ホルスセリオンズについて

お久しぶりです。きるあです。
長いこと遊戯王から離れていたため、初めましての方も多いかもしれませんね。
今回は【ホルスセリオンズ】について構築および各対面で大まかに意識するプレイやサイチェンの話をさせていただければと思います。

8/20(日) 太陽cs2onでは個人4-1-1でチームベスト4

8/27(日) オグイベントcsでは個人5-1-0でチーム優勝

と安定して勝てており、今期かなり強い部類のデッキなのではと思い執筆に至っています。さらに、【ホルス】は発売されたばかりということもあり、10月のタイミングではほぼ規制にはかからないでしょう。たいして、来期以降【ピュアリィ】【R-ACE】【ティアラメンツ】は規制がかかる可能性があり、そうなればいよいよ環境トップも夢ではないのでは、と思えるほど将来性のあるテーマです。
皆様に【ホルスセリオンズ】の魅力が伝わるよう頑張ったので、最後までお付き合いいただけますと幸いです。
また、こんな内容も知りたい!等ございましたらお気軽に筆者のDMにご連絡ください!

さて、以前【セリオンズ】について2種ほどnoteを書かせていただきました。
基本的な内容はこちらにも書いていますので、よければ目を通してみてください。
(構築はかなり古いためあまり参考にならないですが。。。)
そのため今回はある程度知識がある前提で進めていきます。

今回は以下の章立てで話を進めたいと思います。


1. 【ホルスセリオンズ】とは

本来セリオンズとは
①「キングレギュラス」や「リーパーファム」といったメインモンスターの妨害と「セリオンズクロス」でのバックでの妨害という妨害の多彩さ
②「セリオンズリング」や「アルギロシステム」による長期戦へのリソース確保と耐久力
③高火力モンスターが並び、また「アクセスコードトーカー」や「ドラッグラビオン」&「ヌメロン」によるワンターンキル
④「ブルズアイン」やエクシーズ、リンクモンスターによってあらゆる状況に対応できる高い対応力
といったざっくりとした言い方をすると対応力が高いというメリットを持っているミッドレンジデッキです。

反面
①モンスターが総じて高レベルなため事故が頻発する。
②基本的には2枚初動のため、事故らないような構築を作ろうとするとスロットの空きがない
といったデメリットも抱えています。

事故率が高いという①のデメリットをどうにか解消しようと考えていた矢先に新規で登場した【ホルス】が相性抜群でそれを添えたデッキとなります。

具体的に、
①レベル8を2体並べ、「ギガンティックチャンピオンサルガス」を特殊召喚することで【セリオンズ】カードをサーチできること
②「イムセティ」や「王の棺」で手札のセリオンズを墓地に送れること

この2点が噛み合っており今回採用に至りました。
※【PUNK】との差別化点は「③構築と代替案」で書きます。

2. 【ホルスセリオンズ】の環境で位置

環境で強いと言われているデッキとの立ち位置については私個人の見解になりますが以下の通りです(2023/08/27(日)現在)。

1. 【ピュアリィ】
→五分
理由:「ノアール」以外の妨害は踏み越えられるのですが、「棺」や「リング」といったこのデッキの軸となる魔法が場に残るカードのため、「ノアール」でバウンスされるとひとたまりもありません。
最近は「次元の裂け目」「サモンリミッター」といったカードの採用が目立ちます。「ノアール」意外にもこちらに対抗できるようなサイドが必要となります。

2. 【R-ACE】
→微有利
理由:【R-ACE】:側にこちらの強力なカード「セリオンズリング」「王の棺」を外す力が弱く、それを維持していればリソース差で押し潰せます。
「虹光の宣告者」が場に出ると詰むため、それの対策が必要です。

3.【 ティアラメンツ】
→不利
理由:【ホルスセリオンズ】は昔からの典型的なミッドレンジで、【ティアラメンツ】に限らずゴリゴリに展開して上から押しつぶすデッキタイプとは相性が悪いです。

4.【ラビュリンス】
→有利(サイドチェンジ後の「異次元グランド」は無理ですが。。)
理由:大型モンスターの横ならべが強力で、それを毎ターン維持するだけでリソースさで押し潰せます。

