見出し画像

結婚相談所で女性が余る最大の理由

突然ですが、いま結婚相談所では女性が余っています。
『え?嘘でしょ?アプリは男が断然多そうなんだが!』
と思うのはもっともです。
このギャップの原因は、婚活サービスによって男女比は大きく異なるからです。
たしかにマッチングアプリは男性の方が女性より多いのですが、一方で結婚相談所は男性よりも女性会員が多いのです。

もちろんどの相談所も男女会員の詳細な数字は出しませんので推測するしかありませんが、ネットで引っかかる各種データを総合すると、男性30~40%、女性60~70%程度になりそうです。
このように結婚相談所を利用するのは女性の方がかなり多く、相談所によっては男性の2倍以上のいるようです。

しかしこれはおかしな話です。
日本に住む20~50代の全男女を比較してみると男性の方が余っているのです。
仮にこの年代のすべての男女が結婚したとしても、男が300万人も余るのです。
婚活市場全体でみれば、大幅な男余りなのです。

それではどうして結婚願望の高い男女が集まる結婚相談所では女性が余っているのでしょうか。

私は「棄権する男性たち」が思った以上に多いことが最大の原因だと考えます。
自分たちは結婚できる資格がない、自分たちは結婚に向いていないと考えて結婚市場から撤退、もしくは元々参加していない男性が多いのでしょう。

人間だいたい30歳くらいになればある程度先が見えてきますし、自分の性格もわかってきます。

「この年収じゃ自分ひとりで精一杯、結婚なんて……」
「俺の性格は結婚生活にむいてない」
「今までまともな交際経験もないのに、結婚なんて出来ないだろう」
「俺が女だったら俺なんて陰キャ選ばねえよ」

と考える人は結婚相談所という場所を利用することはありません、例えるなら相談所で開催される婚活大会を棄権してしまうのです。

30代といえば結婚相談所を利用し始める年代なので、来るはずの男性が来ないため必然的に女性たちが余ってしまうのです。これが結婚相談所での女性余りの大きな要因になります。


追記

ここまでお読みになって、最近の男は情けない!という人もいるでしょう。
しかし男性がどう頑張っても難しい現実があります。

結婚相談所には登録に条件があります。
・未婚であること(独身証明書が提出できる)
・結婚願望がある

ここまでは男女共通です。

しかし男性はこれに加えて
・定期的な収入を得ている
という条件が追加されます。
ここで非正規雇用やフリーランスの男性は二の足を踏んでしまいます。
定期的な収入には月収○円以上という基準はありませんが、自分ひとりの生活で精一杯という人も登録をためらってしまいます。(基準を提示している相談所もあります)

昔々のようにすべてのサラリーマンが正規採用で働き、将来的に収入が増えていく見通しが立てられたころとは違います。
労働環境と経済が昔のようにならなければ、結婚相談所での女性余りは続いていきそうです。