kimono のはなし

2019年6月末から7月頭にかけて話題となっている「kimono」のはなし。
僕は早々にイチ抜けしたんですが、その理由など。

着物の伝統や着物の未来のために着物を着ているわけではない。

僕が着物を着ているのは、着物が好きだからであって、着物の伝統とか未来とか、そういうのを守るためではない。これがいちばんの理由。

そもそもビジネスの話でしょ?

商標登録が通ってしまったら、アメリカでは「kimono」という名称で着物を売ることができなくなる、という懸念。まぁ、そうなったとしても個人的には何も困らないので、そうなったときに影響がある業者か団体が抗議すれば良い。

商標登録が通っても「kimono」という名称で着物を売ることはできる。

今回の登録は「下着」に限定されたものなので、「kimono」という名称で着物が売れないなんてことにはならない。

商標登録通りそうにない。

同じ衣類なんだから、通りませんよね。

ハッシュタグ「kimono」って使う?

そもそもハッシュタグ「kimono」で出てきてたのって、日本の伝統的な着物ではなく、キモノドレスもしくは柔術着。世界的には既にこれで浸透している。なので、今までもこれからもハッシュタグ「kimono」って使わないと思う。

「kimono = 下着になる」?

影響力が大きい人なので、今後「kimono」って言ったら下着のことになる。「パーティーにkimonoで行く」って言ったら下着で行くと思われる。って、んな訳ない。もしそうだとしたら、思う人も思われる人も、人格的に問題があると思う。
そもそも世界的には既にkimono=キモノドレスもしくは柔術着だけど、それでも「パーティーにkimonoで行く」って言ったら柔術着で来ると思われるっていう状況ではない。

あと、「kimono」っていう名前の商品は既にたくさんある。商標登録されているものもされていないものも。

ゴールが見えない。

商標登録を取り消させたいのか、ブランド名「kimono」を取り下げさせたいのか、kimono.com を手放させたいのか、インスタグラムの公式アカウント「kimono」を削除させたいのか。

「kimono」で検索したら下着がいちばんに出てくるのはイヤだ、という意見があったけど、上記をすべて実現できたところで、出てくるのはキモノドレスもしくは柔術着だ。その状況を変えるには数十年かかるだろう。

商標登録を取り消させるための署名があったけど、先に書いたように僕はそもそも商標登録が通りそうにないと思っている。

というわけで、

僕は「kimono」関係のツイートしません、と早々にイチ抜けしたのでした。長々書いたけど、結局は「着物の伝統や着物の未来のために着物を着ているわけではない。」というのがいちばんの理由。意識低い系着物おじさんなので。

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