役者としての実績が少ないなら、演技力よりも〇〇力が鍵
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どうも、木全俊太です。
今回も記事を読んで下さって、どうもありがとうございます。
今回は『役者としての実績が少ないなら、演技力よりも〇〇力が鍵』というテーマでお送りしたいと思います。
僕は以前芸能事務所でマネージャーをしていたことがありまして、今回の記事でも、その頃の経験から皆さんにお伝えしたいことをシェアさせていただけたらと思います。
はい、というわけで今回は
『役者としての実績が少ないなら、演技力よりも〇〇力が鍵』というテーマでお送りしたいと思います。
もう結論先に言っちゃうんですけど、それは『気に入られ力』です。
『気に入られ力』なんて言葉無いし、僕が勝手に作ったんですけど、この『気に入られ力』っていうのはその言葉通りの意味なんですが、役者としてだけじゃなくて、これがある人はすごく人生得すると思います。
でも特に役者さんはすごくこれが大事だと思ってて、というのも芝居の世界って高校入試とか大学入試と違って、演技力にしても個人個人明確な点数が出るわけじゃなくて、演技力以外の要素もキャスティングには関わってきます。
その演技力以外の要素もいろんな要素があると思うんですけど、その一つの要素にこの『気に入られ力』もすごく入ってると思うんです。
要は、“いかに応援したいと思ってもらえる人になれるかどうか”、“この子と仕事がしたいと思ってもらえるかどうか”っていうのが大事ということです。
最近何名かの監督さんとお話しさせて頂く機会があったんですけど、それぞれ表現の仕方は違いましたけど、共通してこの、“何とかしてあげたいと思える人としての魅力”は皆さん大事だとおっしゃってたなーって思ったんですよね。
これはすごく言葉にするのは難しいし、どうすれば身につくかっていうのは一概には言えないんですけど
例えばですけど、これもこの前主催してるワークショップで監督さんから聞いたお話なんですけど
映画監督は皆さんやっぱり自分の作品にすごく誇りを持っていて、あまり多くの認知はされていない初監督作品であっても当然ですがすごく愛着を持っているものです。
だからこそワークショップとかで知り合った役者から「〇〇監督のデビュー作のここが自分はすごく好きで!」みたいに言ってくれる役者はやっぱり嬉しいものなんですよね。
もちろんそれは媚びを売った方がいいという単純な話じゃないんですけどね。
監督は人を見るプロですから、この子本心で言ってくれてるのか、ポイント稼ぎで言ってるのかなんてすぐ見抜きますから。
でも本当にその監督と仕事がしたくて、監督の過去作ちゃんと見てる人は、その映画に対する自分の感想もちゃんと語れますし、そうやって自分の作品の感想を言ってくれる役者はやっぱりなんだかんだ嬉しいものだと思います。
監督もなんだかんだ人ですから、自分の作品に出てもらう役者を決める時に全く“情”の要素入らず、全てのキャスト決める監督はいないんじゃないかなって思います。
もちろんプロデューサー主導の企画で、主役やメインキャストは早い段階で決まってるという場合でも、例えばワンシーンだけ出てくる役者で、「監督、誰か候補となる役者いますか?」とプロデューサーから問われた時に「アイツを現場呼びたいな」って思う役者っていうのは、役者である前に、人としてすごく好感もてる役者だったりすると思うんですよね。
でもここで勘違いしちゃいけないのは、あくまで芝居も信頼を受けるぐらい出来る子っていうのが大前提ですけどね。
逆に言えば、そういうひたむきに演技力磨いてきた役者さんは、それがお芝居にも現れてますし、当然監督もその人の芝居見れば、その人がどういう意識で演技と向き合ってきたか分かるものなので、それが何よりこの子をキャストとして現場呼びたいって思ってもらえる要因になると思います。
他にもいろんな監督がどんどん成長していく役者の共通点として挙げられていたのは、大きく三つあって、素直で、謙虚で、貪欲な子だとおっしゃってましたね。
やっぱり成長の早い役者さんは監督とかに、「こういうことをやった方がいいと思う」って言われた時に、すぐに行動に移してみる素直さがあるし、監督だけじゃなくて、たとえ年下の役者仲間からもアドバイスをもらおうとする謙虚さがあるし、そして一緒に仕事がしたいとこの監督の作品に出たいとそう思う監督さんには、暑苦しいぐらいに、自分はあなたの作品に出たいんだっていう熱意を伝えられるだけの貪欲さを持っていると思うんです。
それとプラスして、自分の役者としての夢や目標が明確にあって、それを叶えるために、日頃からちゃんと演技力磨く努力をしているということですね。
これも何名かの監督さんがおっしゃってて意外だったのが、監督はSNSのフォロワー数は大して見てないっていう人がほとんどだったんですよね。
