40代オバサンの骨折日記4「転院」(骨折7日目)

3月14日(木)、N病院へ転院の日。夫が昼からどうしても休めない仕事のため、義姉に転院先で待機してもらい、バトンタッチしてもらうようお願いしておいた。朝から夫に来てもらい退院手続きを済ませて予約してもらっていた介護タクシーに乗り込んで移動。ほんの一瞬だけど久しぶりに外の空気を吸った。天気も良く、少し暖かくなってきている気がした。車椅子ごとタクシーに乗せてもらい、片道約40分かかる転院先まで送ってもらった。料金はもろもろ込みで8000円近くかかったが、仕方ない。

到着後、転院の手続きを済ませて病棟へ。ここは4人部屋で、わたしのベッドは南向きの窓ぎわだった。前の個室とちがって使える空間はかなり狭いけれど、9階でとても見晴らしが良く、目の前が大きな公園なので景色も良い。バタバタといろいろな書類の説明を受けてサインしたり、荷物を棚に片付けてもらったりしている間に夫が出勤する時間になり、仕事へ向かった。

この病院は前のところと違って、いろいろなものを自分で用意しなければならない。事前に電話で聞いていたので、とりあえずすぐに必要そうなものは夫に家から持ってきてもらい、家になかったものは義姉に病院のすぐ近くのショッピングモールで買い出ししてもらった。 

そうこうしているうちに主治医の先生が来られて、簡単に説明をしていただいた。優しそうな先生で、ニコニコしながら、「レントゲンの写真みたけど、結構ひどいね、かなり重症だよ〜。」とおっしゃった。ニコニコしながら言われるとあまり実感がわかない。つられて、「そうですかー、よろしくお願いします。」と明るく答えてしまった。手術は3月20日で、詳しい説明は月曜日に、ということになった。大きな総合病院だからベッドの空きも手術の予定もなかなかすぐにとはいかないようで、仕方がない。

その後、レントゲンやCT、心電図などの検査をひと通りする。付き添ってくださった介護士さんはとても明るく元気な方だった。看護師さんたちも明るく親切で優しい方ばかりで、ホッとした。きちんといろいろなことの説明もしてくれるし、こちらの質問にも丁寧に答えてくださるし、前の病院の雰囲気とは全然違って、安心感がある。早く手術した方が良いかも、とちょっと思ってたけど、いろいろな意味でこちらに転院してきてやっぱり正解だったと思った。

こちらの病院では、エコノミー症候群予防の注射はなく、そのかわり健康な方の足にストッキングみたいなものをはかされた。できるだけ指を動かすように言われた。前の病院では一度しか巻き直されなかった右足の包帯は、こちらでは毎日確認して水膨れができないように看護師さんたちがしっかり見てくれた。水膨れができてしまうと治るまで手術が延期になってしまうそうだ。そんなこと、前の病院ではひとことも聞いてなかった。

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