以上のように明確に不利なのが【ティアラメンツ】に絞れており、さらにサイドチェンジ次第では十分戦えるため、環境での立ち位置は決して悪くない、という認識です。

3. 構築と代替案

①メインデッキ

8/20(日)太陽cs2onで使った構築はこちらです。

8/27(日)オグイベント4onで使用したレシピは以下の通りです。

メインデッキ、エクストラデッキの各主要カードの採用枚数及び採用理由についてです。

  1. 「セリオンズキングレギュラス」(以下「キングレギュラス」):2枚

初動ではない点を考慮すると3ではないが、1にすると「墓穴の指名者」によって除外されると次の相手ターンの妨害が減るというデメリットを回避するために2にしています。

「スキルドレイン」下では自身をリリースすることで妨害ができます。

2.「セリオンズリリーボレア」(以下「リリーボレア」):2枚

サーチ先としては
①「セリオンズリング」
②「セリオンズチャージ」
③「セリオンズクロス」
の3種(計4枚)になります。

テクとして
①「スキルドレイン」下で自身をリリースして効果発動
②「スキルドレイン」をリリースしてワンショットを狙う
という二つの動きができます。「キングレギュラス」と「スキルドレイン」の相性の良さも相まって「スキルドレイン」はぜひ採用したいカードとなっています。

しかし、初動としては【ホルス】ギミックのおかげで「サルガス」から【セリオンズ】カードをサーチできるため2で十分だという認識です。

3.「セリオンズアラシアエンプレス」(以下「アラシアエンプレス」):1枚

手札を捨てることでリンク数を伸ばせるカード。
先攻では展開系相手に追加妨害を引きに行く(「ジャイアントトレーナー」を場に出す)際に使用することがあります。
また、【セリオンズ】を並べることで「タイタニック」や「フォトンロード」を展開して妨害を増やせます。
後攻ではワンキルを狙いたい時は積極的にサーチするカードです。
初動でもなければ妨害でもないカードのため1枚。

4.「ホルスの栄光ーイムセティ」(以下「イムセティ」):3枚

新規テーマ【ホルス】の核となるカードです。
手札の「セリオンズ」モンスターをコストで捨てられることと、「王の棺」をサーチでき初動となるため3枚。

5.「ホルスの祝福ードゥアムテフ」(以下「ドゥアムテフ」):1枚

ホルスが場に増えるほど打点も大きくなるモンスターです。
「イムセティ」(3000)+「ドゥアムテフ」(3600)+「ハーピ」(2400)=9000
によりワンキルが狙えます。

また、③の大量ドロー効果も強力でこれを場に残して展開するだけで妨害が打ちにくくなります。

素引きしたくない+1枚でも墓地にあれば機能するため1枚投入です。

6.「ホルスの先導ーハーピ」(以下「ハーピ」):1枚

墓地、除外のカードを回収orデッキに戻します。相手のカードにも触れることを頭の片隅に入れておきましょう。
「強欲で貪欲な壺」のコストで飛んだカードたちも拾えるのが強力です。
先に「ハーピ」を落とせる場合は「棺」の②効果を使用する前に出すことで「うさぎ」のケアをします。

7.「惑星探査車」:3枚

①初動で「キングレギュラス」に繋げられるため、その後の動きが楽
②「G」の受けが良い
③「リリーボレア」のサーチ効果を残した状態で「キングレギュラス」が成立する
という点を評価して採用。
実際、先に「キングレギュラス」を特殊召喚して、「トレードイン」や「イムセティ」といった誘発受けの悪いカードを通す動きが強力でした。
初動として強力なため3枚。

8.「円盤闘技場セリオンズ・リング」(以下「リング」):2枚

①の発動時効果も十分強いのですが、②③により、リソースを溜め続けることができます。
「惑星探査車」が3枚投入されているため、引き過ぎになることを避けたいので3枚ではなく、「リリーボレア」で「リング」を剥がして、貼り直しという動きをしたいこととかつ「強欲で貪欲な壺」で飛んだ時の保険のため、2枚にしています(「強欲で貪欲な壺」で「リング」が2枚飛んでもハンドが整えばそこまで問題はない認識です)。

