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役者が演技力向上の為にやるべき4つのこと

動画版はコチラ


どうも、木全俊太です。

今回は

『役者が演技力向上の為にやるべき4つのこと』

というテーマでお送りしたいと思います。

僕は以前芸能事務所でマネージャーをしていたことがあって

今回の記事でも、その頃の経験から

皆さんにお伝えしたいことをシェアさせて頂けたらと思います。

というわけで今回は

『役者が演技力向上の為にやるべき4つのこと』

というテーマでお送りしたいと思います

まず大前提、最初にお伝えしておかないといけないこととしては

演技力を高める上で一番効果的なのはやはり

演技レッスンや演技ワークショップに参加して、誰かと対面で演技をすることです。

とはいえ、スクールに入っているみたいな方は別として

そんな頻繁に誰かと対面で演技する機会は持てないよという人も少なくないですよね。

でも演技はスポーツと一緒で何より日頃の継続した訓練が必要不可欠です。

そう考えたら一人でもできる何か役者としての訓練はないの…?という話になると思うので

今回は家で一人でできる

演技力向上に繋がることを4つご紹介できたらと思います。

プロの役者を目指したいけど、一体どんなことを頑張ればいいかわからないという方は

ぜひ読んでみてくださいませ。

それではやっていきます!

役者が演技力向上のためにやるべきこと

まず一つ目は

脚本を読むことです。

人によっては

え?演技と関係なくない?って思う方もいらっしゃるかもしれないんですが

演技力=脚本読解力と言っても過言じゃないぐらい

この脚本を読み解く力ってすごく大事なんですよね。

脚本は映画やドラマの設計図のようなもので、役者さんはそれを読んで、現場に臨むわけですが

脚本はその作品参加した人しか読めないってわけじゃなくて

もちろん脚本公開されてない映画もあるんですけど

月刊シナリオという雑誌で脚本読むことができますし

それと

銀座の大谷図書館というところに行けば

過去の映画の脚本を読むことができます。

多少お金かかってしまいますけど

コピーもさせてもらえます。

僕のYouTubeメンバーシップのコミュニティでも

読解力向上のために

月に1、2作品、脚本取り上げさせて頂いてるんですが

役者さんにとって脚本って

本当に学びの宝庫だと思うんですよね。

(メンバーシップについてはコチラ)

