エルジア谷において唯一の城壁都市であるブリンドルは、
定住者約9000名、夏の商業期にはその倍の人々が都市を行き交う、
活気溢れた場所である。

谷の東西を結ぶ交易路は「あかつき街道」と呼ばれ、
また北の海沿いに乱立する都市国家群へ向かう道を「ドワーフ街道」と
人々は呼ぶ。

無人の荒野が続くエルジア谷においても、
豊富な水源と肥沃な土地、これらの交易路が交わる場所に
人々が定住したのは当然の成り行きであろう。

街の北部を流れるエルジア河沿いにはブドウの果樹園が並び、
南部には広大な小麦畑が広がっている。
グルメな人物であれば、ブリンドルは高級ワインとチーズの名産地
である事を知っているだろう。

この街を治めるはケルデン・ジャルマース男爵。
谷の歴史を知らぬ者は彼の称号について疑問に思うだろう。
かつて谷を支配した古の王国が滅びし現在においても、
ジャルマース家は幾代にも渡りこの地を統治し、失われた王家から
戴いた称号を今も守り続けている。

ジャルマース卿の評判も悪くは無い。
彼は強く、慈悲深く、公正であるともっぱらの噂である。
彼の軍隊である「獅子隊」もよく訓練され、よく治安を維持している。

しかし順調に見えるブリンドルも、内外に多くの問題を抱えている。
東の異国は友好的な素振りを見せながらも谷の支配を常々目論んでおり、
街の有力者達は己の私欲を優先させ、いつ領主を裏切るかわかったものではない。

【データ】
名称：ブリンドル
サイズ：小さな都市
人種割合：人間85%、ドワーフ6%、ハーフリング2%、その他
アライメント：中立にして善、秩序にして悪
政治体制：君主制
特質：戦略要地
売買：アイテム価格無限回購入上限4,400、最大アイテム価格25,000、6レベル呪文

【著名人】
ケルデン・ジャルマース男爵 / ブリンドル領主
レディ・ヴェラッサ・カール / 街の大富豪、参議
サー・ラース・ウルバース / 獅子隊の隊長
赤のイマースタル / 谷で一番と噂されるウィザード
金毛のトレドラ / ラサンダー神殿の高位クレリック