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イカれた不死身の主人公とイカれた不死身のテロリスト 『亜人』感想

亜人を軽い気持ちで読み始めたら1日で読み終えてしまったので感想を書いておこうかと思います。

あらすじ

死なない肉体を持っている亜人と呼ばれる存在がごく稀に普通の人間に混じって生活している社会。亜人は勝ち組かというとそうでもなく、人権がない存在として研究対象とされていた。亜人の人権を取り戻そうとする亜人のテロリストと亜人である主人公の永井圭たちの対決が話のメインになっている。

亜人によるバトルシステム
・死ぬと元通りの姿に復活する。
いくらバラバラになっても死ぬと元通りの肉体に再生する。「死ぬと」というところがミソで、いくらボロボロになっても死なないと復活できない。この点を悪用して亜人ならではの立ち回りをしたり倒すための糸口にしたりする。

・「黒い幽霊」を出す

亜人は自分の分身となり攻撃したり作業させたりできる、いわばジョジョのスタンドみたいな存在を出すことができるものもいる。強力な存在だが火を吹いたり時を止めたりはできなくて、無制限に出すこともできない。

基本的なシステムはこんなところで、結構シンプルなんですが、この設定をフル活用して戦ったりテロ行為をしたりします。


敵のテロリスト、佐藤は亜人差別撤廃を掲げてるものの、自分の快楽のためにテロを行う男。
一方の主人公である永井圭は誰と仲良くするのがいいかから、テロ行為を止めた方がいいかまで自分にとって得かどうか判断する超利己的な男。クセの強いキャラたちが絡み合って怒涛のラストへともつれ込んでいく。

17巻を思わず一気読みしたくなるすごい漫画でした。

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