延先生の

「今日、持ってくると思った」

とおっしゃった声は
非難しているわけでもなく、
怒っていらっしゃるのではなく

ただ、
残念そうというか
悲しそうな感じでしたので、
尚のこと私は
いたたまれ無くなってしまいました。

でも、
盛鶴延先生は
全て
わかっていらっしゃったのだと思います。

わかっていて
ご自身のお気持ちを
正直に
お伝えくださったのだと思います。

そして
固まっている私をご覧になられて

終わったことは
終わったこと。

と、いつもの明るい声で
おっしゃってくださったのです。


***

あの時、
自分で言うのも変ですけど、
多分ですが、
私は正直だったのだと思うのです。

多分それは
私が正直なのではなく、
盛鶴延先生がそうさせてくださったと
思うのですが、

瞬間に
自分の勝手な思い込みに気づき、
盛鶴延先生の言葉の意味も理解し、

そのことに
申し訳なく思い、

そんな全てに
きっと正直に向き合わせて
いただいた気がします。

だから、
盛鶴延先生はああおっしゃったのだと
思います。

終わったことは
終わったこと。

とても優しい言葉だなぁと思います。

では、また!

====
もしよろしかったら、「スキ」「フォロー」をお願いいたします。励みになります!
====


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?