40代オバサンの骨折日記3「入院生活」(骨折4日目)

3月11日(月)、ようやく病院の雰囲気に少し慣れてきた。痛み止めが効いているのか、それほど痛みもなく、車椅子で自力でトイレも行けるし、部屋でネットを繋いで、ずっとみてきた今期のドラマの見逃し配信や、Amazonプライムで昔のドラマを見たり、本を読んだりして過ごせるようになった。

ただ、わたしが入院した病棟には、かなりの高齢のお年寄りしかおらず、起きている間中なにかを叫んでいる人がいて、夜中にその声が聞こえてくるのはちょっとした恐怖だった。精神障害か認知症かわからないが、気の毒だとは思うけれど、「助けて〜、誰か来て〜、死なせて〜、痛い〜」というのがずっと聞こえているとやはり憂鬱な気分になってしまう。幸い個室だったので、ドアを閉めてもらうとあまり聞こえなくなるので助かった。ところがドアを閉めていると、このドアを車椅子で自力で開けるのが難しく、トイレのたびに結局ナースコールしないといけなくなり、気を遣ってしまう。体は元気でおそらく入院患者の中ではいちばん若いので、できるだけ看護師さんの手を煩わしたくないと思うけれどそうもいかず、申し訳ない気持ちになる。

この日は初めてのシャワーの日だった。厳重に右足をビニールで覆い、介護士さんに付き添ってもらってシャワー室へ。銭湯や温泉などで他人に裸を見られるのに慣れているせいか、お風呂を手伝ってもらうのはオムツを変えられるよりは恥ずかしくなかった。椅子への移動や着替えを一部手伝ってもらわないとできないけれど、体や髪を洗うのは自分でなんとかできた。最後に介護士さんが暖かいお湯を背中に何度もかけてくださって、とても気持ち良かった。

夕方スタッフの方が来られて、次の病院への転院が木曜日に決まった。

それから、保険の支払い手続きをしなければと思い、入っていた県民共済に連絡して必要な書類を病院に送ってもらうことにした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?