9.「無尽機関アルギロ・システム」(以下「アルギロシステム」):1枚

デッキから墓地に【セリオンズ】モンスターを落とせるカード。
また、②効果により、リソースを回収できるのが特に強力です。
「セリオンズリング」の②効果では概ね「アルギロシステム」を落とします。
現状、【セリオンズ】モンスターを墓地に送る手段はほぼ【ホルス】ギミックに限定されています。したがって、「アルギロシステム」を引くより【セリオンズ】モンスターを引いた方がバリューが高いです(【セリオンズ】モンスターを引けている際の「アルギロシステム」のバリューはめちゃ高いです)。
以上のことから現状は1にしています。「セリオンズリング」の②効果によるリソース確保のことを考えると、最低でも1は欲しいです。

10.「セリオンズ・チャージ」:1枚

【セリオンズ】モンスターを墓地に落としながらデッキを回すという潤滑油の役割を果たします。
個人的には3入れたいのですが、手札をコストで捨てられる【ホルス】ギミックの登場やターン1のない「トレードイン」を大量に投入したいため、デッキの枠も考えて1にしています。
「リリーボレア」でサーチできること、余裕があれば「アルギロシステム」で使いまわせることも相まって1で十分だと思います。

11.「トレード・イン」:3枚

【セリオンズ】レベル8モンスターのみならず、【ホルス】も墓地に捨てながらデッキを回せるカードです。
【セリオンズ】モンスターやゴミになった【ホルス】モンスターを墓地に落としながらデッキを回せることと、ターン1がないことを評価して3枚投入。

12.【王の棺】(以下「棺」):3枚

②効果で手札の【セリオンズ】モンスターを墓地におくりながら【ホルス】モンスターを墓地に供給します。
正直「イムセティ」初動が一番強く、「棺」スタートだと手札消費が激しいため枚数減らしたいのですが、【ホルス】ギミックが回らないと【セリオンズ】も回らないなんてことがザラにあるため3枚入れています。
また、後攻の勝率も【ホルス】、「棺」の有無でかなり変わるため、「棺」は最大枚数入れて良いと思います。
③の戦闘時の除去効果も耐性持ちの「迷宮城の白銀姫」を処理できたりとかなり使えるため、頭の片隅に入れておきましょう。

13.「強欲で貪欲な壺」:2枚

従来の構築に入っていた「リーパーファム」「ブルズアイン」といったレベル7【セリオンズ】モンスターの枠に採用。不採用理由に関しては後述します。
レベル7【セリオンズ】と違い、先後問わず高パワーを捻出します。
2枚採用しています。

14.「セリオンズ・クロス」:1枚

【セリオンズ】がメインギミックで構えられるバックの妨害です。
「リリーボレア」でサーチできるため、1枚でいいです。

15.「スキルドレイン」:1枚

【ホルス】とも【セリオンズ】とも相性がいいカードです。開くだけで勝てますし、【ピュアリィ】相手は後攻も引いているだけでワンチャンスあります。
カードパワーが高く、ギミックとの相性も良いため、採用しない理由は特にないと思います。

20.「無限泡影」(以下「泡」):3枚

無効系妨害で採用しているカードです。
後攻山上で引いて間に合う可能性があること、「イムセティ」「セリオンズチャージ」「トレードイン」「強欲で貪欲な壺」といった豊富なドローソースで引いて妨害を踏める可能性が高いことを考慮すると「ヴェーラー」よりも優先して枚数を積んで良いと思います。

②エクストラデッキ

次にエクストラの確定枠についてです。

1.「天霆號アーゼウス」(以下「アーゼウス」):1枚

エクシーズ主体で戦うため、採用。
「エクスプロウラー」→「ギガンティックチャンピオンサルガス」と重ねることで4素材アーゼウスを作れます。

2.「ギガンティックチャンピオンサルガス」(以下「サルガス」):2枚

①のサーチ効果がコストを使わないため、維持できれば毎ターンサーチできます。
先攻1ターン目、3ターン目に使うことが多いため、2枚は必須です。
3枚目欲しいと思ったことはありません。
②効果を忘れがちなため、意識しておきましょう。特に先攻で「サルガス」と「ジャイアントトレーナー」を並べた際は自分の場の「棺」を戻して次のターンの動きを約束したり、装備された【セリオンズ】モンスターを手札に戻して手数にしたりと意外と役割はあります。

