映画刀剣乱舞黎明ノベライズを読んで

題名の通り本編に関するネタバレがあります。

こんばんは、なんでか連日映画刀剣乱舞黎明に振り回されているきまねこです。

刀剣乱舞のコンテンツは大好き!だけどうーん惜しいってなっちゃってなんだか思うがままに書きまくって落ち着けたけど、やっぱりこの映画に少しでも歩み寄りたくて(往生際が悪いですね。ダメなら逃げるのも手ですけどできれば楽しく見たいんですよ私は!!)

「面白かったーまた見たい!」って感じでもう一回映画を素直に見るのと「好きだからこそ、色々腑におちないところ自分で調べて補完して確認する」では当たり前ですが体力の使い方が桁違いに変わるので、私も無理にはお勧めしません。でも自分ではこうだったよっていうのを書いておきます。

※思った意見を出すのも大切です。それは前回出しました。
刀剣乱舞黎明の感想 (長文です。クリックすると飛べます)

OK!じゃあ次行ってみようか。
自分なりにどうやったら美味しくいただくかを考えよう。

ノベライズを買おうかなって思った理由

映画で完結できてないのに他のもので補うことをよしとするしないは置いておきます。そこは一旦横にステイします。

私が買った理由として

・文章の方が頭に入ってくるシーンがあるから。
・映像で感じ取れない部分も文章ならってパターンがある。
・自分でタイミングをつかめる。巻き戻しも可。

ていうのが主な理由です。
文章って当たり前だけど、説明するっていうのが多いので(じゃないと小説じゃない)。

実際読んでみて

映画で見るとなんだかグダグダしてんなーっていうのがすっきりまとまる感じが多少したので私は買ってよかったなと思います。

話の場面転換は映画をなぞってるので、
当たり前に急ブレーキです。でも自分でペースをつかめるのでちょっと減速した急ブレーキって感じ。

ビジュアルや撮り方、画像の粗さとか合成とかCGとかのあたりでモヤモヤした方やホラーなあのシーンが怖いって人だとその分ノイズがカットされるので(まあ文字だけですし)その分見やすいかもしれない。

特に映画であった、「会話で全部説明していく」というスタイル。
これ、小説で読んでるとそこまで苦にならなかったんですよね。
1回映画を見ているので脳内処理されてしまっているのかもっていうのは否めない。もしノベライズを見て映画見たよって人がいたらそっちの感想も聞いてみたいな!

ノベライズを書いている人は脚本家の方とは別の人なので、出せないのも当たり前ですが、これ脚本家のジンさんの頭の中で止まってる部分とかも見たいなあって読んでました。せっかくなので削ったところ全部小説にして出しませんか?私は読みたい。

出される順番が逆だったら

もしもの話ですけど。
小説原作→映画の流れで小説が上下2巻みたいな盛大な物語だったらって一瞬考えた。

映画で端折りまくってても小説で補完されるので、また評価は変わったかもしれないなと個人的に思う。実際小説があって映画化されるっていうのが多いからそういうのもありだったのかなーなんて。
でも見たかったのは映画なのでこれはとやかく言うことじゃないですね。

関連書籍の役割

映画が「審神者の研修動画」って言ってる方がいてうまいなーって思ったんですけど、この文章借りるなら、個人的に関連書籍は「研修についてくる冊子」じゃないかなっていう個人的な感想。

映画に関して空白多すぎるっていうのがあったおかげで
SNSで実はこうだったんじゃないか説の大喜利がいっぱい流れてきてるのをみて、ふと思ったんですよね。
刀剣乱舞ってもともとそんなかんじだったわーって

話がでかくなるけどゲーム自体もキャラと設定だけで
このキャラがどんな来歴かを詳しく調べたければ歴史をたどるしかないんですよね。食材出されて後は自分で頑張って料理感じ。
(そこまで考えてあえてこの映画作ってたらびっくりだけどね)

前回の1作目だと歴史を知っていれば話は見えたのでわかりやすかった。
教科書ふわっと読んでりゃ大体頭入る。
映画の方での説明も詳しかったから本読まなくてもわかりやすかったけど、歴史知ってたらよりわかりやすい話でしたよね。

今回は話の対象が現代の名もなき一般人だから参考書なんてない。
初見に見た感想が参考書のかわりですかね。でも先行組は事前に調べようがない。(PVもあんな感じだったからまあ勘違いするよね。私もした。)
伝わり方も不完全になるのは仕方がない。
まあそんなこと思ってるうちに補足として出されたノベライズや関連本がち研修の冊子代わりかなってちょっと思いました。(でも教科書や参考書ほど詳しくないし、あくまで内容は補足だし、映画なら本編でやれってなるので、これを読んで納得できるかは人による)

疑問点についての解消

といっても本当に全体の数%が解消されるだけですけど。
文にするとノイズが減るし、文章の選び方で想像できるシーンていっぱいあるのでまたこれはこれでよいものだなって思いました。

念いについて

今回人間のおもいがーって感じのお話でしたが、おもいの感じがノベライズだと念いになっていました。あ、これでおもいって読むのか。
検索すると、これ今回のテーマ全部入ってたんだなあと思わず拍手をしてしまった。たくさんの意味のおもいが集まって奪い取られていたのか。
だから鬼の色があんなにカラフルだったんですね…

