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春の伊豆「坐漁荘」へ 〜 露天風呂付きの部屋と充実の食事と

伊豆は暖かいので…

かれこれ何十年も住んでいていまさらですが、東京って全国的にも桜の開花が早い地域なんですよね。ソメイヨシノだと関東の中でも一番に都心で開花します
でもなんとなく「伊豆は温暖だし東京よりも早いだろう」とずっと思い込んでいました。実際、河津桜の印象も強くて
で、昨年3月の半ばに「伊豆に花見に行こう」と出かけたのでした。温泉もあるし、きっとおいしい酒と肴もあることでしょう

電車旅ならではの朝から乾杯

東京駅から新型車両が登場した特急踊り子に乗り、車内では早くも桜色のスパークリングワインで気分を盛り上げます
コロナ禍でなかなか思うように行動できず、ちょうど年明けからの緊急事態宣言がもうじき完了となる見込み、というタイミングでした。車内も空いてはいましたがそれなりの賑わい
JRからそのまま伊豆急に乗り入れ、到着したのは伊豆高原駅です。この駅の正面には桜並木があることで有名で、そこには満開の花が…あるはずでした

下車したら、まずはこれ撮りますよね

いえ、全然早かったです
あとで現地の人に訊いたところ、「東京よりも1週間ちょっとは遅いよ。ここの桜は樹齢が高いので時間がかかるんじゃないかな」とのこと
樹齢と開花タイミングに本当に関係があるのかは未確認ですが、とにかく満開を楽しむにはいささか計画が早かったようです(ちゃんと調べればわかることなんですけどね)

咲いてません…

酒と肴を求めて

さて、事前の調査で、この駅から徒歩10分ほどの場所には「伊豆高原ビール」の直営レストランがあることがわかっていました
ちょうど昼時ですので、ランチはそちらで、ということでてくてくと移動です。桜には早い(そして河津桜やヒガンザクラには遅い)とはいえ、木々の間を歩くのは気分が良いものです

わずかに咲き始めた桜を愛でつつ歩く

広い道に出て少し歩き、めざす伊豆高原ビールが…飲めませんでした。なぜか本日定休日の看板が
休日は事前に調べてあったんですけどね。もともとの休業日がWEBサイトに反映されていなかったのか、どこかのタイミングでかわっていたのかは不明ですが、やられました

休んでいるものはしかたありません。土地勘などありませんからGoogleマップでお店を調べます。すると、線路を挟んで駅の反対側にいくつか候補が見つかりました
仕切り直しです。線路沿いの菜の花なんかを眺めつつ20分ほど散歩して「本家鮪屋」に到着。ちゃんと「営業中」になってます。良かった

鮟肝やねぎま串、そして刺し盛り。そして「今年も入荷しました 純米原酒 池」のポスターが。ありがたくいただきます。最後は握りを3貫ほどつまんでごちそうさま(鮪屋なんだからマグロたくさん食べないとね)

本日のお宿は「坐漁荘」

新型コロナウイルスの感染拡大のずっと前から、私たちの旅では「部屋にお風呂があること」はけっこう重要でした
大浴場も嫌いではないのですが、どうしても他のお客さんと一緒になるし、中にはお行儀のよろしくない人や騒がしい人もいます。そもそも混んでいる場所や大声は苦手ですので、お風呂も自分たちだけでのんびりできるのが一番

あとはもちろん、食事がおいしそうであること。部屋食にはあまり拘りません。むしろこちらの食事ペースにかかわらずどんどんと持ってこられるよりも、様子を見ながら進めていただけるほうがありがたい
今回のお宿は、そんな条件で見つけた「ABBA RESORTS IZU - 坐漁荘」です

どうやって見つけたのかは忘れちゃいましたが、まあたぶん「伊豆高原 温泉 内風呂」とかで検索したんじゃないかと。なんとなく目星がつけば、宿泊記の動画とか、いろいろと出てくるのは助かります(そのぶん、事前にわかり過ぎちゃうのも良し悪しですけど)

