安藤源龍

詩とか小説とか台本とかシナリオとか日記とかレビューとかとにかく思いついたこと書く。映画…

安藤源龍

詩とか小説とか台本とかシナリオとか日記とかレビューとかとにかく思いついたこと書く。映画大好き。

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27歳無職が痔で入院してたレポート・後日談

 病院から帰って来て3、4日といったところでしょうか。その後の経過報告になります。(※殆どTwitterのログを捕捉するような形です。)  まず最初に感動したのは、不安しかなかった座薬(軟膏)が自分で挿せたことでした。正直出来て嬉しすぎて絶叫しました。えらい!!えらすぎる!!とちいかわのキャラのように同じ言葉を激情に任せて連呼していたので多分近所の人からしたら恐怖でしかなかったと思います。 ちなみにどんなんだったかというと、まあごくシンプルにチューブ状の軟膏をか目標をセン

    • 27歳無職が痔で入院したレポート・最終日

       退院だ!退院だ!退院退院退院だ!(ビサイドオーラカのやつ)  誰だよ安眠できそうとか言ってたイカレポンチはよ。  よく分からんけど暑くて寝付けませんでした。解放的になったことで痛み以外の環境に不満が出てきて寝付けないという智慧の実を食べたカスになってしまったようです。食べたのはバナナなのでバナナを食ったゴリラです。部屋の空調パネルに表示された無慈悲な「冷暖選択権無し」の文字がなんかディストピアっぽくて怖い。  大分痛みは引いたもののまだまだゼロになったわけじゃないです

      • 27歳無職が痔で入院したレポート・3日目

         痛くないけど、痛い。 妙な感覚で目が覚めました。 未だ異物感の残るケツ、異様に痛い点滴痕。 きっちり夜明けと共に起床し、看護師さんに頼んでドーナツクッションを用意してもらいました。  もうだいぶ痛みが落ち着いていて、二日ぶりに自分で立って歩き回れるほどに回復しました。ここにきて初めて顔も洗えた…。  これでやっと退院できると思ったものの、例の止血剤が出てないことと、施術した院長が不在とのことで許可がおりませんでした。いねぇってなんだよ、諦めてんのかよ最初っから。

        • 27歳無職が痔で入院したレポート・2日目

           飯の時間だ、と歓喜した。 前日夜から丸一日以上食事を摂っていなかったので、ご飯だけが生きる楽しみになりつつありました。 再三のナースコールで鎮痛剤を二回使用したにも関わらず、 痛みで1ミリも動きたく無いことに気付きます。  ——病院いいな。弱い存在のままでいられて。我慢したりしなくていいしみんな優しいし。 そう思いながら用意されたお粥と味噌汁を口に含んだところオエちょっと待って全然気持ち悪いマジで無理これはという謎の“もたれ”が食道と胃のあたりに襲いかかります。

        27歳無職が痔で入院してたレポート・後日談

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          27歳無職が痔で入院したレポート・1日目

           コロナ禍による自宅勤務や自宅待機で座りっぱなしの時間が増加したことで、いまコロナの次に最も水面化で人々を蝕んでいる病、それが痔ではないでしょうか。  まあ私は万年無職なのでそんなの関係なくただただケツを虐待して来ただけのウンカスなのですが、やはりコロナは関係していると思います。因果関係はきっとあると思います。  私は祖父の代から連綿と続く痔の家系——即ち 『宿業の血族』 のもとに生まれたジョジョにも等しい運命の人間なのですが、 それに加えて辛いものと冷たいコーヒー

          27歳無職が痔で入院したレポート・1日目

          パニック障害者が観る映画『ミッドサマー』

           ついに…ついに見てしまいました…。忙しさとコロナで完全に逃していたあのアリ・アスター監督の最新作を…。 アマプラで見たので結構カットされてる部分が多いだろうなと思いつつ、先ほど見終えました。やばい。やばかったので鉄が熱いうちに打ちます。キーボードを。  まず最初に言っておくべきなのは私は専門家でもなんでもねえということです、あくまで趣味で知っている範囲で書いていきたいと思います。  ストーリー紹介はもう他所でさんざんやってるだろうってことで割愛させていただきます。要は

          パニック障害者が観る映画『ミッドサマー』

          映画「ヘレディタリー 継承」を観た

          以下ただの感想。 激クソヤバ映画だった。 観終わってからも興奮が続く麻薬のような映画だった。クールすぎる。なんつーのかな。デカめの電子レンジにブチこまれて全身爆発死したみたいなサイコーに刺激的な映画だった。アドレナリンジャンキーこと私、最後のほうはもう爆笑しながら見てました。 俺はね、チャーリーのぶっ飛んだ首が蟻に集られてるシーンで、「あ、この監督は信頼に足る人物だな」と確信しましたですよ。首飛ぶシーンも楽しすぎて三回巻き戻した。 最初、見る側と登場人物を情緒的に弱ら

          映画「ヘレディタリー 継承」を観た

          映画「セッション」を観た。

          チャーリー・パーカーは「シンバル」でスターになった。 この映画を観るにあたって、まずこの言葉の真意を理解していないと、見るに耐えないシーンが間々あるだろうな、と感じる。特に「その世界」に全く足を踏み入れたことのない人たちにとっては。 とりあえずあらすじはドラマーの少年が最高峰の音楽院で一番やべえ教授に見初められてバシバシ扱かれるという、そんだけの話。 主人公のアンドリューはドラムがとにかく好きで、努力型や天才型というのもおこがましい。とにかく彼はドラムが好き。だけど、ど

