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note120日目 【出張着付け】帯枕の代用品はお掃除で大活躍の○○

お正月が近づくと、出張着付けの仕事のことを思い出します。

私がメインで働いていたのはホテル内の美容室。そこにいらっしゃるお客様の場合、着付けに必要な小物類が足りないときは、説明して購入していただいたり、レンタルしていただいたりすればいいのですが、お正月などにご自宅に伺う出張着付けの場合は、私個人で受けているので、準備していくものがまた違ってきます。

基本的には、当日に初めてお客様の着物一式を見せていただきます。
何か足りないものがあっても、買いに走る時間はありません。
三が日の早朝となると、開いている店もありませんし💦

事前に必要なものリストは送らせていただくのですが、着物関連の言葉が全部わかる方は貴重なお客様だと思っておくくらいでちょうどいい。

小物の名前がわからないのが当たり前。
襦袢に半衿が付いているかどうかもわからないのが当たり前。

半衿を着付け直前に縫い付けるとなると、ご希望の仕上がり時間に間に合わないかもしれないので、事前に必ず確認していたんです。


「長襦袢に半衿は付いていますか?」
とお聞きして、「はい、付いています」と即答される方は半衿をご存知なので問題なし。
「半衿ってなんですか?」と質問してくださる方は、半衿をご存知ないということを教えてくださっているので、事前に写真や実物を見せていただいて、確認することができます。
半衿が付いていないとわかれば、お預かりして縫っておくなり、当日、早めに伺って縫うなり、という対応もご相談できます。

そのどちらでもない、「はい、大丈夫だと思います」というお答え。

出張着付け初心者だった頃、その言葉を信じて大丈夫じゃなかったことが何度かありました😅

もちろん、お客様はわからなくて当たり前なので、私の確認が甘かったんです。

当日、焦るのは私なので、細かいところまで確認するようになり、それでも万が一を考えて、お客様が着物でお出かけするために最低限必要なものは、いろいろ持ち歩くようになりました。

さらしをいろんな幅や長さにカットしたもの(紐、伊達締めの代わり、補整など)、タビソックス(足袋がないという場合やこはぜがどうしても留まらないという方に)、半衿、美容衿(長襦袢自体がないときもあったため)、衿芯、厚紙(帯板代わり)、帯締め&帯揚げ(念の為)など。


そして、帯枕の代わりにしていたのは、コレ↓



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長方形のメラミンスポンジ(激落ちくん)です。

帯枕がなくて、タオルをグルグル巻いて使ったこともありますが、メラミンスポンジは食器洗い用のスポンジより形がしっかりしていて、自由にカットできるので便利。

脱いだ後、そのまま帯枕として使ってもいいですし、着物を着る機会がほとんどない方ならお掃除に使っていただいてもいいですしね😉

あとは、安全ピンも必需品でした🧷

着物と長襦袢の裄(ゆき・首の付け根から手首あたりまでの長さ)が合ってなくて、長襦袢の袖が飛び出してくるときに押さえたり、留袖をお召しのお客様が、振袖用の長襦袢をお持ちになったときに、クルクル袖をたたんでなんとかしまい込んだり、いろいろ活躍してくれます。

時間があれば糸、なければ安全ピン🧷

説明して、複数提案して、選択していただくことで、着付けもスムーズになるし、お客様の不安や不満も解消できる。

ブライダル着付けに関わらせていただいて、本当にたくさんのことを学びました。

接客って、やればやるほど楽しいんですよね♪




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