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私と四季と着物

私の記憶の中で、一番初めに着物と触れたのは19歳の時です。
ちょうど次の年に迎える成人式に向けて、振袖を選んだのが初めてでした。

私は現在27歳ですが、
同年代の女性のほとんどが成人式の時に初めて着物を着る
ということを経験していると思います。
その時から自分の中でぼんやりと
「着物っていいなあ」と思う気持ちがありました。

その後、大学を卒業し、
社会人になってから何か習い事をしたいな、と考えた時に
真っ先に思い浮かんだのが着付けでした。

きっかけとしては前述した通り、
成人式で振袖を着た時に着物っていいなあと思ったことと、
母が昔に作った着物がたくさんあり、
気軽に始めることができる環境にあったことです。

着付けを習い、着物を着るようになってから
良かったことがいくつかあります。

まずは着物の格の違いについて知れたことです。
自分が習うまでは、着物に格があるとはほとんど知らず、
極端な話、結婚式の参列時は何を着てもいいと思ってました。
洋服でも同じですが、服装は相手への敬意が第一印象でみてとれます。
着物を着るようになってから、
服装のTPOを今までよりも考えられるようになりました。

そして何と言っても、日本の四季により敏感になったことです。
着物は洋服と違い、一年を通して形は変わりませんが、
素材や柄等で季節感が顕著にあらわれます。
“先取りは粋、後取りは無粋“という言葉に倣って着物を着ようとすると、
着物の素材や何の柄か知っていないと素敵に着こなせません。
「この花は、この時期にふさわしい柄なのか?」という疑問を持つと、
花の名前を調べ、その花がいつ咲くのか、枝付の花なのか、
というふうに興味が次から次へと沸いてきます。

着物を着るようになってから、
以前よりも和柄の名称や前述したとおり、
着物が私の生活の一部分になったことから、
生活が前よりも豊かになったように私は感じます。

日本人女性の大半は、成人式のタイミングで着物を着ます。
これから成人を迎える若い人たちが
着物や日本の文化に興味を持ってもらえるような
環境の一因を担えるような存在に今後なっていきたいと思います。

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