3.「スプリガンズ・シップ エクスブロウラー」(以下「エクスブロウラー」):1枚

「サルガス」の下敷きになりながら、対象をとらない破壊ができるため、ほぼ確実に妨害を踏むことができます。
効果で素材を取るため、「無限泡影」「ヴェーラー」といった妨害をもらった場合は4素材アーゼウスも狙える等、後攻での評価はかなり高いです。
とはいえ後攻あるいは3ターン目以降でしか出すことはないため、1枚で十分です。

4.「No.90 銀河眼の光子卿」(以下「フォトンロード」):1枚

モンスター効果を無効にします。
手札状況を見てセリオンズが回りそうな時は【ホルス】モンスターを並べて「フォトンロード」を出すことで誘発ケアできます。

5.熱血指導王ジャイアントトレーナー

展開系相手はリソースより妨害量を確保したいため、大量ドローして誘発や「スキルドレイン」といった妨害を無理やり引きに行きます。
このカードは主にサイド後先攻で活躍します。

6.「No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー」(以下「タイギャラ」):1枚

魔法を無効にする点が【ピュアリイ】には強いです。
また、サイド後先攻で、「サモンリミッター」等理不尽罠を構えられそうな場合は「タイギャラ」を出すことで「羽根箒」の受けを用意します。

7.「I:Pマスカレーナ」(以下「マスカレーナ」):1枚

妨害として使用します。
「リトルナイト」を出すことが多いです。

8.「S:Pリトスナイト」(以下「リトルナイト」):1枚

妨害、捲り性能どちらを取ってもピカイチな新規です。
【ティアラメンツ】相手は先攻で出す場合、自分墓地の「イムセティ」を除外して、「ダルク」蘇生からの「セレーネ」「アクセスコードトーカー」のワンキルをケアすることもあります。

9.「神聖魔皇后セレーネ」(以下「セレーネ」):1枚

「イムセティ」が魔法使い族のため、【ホルス】ギミックが回っている時に使用します。
「アクセス」でのOTKや、対面によっては「アポロウーサ」を成立させて妨害を狙います。

10.「アクセスコード・トーカー」(以下「アクセス」):1枚

「セレーネ」からの盤面処理しながらキルを狙う際に使用します。
サイド後入ってくる可能性のある「次元障壁」に対しても強いカードのため採用は必須だと思います。

11.「召命の神弓-アポロウーサ」(以下「アポロウーサ」):1枚

【ホルス】モンスターが展開できる際に出す選択肢として用意。2素材「ウーサ」でも「セリオンズリング」で守れるため確実に2妨害として機能します。
「マスカレーナ」使用後の3ターン目の蓋要因として使ったりします。

③その他採用を見送ったカードやギミック

1.【PUNK】ギミック
「セアミン」+1手札コストで「カオスルーラー」で墓地肥やし+「フォトンロード」で誘発ケアの仕事をこなします。
【ホルス】がデッキにあると、「イムセティ」が闇属性のため、「カオスルーラー」のバリューが以前より上がっています。
ただし、
・「フォクシーチューン」に対するうららが重いこと(「棺」などと違い、コストじゃないため、【セリオンズ】モンスターを捨てられない)
・枠を大量に割くこと
・現構築でも十分安定していること
等を踏まえる採用を見送りました。

2.「ローンファイアブロッサム」
セリオンズにとって明確な1枚初動です。
今回は「惑星探査車」を優先したかったため不採用です。
現状の【ホルスセリオンズ】の安定感に不安が残るなぁと感じる方はこちらを採用して良いと思います。
※「惑星探査車」にするメリットはメインデッキの採用カードの方をご参照ください。

3.「セリオンズデュークユール」

【セリオンズ】モンスターに破壊耐性をつけるカードです。
しかし、今期の破壊カードといえば
【R-ACE】の「EXTINGUISH!」
ですが、無理なく貫通できると考えたため、活躍のシーンがほぼなく不要の判断となりました。