おもい〔おもひ〕【思い/▽想い/▽念い】
読み方:おもい
1 ある物事について考えをもつこと。また、その内容。所懐。
2 予想。予期。想像。
3 願い。望み。
4 物思い。回想。
5 思慕の情。愛情。恋心。
6 執念。恨み。
7 あることを経験してもたらされる感じ。
8 (多く名詞の下に付いて)ある対象を気にかけ、大切にする気持ちが特に強いことを表す
9 《4の意から》喪に服すること。また、その期間。喪中。

鬼退治のシーン

これ私がPV見て勘違いしたってのも一つの敗因なんですが、文章で情景が描かれていること、またその時代の背景も書かれているのでスッとはいってきます。鬼は実際人でした。っていう説明、映像見ただけでほーんってなっちゃった人には当時の状況もさらにわかりやすいものになっていると思います。実際映画内で話しているんだけど情報とか私が勝手に深読み始まったせいで飛んじゃったってものある。

三日月のはぁい!

これ描写としては好きなんですけどノベライズではその描写はありません。
ふいに警備員がぼんやりした表情になった。そのまま立ち去っていくと表現されています。三日月が不思議な力を使ったってわかるのでこちらの表現が好きな方もいるかもしれません。私は両方好きです。

琴音の背景について

前回琴音がいい子過ぎる、周りの環境が恵まれていそうって話をしたんだけどこれ伊吹君と対比させたかったんだね…
小説内で、大枝伊吹は語る。苦労など何も知らなさそうな女子高生、琴音に。ってあったので。琴音も苦労した背景が重すぎるとバランス悪くなると思ったのかな…って思いました。

異形のシーン

琴音と伊吹が弟の姿として見ていた異形だけど、これ二人の共通点として念というものを扱える子達だから、だったのかなと。
琴音は時間がたつにつれて念いの声が聞こえやすくなっていた。
伊吹は与えられたものなのか潜在的なものなのか不明ですが念を操って弟へ取り込んでいた。ってのが小説読んでてありそうだなって思いました。

ってここまで書いたけど、異形の男の子、これ逆パターンもありますかね。まだ能力が開花途中の琴音、伊吹が一般からのスカウトだとしたら、他の3人はわかってて仮の主と契約してる=力が結構あるから妖がわかった。みたいな?

琴音が伊吹の考えを諭すシーン

これなんで琴音だったかって理由が

琴音は物の声が聞こえる。そして時間がたつにつれてはっきりと聞こえるようになるから

っていうのが理由。文章の方だとだいぶ最初の方からほんとマジでノイズが・・っていう表現が無理ない感じにいっぱい入ってくるのですとんと落ちたところがある。会話文だけで成り立つ映画ではなく小説にある説明する文章の表記があるからかそう思ったのかも。

ゴムボールに宿る弟の念、気持ちを琴音が感じ取って伊吹に伝えたっていう背景が小説にはありました。

(お願い届いて、健くんの声)ゴムボールから優しい光があふれる

って描写されてて…いやごめん映画だとそれわからん!!!なんか琴音が自分の考えそのまま押し付けてるように見えちゃったよ。確かにゴムボール気にかけてたけどあれ、声が聞こえるようになってたんですかね!?それをもうちょっとわかりやすく表現(ry

映画見て確認しまーす。

山姥切と伊吹について

この二人知り合って数日っぽい。もっと前からかと思ってたわ。でも琴音たちよりかはもう少し長い日数付き合いあるのかもしれないね。
最後に山姥切に首を切れっていう伊吹君かっこよかったですよ!

ノベライズ読んでも山姥切が何で記憶なくしたかはわかんなかった。
やっぱここはなぞのまま。
でも山姥切が来る前に時間遡行軍が酒呑童子にモノとなれば1000年を超えられるって言ってたし、刀剣男士の時空を超える力を無理やり取り込むすべが本来切られるはずではない刀に切られることだったんだろうか?そこらへんもなんかありそう。ただ山姥切が最初にたどり着くとは限らないのでそこどうしたのかちょっと言いなさい時間遡行軍(襟首をつかんで揺さぶる)

山姥切は伊吹が優しい少年であるっていうことを知っていて協力したと書かれていたのでいやそこの出会いのシーンを映画でだな…うんこれ以上は言わない。

酒呑童子と伊吹について

酒呑童子は時間遡行軍にそそのかされ、モノとなって時を渡りなんやかんやで伊吹のもとへ(ここの経緯はわからん)角のアクセサリーという形で入り込んで、伊吹が弟をなくしたという事実に気づいたあたりで心が弱って揺らいだ瞬間を狙ってのっとったって感じでしょうかね。
この伊吹と酒呑童子の顔が一緒な点で初回でなんだか頭の中がごちゃごちゃしてしまってこんがらがった感はあります。結局この二人には何のつながりがあったのかノベライズ読んでもよくわからなかったので(多分ここは考えるな感じろだわ)
理由をこじつけるなら先祖に酒呑童子の血が流れていた親戚がいたのかも?でも同じ顔って世界に3人はいるので、顔が似てる+過去の境遇もちょっと似通ってる辺りで、酒呑童子が「油断させといて心に隙ができたら乗っ取りやすいのでこいつにしちゃおー」って背景があったのかもしれない。

