シンプルだからこそ、誰でもその魅力を伝えられる事ができる
僕はとても口下手な部分があって、何かを説明する能力に欠けています。(だからnoteとかで文章を書くのが好きなんですが…)
多分言葉で何かを説明するのが単純に下手なんだと思います。何か説明していても、相手の顔色を伺いながら「全然魅力伝わってねえじゃん!」と歯がゆくなっちゃいます。
そんな僕が、です。僕の好きな小説である東野圭吾さんの「手紙」のあらすじを母さんに説明していると、母さんはあらすじに感動して泣いたんです。
僕が興味ある話はいつも上の空で聞いてる母さんがです。
あまりに衝撃的だったので、これは何故なのかを突き詰めているうちにある重要なことを見つけ出しました。
ポイントは口下手な人間にも説明できるものが一番スゲーんじゃないか、ってことです。
「手紙」説明しやすい
東野圭吾先生の本はだいぶ読んでます。
一番好きな本は「秘密」という本です。中央線の電車の中で涙が止まらずに一回降りたぐらいに泣きました。
何故、今回母親に説明した本が「秘密」ではないのかってツッコミもあると思います。その理由は家族揃ってテレビを見ていた時に刑務所の運動会が放送されいて、それで受刑者の話になったからです。
受刑者といって思い浮かぶストーリーは僕の中でプリズンブレイクと東野圭吾の「手紙」しかありません。
ただ、プリズンブレイクは脱獄するっていうシンプルな内容ではあるんですが、その良さを説明する自信はありませんでした。いかんせん、長い(シーズン4まである)
そこで、「手紙」についてあらすじを説明をすることに。
手紙のあらすじに関しては別のサイトに載っているのでそれを参考してみてください。とても泣ける話です。小説でも泣けますし映画でも泣けます。特に映画のラストシーンは本当に泣けます。
僕は「手紙」の内容を思い出して端的に母に説明をします。そして母は泣きます。
なんで説明が下手な僕が端的に「手紙」の内容を話せたのか
手紙のストーリー自体が端的で人に伝えやすかった
それは僕が頭の中で嚙み砕く必要もなく、「手紙」というストーリーのプロットはとても自然で端的にまとめられていたものなのです。
シンプルかつ強力なストーリー構成になっているので、僕は大まかな流れを説明するだけで母に内容を理解させることができました。
東野先生の本はミステリーが多いです。
ミステリーだからと言って本の内容自体が難解になっていることはなく、一本のテーマを軸にしてとても簡潔な内容になっています。
だからこそ胸に響きやすいし、内容を理解しやすい小説になってるんじゃないかと個人的に分析しています。
説明下手な僕は、要領を得ない、話が長い、結論が不明、というミスを犯しがちですが、「手紙」の構成自体がこの三つの真逆をいっているので僕のような人間でも説明しやすくなっています。
だからこそ僕は母に「手紙」の内容を説明でき、それを理解させ、泣かせることができたんだと思います(泣かせようとは思っていませんでしたけど笑)
誰かに伝えやすいコンテンツが流行る
今も昔の口コミの時代ですが、snsの普及によって口コミの重要性ってかなり増しました。
でも口コミをする人って普通な人ばかりなので、中には僕みたいに説明が下手な人もいると思うんですよ。
誰もが芸人さんみたいに上手く良さを説明できるわけじゃないです。けれども、コンテンツ自体が説明しやすい作りになっていると、誰もが簡単にその魅力を説明できるんじゃないかなって。
だからあるツイッターを見ていて「複雑であることを恐るな」とか言っている方がいて、その意見が言わんとしていることも分かるんですよ。確かにみんなシンプルにシンプルにって考えすぎているかもしれないと。
でも、「手紙」で思ったのはシンプルじゃないとやっぱし僕みたいに説明が下手な人は魅力を相手に伝えることができないんですよ。
口コミがめちゃくちゃ力を持っている時代に、誰もがその魅力を伝えることができないコンテンツって辛いです。誰もが伝えやすいシンプルで簡潔な構造のものがやっぱり優位なんじゃないかな。
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