お風呂付きが条件ですので、選んだのは本館の客室ではなくヴィラ
プールとジャグジー付きなんてのもありましたが、3月に泳ぐわけでもないのでプールなし。ヴィラの中ではお安いほうですが、それでも寝室スペースとリビングがわかれていて、たぶん70㎡以上あってうちより広いくらいです

たった一泊の宿ですし、部屋の中で起きてる時間なんてせいぜい6〜7時間かそこらなんですから、実際にはそんなに広い必要なんてないんです
けど、その短い時間、何もせずにお風呂でボーッとしてたり、だらだらとビール飲んでたりするのが楽しい。部屋のすぐ前には木々もあって小鳥も遊びに来てくれます。快適なお部屋は、旅の満足感を底上げしてくれると思うんですよね。予算次第ですけど
何か明確な目的のある旅ならば部屋の優先度は下げられますが、どこかを観光する拠点としてではなく、ただ寛ぐためなら、部屋には少し予算を厚めに

フレンチコース、いただきます

夕食はヴィラから少し敷地内を散歩して、本館向かい側のレストラン「やまもも」でフレンチのコースをいただきました
他にも和食と鉄板焼きが選べるのですが、このたびでの二泊目では和食の予定でしたので、こちらでは洋食を選んだのですが、おなじ「やまもも」での鉄板焼きも捨てがたかったですね。次回はぜひにと思います

少しだけ早めについたところ、まずはビールを出してくださいました(ほかのも選べます)。こういうサービスはありがたいですね
アミューズからオードブル、サラダ、スープ、魚料理、グラニテ変わりのブドウ、そして肉料理としっかりいただいておなかいっぱい。でも、デザートと焼き菓子までちゃんと食べちゃいました

お酒も一皿ずつにあわせてワインをグラスで選べるのがありがたく、とくにポワソンとはオススメに従って途中で日本酒を挟んだりもして大満足です。相談すればこうして思いがけない変化球を投げてくださるのも、うれしいポイントです
食事時間はたっぷり3時間半、本当にのんびりできました(われわれはいつも食事がゆっくりで、お店にはいささかご迷惑かも)

満腹だったので1時間ほど本館の庭園などを散歩してから部屋に戻り、ゆっくりと温泉に浸かりながらビールを一杯(また飲んでる)、思えば移動と食事と入浴しかしていないような一日でしたが、実に充実した気分で就寝

朝は急がない

たっぷり食べて飲んでぐっすり眠ったら、翌朝は6時過ぎに爽やかに目が覚めます。お天気も良くてこんな宿にいるのに、寝ていてはもったいないと身体もわかってるのでしょうか
さっそくお風呂に入ったり、ベランダで朝からスパークリングワインを飲んだり。旅先での「朝シャン(朝からシャンパーニュ)」は最高

朝食は夜と同じ「やまもも」にて
温泉旅ってお風呂に浸かるくらいしかしてないのに、なぜこんなにごはんがおいしいんでしょうね。サラダもフルーツもスープもパンも、そしてオムレツも、どんどんと身体に入っていってくたびれた細胞を置き換えてくれてる感じ(実際には脂肪細胞が膨らんでるだけでしょうけど)

部屋に戻ると、また正午のチェックアウトギリギリまで温泉に浸かりながらだらだらと過ごします。そう、朝から慌ただしくチェックアウトして観光へ、という発想はないのです
海外旅行中でさえ、時間の決まった予定でもなければホテルの部屋をあとにするのは10時か11時にはなるのです。ましてや温泉露天風呂のあるこの快適な部屋があれば、慌ただしい観光なんて二の次です

すっかりと寛いで、時間ギリギリにチェックアウト、そして駅まで送っていただきました
さ、二日目のランチは、昨日のリベンジです…が、長くなりましたので今回はこのへんで
翌日は、こちらでどうぞ


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