人が悩んでいる様子は見ていられる

AbemaTVで僕はよく将棋チャンネルを見る。

将棋のレベルは初段ぐらいなので全く大したことがない。

プロの対局を見ていて、この手がどういう意味を持っているのか解説の先生の解説でようやく理解できるのだけど僕はずっと対局の様子を見ていられる。

将棋の対局は10時間くらいかかることもザラなのにだ。

スポーツのように激しい動きや展開があるわけでもない。

ただ二人の人間が向かい合って盤面を見つめ、悩んでいる姿を僕は永遠に見続けることができる。

同じカットで写し続けるのはよくないはず

テレビでは同じシーンでもカットを変える。

これは視聴者を飽きさせないためだ。同じカメラの位置で同じシーンをずっと見せられると退屈してしまい、注意が散漫になってしまうのだ。

しかし将棋に関していうと2つのカットしかない。

対局者二人が向かい合っている姿と盤面だけ。

そしてそれらは滅多なことがない限り動かない。

重要なことはそれで飽きないということである。これは僕だけじゃない。

見る将の登場

最近では「見る将」といって将棋を見るだけのファンも増えてきた。藤井君の影響も大きい。

ニコ動やAbemaのおかげで何十時間という対局をずっと解説付きで見れるということも大きい。

ともかく、スポーツのように全く動きがない将棋を見るだけのファンが増えているということなのだ。

普段の生活で僕たちは死ぬほど悩んでいる人を見る機会は少ない。

人間は基本的に家の中やオフィスの中などで悩むので、その姿を人には見せない。

だからこそ、他人が真剣に悩んでいる姿は一つの絵になる。

知の格闘戦ともいえる将棋は動きこそないが、静かな迫力がある。

将棋のルールが分からなくとも、将棋棋士が悩んでいる姿を見るだけで何となくワクワクできるし、緊張感が伝わってくるのだ。





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