フォロワー数多いけど、芝居全然惹かれない役者より、フォロワー数少ないけど、なんならSNSやってないけど、芝居がものすごく魅力的っていう役者の方が断然使いたいっていうことを皆さんおっしゃってて、それはなるほど実際そうなんだなって意外に思いました。
要するに監督さんも、自分が売れたい一心で、過去作知らないのに、売り込んでくる役者さんとか、演技の勉強そっちのけで、とにかく映える写真SNSにアップすることしかやってこなかった人とか、そういう表面的なことしか目を向けてこなかった、ちょっと言葉悪いですけど、薄っぺらい役者さんじゃなくて、本当に作品に出たいんだっていう思いが言葉だけじゃなくて、行動にも、お芝居にも、ちゃんとにじみ出てるような、そういう芯のある人と、監督も仕事がしたいということなんだと思います。
ある監督さんが言ってたのは、演技力が乏しい人ほど、「演技力が全てじゃない」と言っていると、それはつまり、自分の演技力不足を認めたくないからだと、「演技力があっても駄目」なんて言葉は死ぬほど演技の稽古を積んできたやつがようやく言えることだっておっしゃってて、すごく深いなって思いました。
厳しい意見ですけど、実際ほんとその通りだと思います。
それを踏まえた上で、ちゃんと演技の稽古数年しっかり積み重ねた上で、さらに役者さんがその先やるべきこととして、営業があると思うんですけど、営業する時もガツガツいきすぎると、それはそれで引いちゃう監督もいるので、その辺りのさじ加減は考えないといけないとは思うんですけど、とはいえ、いくらその監督の作品に出たいと強く思ってても、さすがに実際に監督と会わないと、その熱意も伝えようがないので、本気で作品出たいと思う監督がいるのなら、その監督のワークショップ参加するとか、もしワークショップやられてない監督なら、その監督が何か舞台挨拶とかに、登壇する機会があるか調べて、その上映観に行って、勇気出してその感想を伝えてみるとか、そういう努力は演技の勉強と並行してやるようにすると、すごく良いと思います。
あのムロツヨシさんも、今でこそ知らない役者さんいないぐらい有名だと思うんですけど、まだ無名の頃は、いろんな舞台でキャリア積むかたわら、映画監督への営業もすっごくして、そうした努力が、本広克行監督や福田雄一監督らに響いて、監督に気に入られて、現場に呼んでもらえる機会が増えていったと聞きます。
これもムロツヨシさんが『気に入られ力』を持っていたからだと勝手に思ってます。
なのである意味、無名から本気で有名になろうと思ったら、見栄とかプライドとかそういった類は捨て去る必要があるかなって思います。
そんなのみっともないとか、そこまでするのは恥ずかしいとか、そういう変なプライドというか、こだわりがその人の成長の一番の障害だなって思うんですよね。
だからチャンスが来るのを待つんじゃなくて、自分からそれを探す為に、とにかく動くこと。
そしていざ目の前にチャンスが現れた時に、それを掴めるだけの実力も並行して磨くこと。
それが何より大事だと思います。
ムロツヨシさんもユースケサンタマリアさんに、「本気で変わりたいのなら、バイトしてる場合じゃないぞ」と言われて、そっから火がついて、人にお金を借りながら、とにかく監督と会いまくってた期間があったと以前聞いたことがあって、本当に本気で変わろうと思ったら、それぐらいの覚悟が必要なのかもしれないなって思いますよね。
というわけで今回は、役者として必要な能力として『気に入られ力』があるんじゃないでしょうか?というお話をさせて頂きました。
他のどんな業界の仕事にも共通することだとは思うんですけど、やっぱり一緒に仕事する仲間っていうのは、能力もさることながら、この人と一緒に仕事がしたいって思えるような、人間的魅力もすごく大事だと思います。
だからもし、「自分にはそれほどの実力がなくて…」という人は、変な見栄とかプライドは今すぐ捨て去って、自分がこの監督の作品に出たいと思う監督がいるのなら、その監督の過去作全部見て、今のこのネット時代、その監督とコンタクト取るのは全然不可能じゃないと思うので、その監督に会いに行って、弟子にさせてもらうぐらいの勢いで売り込むこと。
そこまで自分はできないと思う人もいるとは思うんですけど、一度冗談抜きでトライしてみてもらえたらなって僕は思います。
もちろん有名な監督ほど、演技力や実績、シビアに見られるとは思うんですけど、監督の中には、特にまだ駆け出しの新人監督さんは、実績よりもその役者さんの熱意に突き動かされて、一緒にやりましょうとなる場合もおおいにあるはずなので、そういった踏み込んだアクション、ぜひとってもらえたらなって思います。
というわけで、今回はこの辺にしようと思います。
これを読んで下さってる皆さんが役者としてさらに活躍していってもらえることを祈っています。
最後にお知らせです。
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記事を最後まで読んで下さり、どうもありがとうございました!
木全俊太
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