          映画「セッション」を観た。

          映画『運び屋』を観た

          クリント・イーストウッドといえば。 『グラン・トリノ』や『ミリオンダラーベイビー』で、すっかり欝映画監督としてのイメージが定着しているような気もするが。 アメリカに実在したレオ・シャープという伝説の運び屋を報じた記事の権利まるごと買い取ってモチーフにした今作、『The Mule』は、なんと、あろうことか「武器と麻薬でハッピーになってしまう映画」だった。 退役軍人で園芸家の主人公・アールは、仕事に生き、家族を顧みない男だ。娘の結婚式の日にも、自身が育てた花の品評会に趣き、

          映画『運び屋』を観た

          シナリオサンプル2

          機械と魔法の国、聖マキナ王国。 王国は長らく、人ならざるものたち・魔族と戦い続けている。その中で、生命体を機械化する魔法も発達してきた。脊髄に埋め込んだ装甲を纏うことで、人々は魔族たちと互角に戦うことができる。装甲は魔法によって次第に使用者の魂や身体と癒着し、さらに骨を与えることでより強力な力を得ることができるという。 主人公である聖騎士ヘンドリクセンは、体の半分を戦争で失い、機械化した男だ。その激しい戦果を讃えられて、聖騎士の称号を賜った。 人々にあだなす魔族の王に実の妹ヒ

          シナリオサンプル2

          シナリオサンプル1

          西暦2×××年― 神はある日、配下である天使たちに、人間たちを“天使化”させ、その身体と魂だけを天に送るように命じた。 “天使化。” 生きた人間を殺さず、そのまま天界に召されるよう、天使と同一の構造に作り替える。まずは脳をより効率的に。体をより神秘的に。心をより美しく。 そうした神の行いにより―人間界・横浜には、異形のものが蔓延るようになった。虚ろな目で子供のようにマザーグースを唄いながら徘徊する、“蜘蛛のような男”や、“蛙のような女”、“目玉の塊”“動く脳みそ”“犬の腐乱死

          シナリオサンプル1

          無題

          荻野目裕生(オギノメユウセイ)は吸血鬼だ。  青白い肌と鋭い八重歯の特徴から、古くから人々の間に伝わる不老不死の化け物になぞらえて、誰かがふざけて荻野目をそう呼んでいた。 事実、荻野目は、その呼称に納得していた。 ーそうか、僕は人間じゃなかったんだ。 化け物、気狂い、犯罪者、人でなし。十人に尋ねたら十人が荻野目を指さし、蔑み拒むのだ。 荻野目は本当に人間ではないのか?荻野目以外の“人間”はそうだと答える。人間が人間でないと思うものは―異物に他ならない。それは機械、それは宇

          映画『タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら』を観た

           だからクソ邦題をやめろ!!!!!!!!!!!!! ―コホン。 えー、デイルとタッカーは、2010年にカナダで公開された。スプラッタ・コメディ映画になります。 これがね。さすがです。面白かった。いいB級…いや、ここは褒め言葉としてC級映画、と言わせてもらいます。 ストーリーは、便器工事員で幼馴染同士のデイル(さえない大男)とタッカー(殺人鬼みたいなツラ。こないだのドッジボールの海賊の人)が、夢の別荘を手に入れるも、そこはかつて殺人鬼の住んでいた家で、二人のチェーンソー

          映画『タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら』を観た

          映画『ダークタワー』を観た

          ―分かたれた世界を繋ぎ止め、“異界”からの侵入を防ぐ支柱―『ダークタワー』。 んでもって主人公はあの『ミスト』とかにも出てくる化け物と戦ったり色んな世界を旅する塔の守護者ダヨーへーふーん、小説買おうーくらいの前知識を持っていた私ですが、なんとここにきて、映像化されていることを知らなかったという。原作者はおなじみスティーブン・キングです。 まず―ッショタかわええええええ!!!!! …おっと。コホン。今作の主役は二人、塔守のガンスリンガー・ローランドと、根源世界(現代)にて

          映画『ダークタワー』を観た

          映画「A-X-L」 感想

          映画「A-X-L」を観た。 軍事用に開発されたアンドロイド犬と、プロレーサーを目指す青年のハートフルストーリー。 そのあらすじだけで観てしまった。という点では、題材はありがちだけどロボット好きは無視できないものがありますよね。何を隠そうこの私、パシフィックリムは当然のこと、リアルスティールやエクスマキナ、アンドリューNDR114、A.I.、アイロボットなど大好きでして。次は「オートマタ」なんかも気になっている次第です。 しかし。 なぜかこの映画、青春映画の様相を呈して

          映画「A-X-L」 感想

          映画「アンデッド/ブラインド」感想

          映画「アンデッド/ブラインド」を観た。 とりあえず、「思ったより悪くなかった」という印象でした。うん。嫌いじゃない。 ただ言えるのは、「邦題と日本国内ポスターはマジでクソ」。という。なんで苦情出まくるのに全く学習しないんだ広告代理店は。 ホラー作品だと思って先入観で見るとどうしようもないのですが、いやこれはほんと日本の宣伝のせいでね、中身はボーイミーツガールのダークヒューマンドラマです。 母親の恋人に性的虐待されて、撲殺されて埋められて、なぜか食人鬼として蘇った少女。

          映画「アンデッド/ブラインド」感想