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VOICARION 信長の犬

7月21日(日)12:00 福岡 博多座で行われました
博多座声歌舞伎 VOICARION 信長の犬 を見てまいりました。

博多座に到着するまで

7月21日(日)朝、福岡〜佐賀は線状降水帯の影響により一部大雨が降っておりました。西鉄大牟田線は筑紫〜柳川が運転見合わせ、高速道路も鳥栖を中心に通行止め、JR鹿児島本線、、、こりゃ、遠方から当日参戦する方々は大変だったかもしくは諦めることになるだろうな、と思いました。私は幸い、最寄りの西鉄は動いていたので、「長靴履いてでも行かなくては!」と準備をしていきました。長靴は出る直前に雨が落ち着いたので、スニーカーに防水スプレーで対応。予定では、10時30分前に家を出れば11時くらいには到着できるんですが、気合いが入りすぎて、早く準備ができたので早めに出て食事を取ろうと思い、駅へ向かいました。
その時は「電車動いてるし、大丈夫だろ〜」くらいの軽い気持ちだったのですが、駅のホームについて気づきました。
「あ、待てよ。筑紫〜久留米〜柳川が止まってるなら、そこにある電車が来れないってことだよな。」
そしたら、『大雨の影響でダイヤが乱れています。』という放送が。急行に乗るはずが遅れてきた電車は普通電車。ダイヤの乱れで、西鉄側もパニックになっているみたいで、どの駅で急行が先に行くのか、車掌さんも間違う。そして、急行待ちでめっちゃ待つ。西鉄福岡(天神)に着く頃には、『到着が30分ほど遅れて申し訳ありません』と放送が。30分程度やったんか。よかった、よく早めに出たぞ、私。西鉄福岡駅から地下鉄に乗り換え、中洲川端駅へ。11時ごろに到着できました。

開演前

博多座は大きな荷物を抱えた方々やのぼりを撮影する方、もう並んでいる方々など、出遅れた感たっぷりでした。しかし、今回私がVOICARIONを観に行こうと思ったのは、有名声優の朗読劇が聞ける、くらいでいい声を楽しもう、くらいの軽い気持ちでした。会場の中は、仲間で見に来ている人、お着物のマダム、高齢のマダム、とほぼ女子。隣の隣の女子は、開演前まで一生懸命ファンレターを書いていました。私は2階席だったのですが、前の座席の人が、
「この席狙ったんよ。結構見えるやろ、後ろの人に配慮しつつ、視界を広げるために」と言って超浅く座っていました。やべ、強者ばかりだ。
理由がマジ不純すぎて、大きい巨体をなるべく縮こまらせながら、開演となりました。

前半

ネタバレしない程度にお話します。
私は感動していました。
「すごい、声だけで情景が見えてくる」
音楽や演出も迫力をつけますが、それでも声だけでも引けは取らない。
私は2階席なので顔はほとんど見えません。
しかし、声だけでその感情が伝わってくるんです。
演者の中には、複数の役を演じる人も。すごい、急に関西弁になったり、犬になったりしてるよ、すげーーーーー!
信長の犬というタイトルですから、当然出てきます、信長。朴さんでした。
朴さんの信長、めっちゃFGOの魔王信長。美しすぎる。尊すぎる。カッコよすぎる。演者の表現力の凄さに圧倒され、気づけば前半が終わってしまいました。
演技に圧倒され楽しくなってきたくらいで涙は出なかったのですが、休憩中右隣の女子が泣いていてびっくり。え、な、泣くところあったっけ?と思ったのですがどうやら去年も見にきた方らしく、友人と「この後、瑠璃丸が〜」と軽くネタバラシをされてしまいました。

後半

後半は、前半と打って変わって感動の嵐。え、ネタバラシされてたけど、そういうこと言っちゃうのこの犬、、、、もうベテラン井上さん、泣かせないで。関さん『雑種!』英雄王のイメージが私の9割くらいを占めていましたが、その愛犬の最期に声かける優しさ、、、、。
涙が頬を伝うしかないじゃないか!!!!!
そこだけじゃありません。石田さんの死を決するからこその優しさと、もう誰にも死んで欲しくない諏訪部さん演じるかつて信長の犬であった「シロ」、、、。
鼻水出てきた。
鈴村さんの声による感情の表現、保志さんの全く違う声の2役。まさかの井上さん、3役目?朴さんの奥方声の美しさーーーーー!
演技にも圧倒されるけど、やっぱり感動が凄かったです
最期、老犬となった信長の犬が一気に若返る諏訪部さんの演技、信長と走る姿
いつから感動の涙を流してないだろう、こんなに泣けるなら、汗っかきの私は汗用と涙用にハンカチ分けておけばよかった。と思うくらいでした。
多くの人が泣いていたので、間違いないと思います。
左隣のクールビューティーも泣いていた。

終わって

振り返れば、人と犬の絆、というか家族の絆の物語でした。ストーリー展開もよかった。というか、場面がすぐ変わったのがわかるのがよくわかるくらい、演者の切り替えがすごい。
声だけでここまで感動させる、ってやはり声優は凄い仕事ですね。
イケヴォイスを聴きに行きたいくらいの気持ちで行ったのですが、思った100倍以上の収穫があって、本当5月生活が苦しかったのに申し込んでよかったな、と思いました。理由も不純だったし(笑)、内容もよくわかっていなかったので、一人で見にったのですが、次は友人を連れて見に行きたい。
大丈夫、絶対来年もある、そんな素晴らしい劇でした。

演者、演奏者、裏方、博多座の皆様、素晴らしい劇をありがとうございました。

これからの働き方を考えながら、働くのをおやすみしています。 サポートしていただけたら、ちょっとお菓子、買ってもいいですか☺️