40代オバサンの骨折日記21「演奏活動を再開!」(骨折50日目/手術後37日)

4月26日(金)、シーネが外れてリハビリが始まって1週間経った。昨日がGW前最後のリハビリだった。リハビリといっても内容的にはPTさんによるマッサージとストレッチがほとんど。でもこれがとっても重要。ぱんぱんになって固まってしまった足首や甲を揉みほぐして癒着を少しずつとりながら可動域を増やしていかないといけない。体がもともと硬いのもあるけれど、なかなか自分で足先のほうをマッサージするのが難しい。ましてや足の甲のストレッチとなると、かなり前かがみでないとできないし、まっすぐに思うように力を入れられない。チカラ加減も難しくて、結構痛いところまでやらないといけないけど、なかなか自分では我慢できずに力をかけにくい。本当は朝夕と1日2回くらい通いたいくらいだ。休んでいる間にまた硬くなってしまわないように、お休み中は夫にお願いして、1日1回はやってもらうようにするしかない。

一昨日は、GW後半のダンスのパーカッション伴奏のリハーサルに久しぶりに参加した。新曲はまだ何も手をつけられてなかったので、とりあえずなんとなくやれるかどうかを確かめて、既存の曲も右足が使えない状態でどれだけ違和感なくできるかを確認した。残り少ない日数で、GW前半は別のバンドツアーがあるから自主練する時間がほとんどないけどやるしかない。

GWの演奏ツアーに向けて、区のボランティアセンターへ行って車椅子を借りた。松葉杖で人混みを歩いたり長距離を歩いたりするのはかなり厳しいし、体力温存のためにも車椅子がやっぱり必要。一時的なケガなどで必要な場合は、原則1か月無料で貸してくれるので、本当にありがたい。これでどうにかGWは乗り切ろう。松葉杖で歩いてみて初めて足が不自由なことがどれだけ大変か思い知らされた。ほんの少しの距離がどれだけ遠く感じることか。片脚が不自由だとほかのところへの負担が大きく、すぐに疲れてしまう。最近では街中のベンチも減ってしまって、少し休憩したいときでも座って休めるところもほとんどない。一見バリアフリーが昔より進んで車椅子で行けるところも増えているように思えるけど、ほんの一部分だし、その場所まで行く道中は全然ダメだったりする。高齢化社会でどんどん体が不自由なお年寄りが増えていっているけれど、いろいろな公共の場でいわゆる"排除アート"と言われるホームレス対策のような人に優しくないデザインのベンチが増えているのはどうしてだろう。自分たちで未来の自分の首をしめているように思える。杖や補助がいるような状態で歩くようになったとき、街中に休憩できる場所がないと、出歩くことがどんどん億劫になって、ますます寝たきりや孤独死が増えそうな気がする。怪我をして、本当に人に優しい街ってどんなだろうと考えたり、困っている人がいたら助けたり見守ったりできる人になりたいと思うようになった。


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