特に小津安二郎監督や相米慎二監督や

そういった往年の名監督の作品の脚本は

特に作り込まれてるのでおすすめです。

人によってはそんな昔の映画見る気しないよという方も

いるかもしれないんですけど

今活躍されてる監督の方々も

そういう名作を見て育ってきたわけで

監督と通じ合えるような

そういう映画の共通言語を持つためにも

そういう昔の作品も役者としては

絶対見ておいた方がいいと思います。

あと作品読むなら

小説でもいいんじゃない?っていう方も

いらっしゃるかもしれないんですけど

小説は単純に読み物として楽しめるように書かれているのに対して

脚本は映画の設計図として書かれているものなので

小説とはそもそも書かれ方が違うんですよね。

役者の現場っていうのはあくまで脚本を元に進んでいくものなので

普段から小説よりも脚本に触れておいた方が断然有利だと思います。

脚本を読むことは

家で一人でもできることなので

ぜひ皆さんもこの脚本をたくさん読んでみてほしいです。

それと読み物として脚本以外に読んだ方がいいものとしては

演技論などが書かれた技術書もおすすめです。

技術書って言うと

ちょっと難しい印象を受けるかもしれないんですけども

要は演技メソッドが書かれた書物だったりとか

実際に役者の方が演技について書かれた本などのことです。

比較的読みやすくておすすめの書物をご紹介させていただけたらと思いますが

俳優の山崎努さんが書かれた「俳優のノート」という本です。

山崎さんは日本を代表する名優ですが

ここまでのキャリアを築く上で

どんなことをしてきたのかということが

具体的に書かれてて

すごく勉強になる本だと思います。

役者が演技力向上のためにやるべきこと

次、二つ目は

これは一つ目とセットでという感じなんですけど

脚本を読んだ作品を実際に映画を見てみてください。

なぜ脚本を読んでから映画を見た方がいいかなんですけど

普通に映画見るのと脚本を読んでから映画見るのとじゃ

全然見え方が違いまして

脚本を読んでから映画を見た方が学べることが多いからです。

映画だけ見るというのでも

役者さんの演技から学べることはたくさんあるんですけど

脚本を事前に読んでおくと

実際、出演者の方はこのセリフをこのト書きを

どう解釈して、どう演じたのかっていうことが見れて

すごく勉強になります。

そうすることでより出演者さんの

芝居における細かな選択だったりとか表現に気付きやすくなって

そうやって得た学びっていうのは

自分がいつか役者として

出演作の脚本と向き合う時に

すっごく助けになると思います。

俳優の綾野剛さんは下積み時代に

脚本を読んでは映画を見て

映画を見ては脚本を読んでということを

5年間繰り返したと

以前インタビューで語られてました。

活躍されてる人ほど役者として

そういった地道な勉強をしているものなんですよね。

あと、できることなら脚本を読んでからその映画を見るのが一番なんですが

脚本どうしても手に入らないこともありますし

脚本のある無し関係なく、役者は映画たくさん見るべきだと思います。

ただ役者の方はただ闇雲に見るんじゃなくて

優先して見るべきジャンルだったり、見方というものがあると思ってます。

まず見るべきジャンルなんですけど

例えばヒューマンドラマみたいな

なるべく現実に近いストーリーの映画を優先して見るべきだと思います。

別にSFとかファンタジーとかからは学べないってわけじゃ全然ないんですけど

そういう非現実的なストーリーの芝居は

割と特殊で

演じる機会が多い日常的な芝居には

なかなかすぐには活かせなかったりするので

なるべく参考にしやすくて汎用性の高い

そういう現実的なストーリーの映画を優先して

選ぶといいんじゃないかなと思います。

次に見方なんですけど

まず一つの作品を一回しか見ないっていうのは

すごくもったいないことだと思います。

というのもやっぱり、2回3回と観ると

1回目には気づけなかった

発見だったり、学びっていうものがあるんですよね。

1回目はもちろん普段通り

ストーリーを追うように見ればいいと思うんですけど

2回目3回目はストーリーじゃなくて

出演者の演技により注目しながら見るといいと思います。

もちろん主演の方は出てくるシーンも多いので

自然と目が行くと思うんですけど

主演の方以上に

2番手3番手

もっと言うと

1シーン、2シーンしか出てこない役者さんの演技こそ

注目してみるべきだと思います。

というのも

最近になって役者を目指し始めた方にとっては

最初からいきなり主演を勝ち取るっていうのはなかなか難しいことなので

こういった出番がワンシーンだけっていうポジションを

まずは勝ち取りに行かないといけないからです。

でも良い映画はワンシーンだけしか出てこない役者さんの演技も

ものすごく上手いので

そこから学べることもたくさんあると思います。

さらにそうやって役者さんの演技を見る時に

自分だったらどう演じるかな?っていう視点でも見るべきだと思ってて

この作品のこの役を演じるキャストがもし自分だったとしたら

自分はどうやって演じていただろう?