4.「セリオンズリーパーファム」「セリオンズブルズアイン」

今回の構築を見た方が一番驚かれたであろう不採用カードです。
不採用にした理由は
①レベル7のため、シナジーが他の【セリオンズ】より薄い
②「リーパーファム」が妨害として今期微妙
 →【ピュアリィ】は「ストリート」で対象に取れなくなったり、戻したところで手札コストが増えるだけになったりする
  【ティアラメンツ】には手札に戻したところで手数で押しつぶされる
  【R-ACE】も「EXTINGUISH!」で出てきた「タービュランス」を戻しても出てくる、手札から出てきた「タービュランス」を戻しても「EXTINGUISH!」の弾としてリリースされて再度「タービュランス」が出てくる
といった感じで僕の中では妨害として評価低め
③「ブルズアイン」は後手捲り最強格のカードでどんな対面にも強いのですが、後攻でしか機能しないこと、捲り札は【ホルス】ギミックや「エクスブロウラー」で事足りている
④ハンドにこれらと「強欲で貪欲な壺」持っている時、明らかに「強欲で貪欲な壺」の方がパワーを感じる→優先度が下がる
ということが挙げられます。
しかし、採用しているデッキタイプより対応力が落ちているのは間違いなく、採用していればワンチャンスある【神碑】にも明らかに勝率が落ちてしまうため、どんなデッキにも満遍なく勝ちたい!という方は採用して良いと思います。

④「スモールワールド」「結界像」
【ホルス】が出た当初、入賞した構築に採用されていたカードです。
「セリオンズリング」による戦闘破壊耐性と「キングレギュラス」による「無限泡影」といった「結界像」への回答の対策が優秀なプランです。
しかし【ホルスセリオンズ】への理解が深まるにつれ不採用となりました。
(結構ボロカスに書いてしまったため弁明すると入賞したこの構築プランを入賞者(ガミー)に渡したのは僕なのでそこはご承知おきください。。読みたくない方は読み飛ばしてください。)
理由としては
①【セリオンズ】が2枚始動かつ「棺」のコストも確保必須となるとさらにコストを必要とする「スモールワールド」にアンチシナジーを感じる
②なくても安定する(【セリオンズ】初動引けないゲーム=誘発複数+【ホルス】(ランク8エクシーズ)みたいな状況が多く、十分戦える)
③展開できたら「結界像」なくても大体勝てる
ということが挙げられます。

逆に「スモールワールド」「結界像」が輝くのは先攻1ターン目、【ホルス】も【セリオンズ】も回る状況でハンドに余裕がある時となります。
「ラヴァゴ」を入れることで「スモールワールド」に後攻の役割を与えることができますが、「スモールワールド」+コスト用モンスター+【セリオンズ】or【ホルス】を回せるハンド及びコストが求められこちらもかなり限定的です。
そのハンドを用意できるなら「スモールワールド」でなくても手数で押し切れると思っています。
以上のことから、あまりに状況が限定すぎるため採用しなくて良いかと思います。

先攻でイージーウィンできるのは間違いないため、2人チーム戦で確実に1本取ることに価値のある大会ならば採用の余地はあると思います。


4.【ホルスセリオンズ】の基本的な動き

【セリオンズ】の基本的な動きは以前のnoteにある程度書いていますので、そちらを参照していただければと思います。
そこでここでは【ホルス】が追加されたことで変わった展開について基本的な例を挙げようと思います。
今回は手札コストとしてゴミカードを捨てられる場合の例ですが、実際は大量に誘発を抱えていて妨害に困らなかったり、サーチ先のカードが手札にあって手数に困らなかったりと状況が複雑なので、ハンドと相談して回してみてください。
(正直この動きした記憶あまりないです)

①「イムセティ」+「セリオンズ」モンスター(今回は「リリーボレア」、実際なんでもよい)

「イムセティ」②効果(コスト:「リリーボレア」)⇨「棺」サーチ&1ドロー
→「イムセティ」特殊召喚(以下SS)
→「棺」発動&②効果(以下ef コスト:手札1枚)⇨「ドゥアムテフ」墓地
→「ハーピ」SS
→「サルガス」SS(「イムセティ」+「ハーピ」)

