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Nice 3月初旬のニースの週末備忘録 : 国際結婚と“音”

フランスのホテルは、街に限らず、5つ星でない限り、客室にバスタブは完備されていない。むしろ、4つ星ですら半分どころか大半がシャワーだけだったりして、予約時にその確約が取れなかったりすることも。

真冬でもない限り、シャワーだけでも特に不便は感じないけれど、部屋にいる時間が長い滞在の時は、私にとってはバスタブ完備は譲れない条件のひとつで、天気予想が雨だった今回も同じ。

だから、3つに絞った候補のホテルの中から、バスタブ付きを確約してくれたここにした。この頃は、ネット予約が当たり前とはいえ、私は必ず事前に電話して、フロント係の声の感じ(慇懃無礼か親しみが込められているかなど)を確かめている。フランス人の夫に礼儀正しいからといって、必ずしも万人に同じとは限らないから。もっとはっきり言うと、華奢なアジア人女性に失礼な態度をとる人は残念ながら存在するので、なるべく出くわさないように生きている。

そんなわけで、到着した時も、なんとも快活でテンポの良いフロント係に迎えられ、気持ちのいい滞在が始まった。

週末だろうが、ノートパソコンが相棒な夫が画面に向かっている間、ゆったりとバブルバスを楽しんだ。

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メルキュールホテルは、ちょっとした街ならいくつもあって、それぞれ趣が違う。内装リニューアルはどんどん進んでいるし、プロムナード・デ・オングレのここは、広めのスペース取りの中央に太い柱のように設えた収納スペースがあって、衣類もドリンクスペースも見えなくて心地いい。

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ベッドから見えるのはテレビ画面か中庭だけなので、非日常空間が居心地いい。(ところで、外壁工事中なのでここもメリディアンも現在中庭側の客室しか利用できない)

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空調も水廻りも近代的で快適で、フランスではなくてアメリカにいるみたいだった。

そうそう、パリ(だけではないけれど)のホテルやアパルトマンでよくあるような人の話し声や足音物音が気になることもなく熟睡できた私とは反対に、夫はエアコンの音が煩わしくて眠れなかったという。

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耳障りなことって個人差が大きいのを改めて実感。

慣れていないことって不快になるから、外国語で話されているとうるさく感じると聞いたことがあるけれど、それと同じ類な気がする。国によって生活様式やタブーが違うから、そうしてそれぞれ育ち生きてきて、日本人の私は生活音に、フランス人の音は機械音に馴染みがないのかも。

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