見る、飾る、使う、身に着ける...描いても楽しめるもの...とは?

輸入代理店に勤めたことがきっかけで、ヨーロッパや北欧の陶磁器を好きになり、休みになると陶磁器を扱う雑貨店やアンティークショップ、美術展に足を運んだりしていました。

プレートやカップ&ソーサー、花瓶、時計、人形、アクセサリーなどなど...陶磁器っていろんな形が実現できるんですよね。
強い衝撃を与えなければ、劣化することなく、繰り返し使えて、いつまでも清潔に保つことができる....

古い陶磁器を見ると、色が退色することなく、その時代の文化を留めていることに驚嘆します。
また、国ごと、ブランドごとに造形やデザインの特徴があったり、ドラマがあったり...見方を変えて楽しむことができます。

私は映画を観ると、俳優の顔より先に、シーンで使用されている陶磁器に目が行きがちです。
どこ観てるの?と呆れられることが度々あります(笑)
でも、映画のシーンで使われる小物は、舞台となっている国や人物像を象徴していると思いませんか?

陶磁器は、見ても、飾っても、使っても、身に着けても、いろんな風に楽しめるものだと思うんです。

ところで「磁器上絵付け」を耳にしたことはありますか?ポーセリン・ペインティングとも呼ばれます。磁器に絵を描くことです。

十数年前.....私の陶磁器への愛着度が強かったのか(笑)歴史あるポーセリン・ペインティングスクールに携わることになり、ドイツの名窯でトップペインターとして活躍した、プロの絵付師たちからのトレーニングがスタート。
スクールが運営するデザイン+絵付け工房『和洋日和』を任されることになりました。

絵付けのほか着物の"着付け"にも興味があり、『和洋日和』で手掛けるオリジナル商品は、"和"と"洋"の融合をテーマにしています。

一方でスクールでは講師も務めており、描くことが好きな方、洋食器好きな方たちに絵付けの技術や知識をお伝えしながら、たくさんのことを学ばせていただいています。

このnoteでは、『和洋日和』の制作秘話や、プロの絵付師から聞く工房秘話、好きな洋食器、スクールでほのぼのしたことなど、書き綴っていきたいと思っています。