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食べ物を並べた、その後について。

閉店間際のホールフーズを視察がてら。これだけの種類と量の食材を揃えて、そのうちどのくらいが人の口に届くんだろう…と考えると、ゾッとしてしまった。


お総菜(R/F1みたいなやつね)や、テイクアウトビュッフェ(オリジン弁当みたいなやつね)は、全て一晩で廃棄だろう。この一店の量だけで、普通の小学校の給食を軽々まかなえる量だ。

フードロスや食料危機を「問題」として語りたくもなる。

食べ物を世界の共通資源とし、食べる人に届ける機能を流通業と捉えた場合、スーパーみたいなストック型、デマンド対応(プル)型な仕組みは、限界。スーパーを頂点とした流通構造も役割を終えつつあるということだ。この仕組みが長生きするほど、食べ物の最適配分や、資源の効率的利用にはマイナスのインパクトとなる時代になった。いつか(そんなに遠い未来ではなく)、このコストを飲み込めなくなり、立ち行かなくなる。

Whole FoodsがAmazon Primeと組んで倉庫の役割を果たしたり、通販→店頭受け取りサービスを模索しているのも、こうした現実や危機意識が背景にあるんだろう。

Whole Planet Foundationが「非営利の財団として、Whole Foodsのサプライチェーンを支える世界中の人たちにマイクロファイナンスしています」という看板が、やけに空虚で浮いたものに映る。


壊すか、一緒に変えるか。

C(一般生活者)向けはまだ先に考えていたんだけど、やらなきゃいけないなぁと、気持ちを新たに、週明け帰国します。

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