伊吹君、弟が殺されて、歴史を運命を恨むしかないじゃないか!っていってて急に話がでかくなりすぎてええ!?って最初はなっちゃったんだけど人間って本当にどうしようもなくなってしまった時すべてを憎んでしまうことはあるなあって思い返した。
でも本当に世界を滅ぼしてしまえー!!までは願ってないとおもんだよ。
たぶん。そのちょっとでもある負の感情を酒呑童子に利用されてしまったんですねってノベライズ読んでなんとなくわかりました。

最後に琴音と三日月がまた再開するシーン

これさー!!なんか私文章の方が好きです!ってなっちゃった。
私限定かもしれないけど映像では伝わってこなかった部分があったんだよな

ノベライズで冒頭から「幼いころからノイズが聞こえる」っていう文章を挟んでくれているおかげで、映画見た時よりも何となく入り込みやすいかも。
また、始まりの文章と終わり方の文章が似ているって言う時点がグッときます。さらに白いパーカーを着た同年代の少年とすれ違って見覚えがあるような、ないようなという琴音の描写。
最終的に三日月との出会いの記憶は消され、まっさらな状態で繰り返してるけれども琴音にはなんとなくあの時の記憶が記憶は覚えていなくても感覚では何かあったような感じが文章から伝わってきたのでおー!!!ってなりました。

最後にキラッて光ったの三日月の模様なんですね。
1回目見たときになんだろ、続編の暗示?って思ってしまったので
文章で補足できてよかったです。

ノベライズを読んで、また考えが変わったので、気を取り直して映画を見てみよう!ってなったのでまあ私としてはよかった収穫です。
他の方のノベライズ見た感想も聞いてみたいですね。

好きなシーンがさらに好きになった

仮審神者と刀剣男士のふとした表現

神主さんと源氏兄弟
空港で戦ってる神主さん、やっぱり普通の人間なので刀剣男士の戦いぶりに驚いたっていう文があってなんだかにこにこしちゃうなあそういうのがいっぱいほしいんですよね。ちょこっとでも吸収出来て良きです。

ギャル審神者と長谷部
持っとくれよー!!もーどんどん好感度上がっちゃって、お勉強もしっかりできる子なので。バスで言ってた言葉もノベライズで黒田のーって言ってたからここは知らない人にもちゃんと伝わって大変新設設計でした。

公務員と長義の別れ
最後のページで「初めて聞く柔らかな声」とか「いつまでも、いつまでも各務は頭を下げていた」
っていう文章!!各務と長義の関係性が伝わってきて大変よきですこれは…
スピンオフないですか…

最後のスクランブル交差点のシーン

文章おもったより細かく記載あって発狂した。
映画のシーンが浮かんできてぶわってしちゃう。

っていうかまた推しで発狂した…文字なのに…うう。
わ、わ、わかる!!そうー!!!そんな感じでした不動行光ー!!!

いくつもの違う本丸から援軍として出陣してきた刀剣男士という文章。
もともと一振りずつしか送れないという話は聞いてたけどやっぱり全部違う本丸なんだなって再認識できて良きです。また、ちゃんと出てきた刀剣男士の活躍が文章に出されていてにこにこしちゃいましたね。でもこのシーンは映画だとさらに映えるので、何度でも見たいです

人間と刀剣男士

今回人間らしさってのがさらに小説で再確認できた。なんだかテンポ悪いなイライラしちゃうなって思うところもあったけど小説でさらってみると、こんな緊急事態なんてそうそうないですし、人間ってなんか起きたとき、ま、だいじょぶっしょーって感じでギリギリまで動かず、けっきょくあたふたするっていうのもあるので(震災とか慣れちゃってるとこある)
刀剣男士は刀剣男士の役割を、人間は人間で解決できることを全うしていたのでこれはぶれてはいないんだなと思いました。小説買って改めて思った。

最後に

1回消化不良になったけどおいしい食材が目の前にあるから、どうせならおいしくして食べてみたいってのが動機で、今回色々資料を漁ってみようってなったわけなんだけど、結果的にノベライズ見てみて、まあまあよかったし、2回目見る気力もだいぶわきました。

1回目見て消化不良だったけど、映画刀剣乱舞に歩み寄って見たい人
周回する気力がある人

そんな人は、関連書籍を見て映画に臨んでみるのもまた手かもしれないなーて思います。得られるものは人によりますけど。映像のノイズが気になる人には少し軽減されるとは思います。
まあ刀剣乱舞っていろんなメディアミックスあるんでほんと無理しないのが大事だなとは思いました。疲れたら一回自分の本丸帰りましょう

人の感情なんて100人いたら100人違うもの返ってくるなーんてことあり得る話なのでノイズに惑わされないで、無理しないでおいしいものだけ食べようね。

追記:もっと知りたくなったのでオフィシャルガイドブックも買いました↓