40代オバサンの骨折日記14「傷口確認・病院で不在者投票」(骨折28日目/手術後15日)

4月4日(木)。リハビリから帰ると新しい患者さんが増えていた。認知症の方で、ずっと「いたい」とか「うんち出る」とか「わたし悪いことしてない」とか自由に口走っている。退院まであと3日間、どうにか我慢してやり過ごすしかない。

日曜日に行われる統一地方選挙に向けて、入院中の患者の病院内不在者投票があった。病棟内にある食堂に簡易投票所が設けられ、事前に申し込んでおけばここで投票できる。県議会議員と市議会議員の2つの封筒を渡され、中にはさらに封筒があって、その中に投票用紙が入っている。松葉杖なので、食堂の椅子に座って記入し、それぞれをまた封筒に入れ、一番上の封筒に記名して箱に入れてもらう。初めての入院で、なかなか貴重な経験ができた。

一昨日は、隣の苦手だった患者さんが退院して4人部屋に2人となり穏やかに過ごしていたら、婦長がやってきて、男性患者が増えたのでわたしたち2人を別の部屋に移動させてこの部屋を男性部屋にすると言ってきた。えー!もうすぐ公園の桜が満開になるのに…せっかく静かに穏やかな気持ちになっていたのに…。お昼ごはんのあと、早速お引越しとなった。引越し先は西陽があたる部屋で、窓からは遠くまで続く住宅街と、目の前には小さなショッピングモールが見えた。先におばあさん2人がいて、向かいの人は方言がきつくて品のないおっさんみたいな口調で誰にでもタメ口でよく喋る人で、看護師さんやら麻酔の先生やら薬剤師さんやら、来る人来る人つかまえては治療に関係のない自分の話を延々とし、聞いているのがしんどくなるタイプの人でかなりげんなりした。

昨日は手術から2週間で、血液検査とレントゲンを撮った。夜には先生がいらして、今のところ順調ということで、ようやくガーゼ交換と傷口の確認をした。どうやらわたしの主治医の先生はかなり慎重で独特の方らしく、看護師さんたちもあまりいろいろ勝手にできないようなので、先生を信じて待つしかなかったけれど、とにかく順調に経過はしているようなので良かった。足首から上に内側も外側も両方に手術の傷跡があり、外側の傷はほぼきれいになっていた。内側はすこし水ぶくれの痕があったようで、何かパッドのようなものをあてられて、その上から包帯でまかれた。シーネの固定は術後4週間ということなので、まだあと2週間はこの状態だけど、まぁ一歩前進したようで良かった。突然先生が、もういつでも退院して良いよと言われ、びっくりした。夫の仕事の都合があって、日曜日に退院させてもらうことにした。やっと家に帰れるー!とはいえ、足の甲の痺れは取れず、不安。ビタミン剤が追加された。

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