→「サルガス」①ef⇨「キングレギュラス」サーチ
→「キングレギュラス」①ef(対象:「リリーボレア」)⇨「キングレギュラス」SS、「リリーボレア」装備
→「キングレギュラス(リリーボレア)」ef(コスト:「リリーボレア」)⇨「リング」サーチ
→「リング」発動⇨「アラシアエンプレス」サーチ
→「アラシアエンプレス」①ef(対象:「リリーボレア」)⇨「リーパーファム」SS、「リリーボレア」装備
→「アラシアエンプレス」②ef(対象:「リリーボレア」、手札コスト1枚)⇨「リリーボレア」SS
→「フォトンロード」SS(「アラシアエンプレス」+「リリーボレア」)

ここから捨てても問題ない手札がもう1枚ある場合

→「棺」発動&②効果(以下ef コスト:手札1枚)⇨「ドゥアムテフ」墓地
→「ドゥアムテフ」SS
→「マスカレーナ」SS(「サルガス」+「ドゥアムテフ」)

これで
①「マスカレーナ」→「リトルナイト」のほぼ2妨害
②「フォトンロード」のモンスター無効(あるいは「タイギャラ」で魔法無効)
③「キングレギュラス」の無効妨害
です。「マスカレーナ」は「リング」のおかげで戦闘破壊されないため、モンスター召喚→バトルで「マスカレーナ」処理という択が消えます。

5.キルラインについて

このデッキがどのようにしてライフを取り切るか、簡単ではありますがイメージを書いていこうと思います。

①【ホルス】ギミック
相手の盤面が空ならば
「イムセティ」3000
「ドゥアムテフ」3600
「ハーピ」2400
よりキル圏内です。

②「アラシアエンプレス」+手札コスト1枚
こちらは「ドラッグラビオン」+「ヌメロンドラゴン」により9000打点によるワンショットを狙います。
他のカードは相手の盤面を返すことに集中できるため、現実味のあるキル方法です。

③「セレーネ」→「アクセス」によるキル
「アクセス」により、盤面を2枚剥がしながらキルを狙います。
「セレーネ」の成立条件は【ホルス】3体が展開できる状況であれば良いため、要求値がかなり低いです。
「アクセス」が「セレーネ」を素材にすることで5300打点が出るので
2700以上出れば良いです。例として
「サルガス」
「キングレギュラス」
「リリーボレア」「アラシアエンプレス」(【セリオンズ】装備済み)
などです。

打点が総じて高いテーマのため、キルも狙いやすいです。どのような盤面を作ったら1ターンキルできるか頭にあるとかなりプレイもやりやすくなると思います。

6.対面毎のプレイングやサイチェンで考えること

サイドデッキについては、csの構築をご参照ください。
他のデッキのサイドと採用が異なるカードについて触れます。

1.「溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム」(以下「ラヴァゴ」):3枚

一般的には「ラー玉」が採用されている枠です。
「ラー玉」との差別化点は
①打点が高く戦闘できるため、自凸による処理は「リング」によるリソース確保ができること
②レベル8のため、腐っても「トレードイン」のコストになりうること
です。
2体リリースのため、「ラー玉」に比べると捲り性能は落ちますが、
・【R-ACE】対面で「ラー玉」をケアされる恐れがあること
・【R-ACE】対面では「虹光の宣告者」さえ突破できればなんとかなるゲームが多いこと
・【ピュアリィ】相手にも採用できること
といった点を評価して「ラヴァゴ」を採用しました。

2.「浮幽さくら」
8/26(土)で新発売されたデッキビルドパックの新テーマ【センチュリオン】が発売直後のため、そこそこ数いるかなぁと思い、今回オグイベントで採用。

【ホルスセリオンズ】が負ける大まかな状況は
①【ピュアリィ】→「ノアール」によって「棺」や「セリオンズリング」をデッキに帰されること
②【R-ACE】→「虹光の宣告者」が成立すること
③【センチュリオン】→「カラミティ」が成立すること
④展開系相手に大量妨害を構えられること

そのうち①②③に対応できるのではと考え採用。
しかし、使うことは一度もありませんでした。。。
実際は【センチュリオン】の評価が発売前ほど高くないこともあり、採用カードを見直すつもりです。

採用カードについては以上です。それでは各対面の考え方及びサイチェンについて見ていきます。

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