40代オバサンの骨折日記12「入院中の出来事や暇つぶしなど」(骨折23日目/手術後10日)

3月30日(土)、もう夜中も見守ってもらわなくても、ひとりで松葉杖でトイレに行けるようになった。ほとんどナースコールする必要がなくなって、少しホッとしている。

昨日は朝から前の公園で何やら撮影をしていた。最初は看護師さんたちもたいしたことない地方のCMか何かだろうと話していたけど、スタッフもたくさんいるし、リハビリから戻ってきたら散水車で雨まで降らせて同じシーンを何度もやっていたので、これは結構大がかりなドラマか映画だなと思い始めてみんな窓際に見に来ていた。こんなところにまで、かすかに「ようい、スタート!」という声も聞こえた。昼から友達がお見舞いに来てくれるというので、来る前に撮影現場を見てきてもらうようお願いした。どうやら映画の撮影で、詳しくはまだ何も言えないとのことだった。今日になって、看護師さんたちの情報によると、今絶賛売り出し中の俳優K村T海さんだったようで、さらに超人気俳優のSさんや、アイドルのHさんもいたという情報まで!上から見ていたけど、顔まではさすがに遠すぎて見えなかったから、とても残念だけど、退屈な入院生活にちょっとウキウキワクワクを与えてもらえて楽しかった。

今日は許可が出たので、術後初めてのシャワー。サッパリスッキリした。術後シーネの長さがほんの少しだけひざ下になったので、なんとかギリギリ自分で着替えもできるようになった。ただなぜかシーネが2枚重ね?で主治医の先生の独特の成形でとてもかさばっていて、病院で借りられる病衣のズボンが3Lでも入らない。たまたま家ではいていた無印良品の部屋着用のゆったりスエットならはけたのでなんとか助かった。持ってきてもらっていて良かった。

公園の桜が咲き始めて、お花見している人がいた。斜め向かいの糖尿病の人が、食後の運動で外に桜を見に行ってきたといって写真を見せてくれていたけど、その人は数日前に退院してしまった。隣の感じの良いおばあさんは別の病気が見つかって別の病棟に移動してしまい、そのあとに来た人は糖尿病の患者さんだけど、なんというか話し方が丁寧だけど苦手な感じで、思い込みが激しいのか人の話をちゃんと聞かないので同じことを何度も話していて、聞いていてしんどくなってくる。声のトーンや話し方って大事だなぁと思った。向かいのおばあさんは品の良い感じの静かな方だけど、毎朝お見舞いに来る旦那さんの話を聞いていると、あーこういうおっさんおるよね、という感じでイラッとさせられる。お年寄りだし仕方がないが、ごはんを食べるときもクチャクチャと嫌な音をさせるので、憂鬱になってしまう。たまに来る孫たちがまたやかましく、走り回って奇声を発するのでドキッとさせられる。カーテンで仕切られてはいるけど、物音や声は遮ぎれないので、一日中苦手な人の会話や音が聞こえて来るのはかなりのストレスだ。わたしも気を付けないと。こういうとき、タブレットとwifiがとてもありがたい。音楽を聴いたり映画やドラマを観たりして自分の世界に入れば、周りのことは気にならなくなる。良い時代になったものだ。

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