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【場所】ウォムフォード

エルジア谷の北端、湖の水を海へと注ぐ石洗川を渡る場所にこの町はある。
人口およそ300名余、豊穣の女神ショーンティアを奉る神殿と、
小麦を挽く為の立派な水車小屋がこの町のシンボルと言えるだろう。

町から少し離れた北の丘には、この一帯を統治するアイアンフォード卿が
住まう砦が鎮座し、河の向こうを監視している。

谷に定住する者の間では、ウォムフォードの印象は「美味しいパイ」で
ほぼ共通している。
年に一度、収穫祭の日に旅行者にも振舞われるパイ・コンテストは
谷の内外からご馳走を求めて多くの旅行者がこの町に集う為だ。

数十年ほど前までは、この町は現在の1/3にも満たぬ小さな集落であった。
先代当主であるウルリッヒ・アイアンフォードがその座に着くと、
彼は西国の王宮で学んだ知識を次々に実践する。
町に船着場と倉庫を作り、技師を雇って水車小屋を建設し、人々の為に
公共の焼き釜を造りさえした。

アイアンフォード家は代々守った家財の殆どを失ったが、
ウォムフォードは下流の都市国家への水運と安定した農作物の生産により
徐々に活気を得て、定住者は倍増し、入植者にとって魅力ある場所となったという。

現当主であるハリック・アイアンフォード卿はウルリッヒの実子であり、
正統な後継者である事はブリンドル男爵からも了承を得ている。
しかし人々は、彼が偉大なウルリッヒの死後、村が困難な状況にあっても尚
故郷へ戻らなかった事を知っている。

ハリックに対する噂は様々である。
彼をただの放蕩息子だと揶揄する声もあれば、父譲りの厳格な人物と評される事もある。実際の所、会ってみなければわからないだろう。

【データ】
名称:ウォムフォード
サイズ:小さな町
人種割合:人間90%、ドワーフ3%、ハーフリング2%、その他
アライメント:混沌にして善、真なる中立
政治体制:君主制
特質:なし
売買:アイテム価格無限回購入上限500、最大アイテム価格2,500、3レベル呪文まで

【著名人】
サー・ハリック・アイアンフォード / アイアンフォード砦城主
ダリル・マグナッソン / ウォムフォード徴税人、代目
ダーラ・スピューマ / ショーンティア神殿のクレリック