という風にイメージしながら見るのもいいと思います。

なので皆さんも是非こういった視点で

一つの作品を繰り返し見てみると

そこからいろいろ学べることがあると思います。

役者が演技力向上のためにやるべきこと

次、3つ目は

一人芝居です。

一人芝居と言っても

実際に何をやればいいのと思われるかもしれませんが

これはいろいろをやりようがあって

まずは1つ目の脚本を読むっていう時と連動することなんですが

脚本で読んだシーンを実際に映画を見る前に

自分だったらどう演じるかなっていうふうに

できる範囲で自分で演じてみるという方法です。

もちろん複数人で演じてるシーンはなかなか難しいし

家で出来る事っていうのも限られてはきますが

一人が演じてるシーンとか

家の中でもイメージを持って再現できる一人芝居って

どの作品にもあると思うんです。

余談ですが

俳優の山田孝之さんは

家でやっている訓練の一つに

テレビに映る人を片っ端から真似てみるっていう事をしていると

以前インタビューで話されてました。

ドラマから映画からCMまで

本当にありとあらゆる人を真似てみるということをされてるそうで

本当に根っからの役者さんだなって感じますよね。

山田さんが作品ごとに全く違うキャラクターを演じられるのは

きっとこういう日頃の努力があってこそなんだろうなと思います。

それと一人芝居をする時にぜひやってみてほしいこととしては

スマホでもいいので

演じている自分を撮って、後で見返してみるということです。

なぜそれをやった方が良いかというと

特に芝居を始めたばかりの人は

自分が演じようとするイメージと

カメラに映っている自分のイメージ

つまりは他人が見たイメージというのが

違うからなんですよね。

皆さんも生まれて初めて自分の声の録音を聞いた時

え!自分ってこんな声してるの?って思われた経験

あると思うんですけど

芝居もそれと全く同じで

自分がやろうとする芝居と

他人が見た自分の芝居っていうのは

やっぱり最初は違うものなんですよね。

だから自分を映した映像を見たりすることで

自分はこう動くとこう見えるのか!みたいなことを

一つ一つ確かめるようにすると

徐々に自分の演じているイメージと

実際に見えてる自分のイメージの差を

なくしていけると思います。

一人芝居の訓練を積むことによって

実践で誰かと芝居をした時に活きるっていうのもあるんですが

もしまだ今は事務所に入っていなくて

これから事務所のオーディションを受けようと思っている方は

そのオーディションで「自己PRをしてください」とか

「何か特技を披露してください」というふうに言われる機会が

あると思うんですが

こうやって一人芝居を日頃からしていれば

そういう時に例えば

「〇〇っていう作品の〇〇のシーンの一人芝居をします」

という風に、披露もできますよね。

実際そういった披露ができる人は

何も披露しない人に比べて

間違いなく印象に残ると思います。

もちろん他に特技があって

それを披露するっていうのもいいと思うんですけど

もし自分が受けたいオーディションが

俳優部門のオーディションだったら

やっぱり審査員が一番見たいのは

〝芝居が出来るかどうか〟なんですよね。

例えば特技披露で

自分はスプーン曲げができます!って言って、やって見せたとしても

それはもちろんすごいと思うんですけど

審査員からしたら

「いや、すごいけど、それ、役者としていつ活かすの…?」

というふうに思われてしまいがちなんですよね。

それよりはやっぱり一人芝居を披露した方が

ちゃんと役者としての表現力っていうものを審査員に伝えられて

審査員からしても

この子はちゃんと芝居はできる子なんだなっていうふうに

思ってもらえると思うんです。

もちろんオーディションによっては

演技審査っていう機会を別で設けてるオーディションもあるので

芝居はそこで披露すればいいんじゃないの?と思う方もいるかもしれませんが

もし芝居以外に自分はこれといった特技がないぞ…っていう方とか

演技審査の時とは違う芝居もできるんだっていうことをアピールしたいという方は

いっそ自己PRで一人芝居を演じてみるっていうのも

僕はすごくアリだと思います。

そんなわけで一人芝居は日頃から取り組んでおくと

いろんなことに活かせるので

皆さんも是非やってみてほしいです。

役者が演技力向上のためにやるべきこと
最後、4つ目は

映像資料作りです。

先ほど、自分の芝居を見返す上でも映像で自分の芝居を撮ることおすすめですよとお伝えしましたが

次の段階では、これを他の人に見てもらう用として、本格的に作り込みましょう。

コロナ以降ですね、オーディションにおける書類審査で

この映像資料の重要性、すごく大きくなったんですよね。

やっぱり審査する側としても、映像資料がある人の方が伝わってくる情報量が格段に多くなるので

印象に残りやすいです。

映像資料は一人でも作ることできまして、一人で撮る場合はいわゆるモノローグという形式

要は一人語り的なそういう一人芝居で映像資料作ることができます。

モノローグでやる場合は、それこそ渋谷悠監督が出されているモノローグ集などおすすめですので

ぜひ活用してみてください。

もしそれでも一人じゃどうやって撮っていいかわからないという方

もしくは

撮るにしてもやっぱり相手役がいて

その方との掛け合いの方がやりやすいという方は

このチャンネルのメンバーシップのコミュニティでも

月に1回

映像資料の撮影会というものを行っておりますので

相手役アリのちゃんとした映像資料を用意したいという方は

ぜひそこで撮影させていただけたらと思います。

そんなわけで

役者が演技力向上のためにやるべきことについてお話ししてきたわけですけど

何か参考にしてもらえることがあったら嬉しく思います。

あと冒頭でもお伝えしましたが、なんだかんだ一番演技力向上に繋がるのは

やはり誰かと対面でお芝居をする演技レッスンや演技ワークショップです。

なので、なるべくならそういったレッスンやワークショップに参加して

その合間の一人の時間でですね

今日の動画で紹介させてもらったこと

やってみてもらえたらと思います。

ちなみに演技ワークショップはこのチャンネルのメンバーシップコミュニティでも

毎月開催しているので

そちらご興味あればぜひご参加ください。

(メンバーシップについてはコチラ)

そんなわけで

是非小さなことからでもいいので

挑戦していってください。

皆さんの演技力が向上して

商業映画やテレビドラマに出演できること

祈ってます。

というわけで

今回はこの辺にしようと思います。

これを読んで下さってる皆さんが

役者としてさらに活躍していってもらえることを

祈っています。

最後にお知らせです。

YouTubeのメンバーシップ機能を使った

役者さん向けオンラインサロンをやっております。

メンバーになって下さった方には

オーディションに送るプロフィール用

もしくはご自身のSNS掲載用の

宣材写真の撮影や

月に2、3本の映画の脚本配布

映画などのオーディション情報のシェア

メンバー限定動画の視聴

毎月違う映画監督を講師にお招きして行っている

メンバーの方限定の演技ワークショップの実施

映像資料の作成のお手伝いなど

様々なサポートをしておりますので

そちらご興味あれば

下記のURLからご参加下さいませ。

記事を最後まで読んで下さり

どうもありがとうございました!

木全俊太

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