記憶 5歳

思い出したこと。
5歳ごろの記憶。

集団予防接種の会場に母親に車で連れられた時のこと。

注射が嫌いな私。会場の駐車場に着いて、注射を打たれるとわかった私は大声で「行きたくない!」と叫んで車から降りようとはしなかった。

母親は車から降ろそうと一生懸命に私を引っ張った。

当時の私にしてはめずらしい行動だと思う。本当になかなか我儘を言わない子で聞き分けの良い子だったから。自画自賛できるほど賢い子だった。

そんな自画自賛できる賢い子でしたが、注射が非常に嫌いなので、大声で叫んで車から離れまいと必死に抵抗した。

その時の私の気持ちはいまだに覚えている。

「たまには他の子のようにギャーギャー言ってもいいよね。これぐらいいいよね。妹だって家でギャーギャーいっているじゃん。注射が嫌いだってお母さんだって知っているじゃん。あー、我儘言うって気持ちがいい。気持ちがいい。子どもだから他人から見たら「注射が嫌いな子供」と「お母さん大変ね」としか見られないだろう。本当に本当に気持ちがいい。」

こんな感じ。ギャーギャー叫ぶ自分がいながら、頭の後ろでは同時にこんなこと考えていた。

まじで当時は周りに比べて賢い子だったんだと思う。精神年齢が上だったのかな?なんだろ。


で、今、近所で2歳ぐらい男の子がお母さんに反発してギャーギャーやっているけど、気持ちがいいんだろうね。どっちも頑張れ!

なんで「♡」はスキという表現になったのだろう。