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開けてびっくりは嬉しいものに限るのです(術後診断)【#乳癌の記録5】

それはないわぁ

3月、乳癌部分切除手術から2週間
またまた忙しく過ごしました
長女の高校入学手続 & 中学卒業式
次女の小学校卒業式

あわただしくも娘たちの節目を
無事に終えられたし、
私も無事(?) 着物で参列できてよかったー

長女からの手紙には泣いちゃったし
次女の袴姿もとっても可愛かった
(Youtubeで練習して私が着付けたのでなおさら)

術後の主治医の話では

しこりが小さかった
リンパへの転移はなかった

と聞いていたので
あとは放射線治療だけやって
おしまいと思ってました

だから、手術後の診察も
すぐ終わると思ってました

しかし

思いもかけない
恐ろしい宣告を受けることに・・

『悪性度が高いし、HER2も陽性でした
他の所見から放射線治療だけで
経過を見ることもできますが、
チームで検討して、宮島さんまだお若いし
90歳まで再発しないためにも
抗がん剤の治療を提案します』

えええ・・・

表面上は冷静を装ってましたが
『抗がん剤』
という言葉だけが頭の中で繰り返されます

夫が同席してくれていてよかった

抗がん剤って、あれよね?
私が思ってるアレで間違いない?

動揺している私が質問したのは

「 抗がん剤って・・
 髪の毛とか抜けるやつですよね?」

でした。今思うとなさけない💦

先生の答えは

『はい、100%脱毛します』

でした。

『100%脱毛』

こんなパワーワード聞いたことない

平静を装いながら
治療の内容や選択できるオプションの説明を聞き
4月からの放射線治療の予約と
5月の化学療法(抗がん剤)の初診予約をして終了

帰り道はほんとに辛かった

『100%脱毛します』

という言葉が頭から離れない

その日は脱毛についてばっかりググっていて他のことは覚えてません

いっぽう夫は、病理組織診断報告書を片手に
内容をすべてチェックしてくれていました
なんて頼もしい

夫の結論としては、

『 5年後の生存率が上がる治療法は
 確立されているということだから大丈夫』

夫よ、ありがとう。。

脱毛・・・
100%脱毛・・・
いや、毛よりも命の方が大事です
大事ですよ

とはいえ
やはりショックは隠しきれない

脱毛の備えについては
別のところでじっくりお話ししますね
次回は、放射線治療について
お話ししようと思います

長女の卒業式で渡されたお手紙
式が始まる前から泣いてるのは私だけでした。。。


ー病理組織診断結果ー
グレード:G3
ステージ:IA
ホルモン:陽性
HER2:陽性
Ki-67:1%未満

① グレード(G)
グレードは0から3の4段階あります
乳癌の顔つき と呼ばれてます
1.異型度(正常な組織との違いの程度)
2.増殖度
で判断されます

②ステージ(病期、進行度)
0期からⅣ期まであります
しこりの大きさと転移の状態で判断します
私は、しこり9ミリでリンパ節転移のないⅠA期 でした
(臨床・病理 乳がん取り扱い規約 第18版、金原出版 2018より)

③ホルモン受容体(%)
低ければ陰性、多ければ陽性です
エストロゲン、プロゲステロンと
結合する蛋白質をどれくらい
持っているかを調べます
私は エストロゲン 95%以上
プロゲステロン 95% でした

④ HER2(陰性/陽性)
癌細胞が栄養を取込む手(=HER2タンパク)を
どれくらい持っているか調べます
陽性の場合
手がたくさんある=栄養を取り込んで
急速に増殖するということです

⑤ 増殖スピード(%)
細胞が分裂する時に出てくるタンパク質(Ki-67)
の割合を計測して評価した値です
値が大きいほど細胞分裂が活発で
増殖スピードが速いということです

出展
All About 乳がん.info
がん情報サービス
東京医科大学 乳がん

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